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理学療法の評価と治療

理学療法に関連する臨床・研究・教育と評価・治療について書いていきたいと思います。

カテゴリー「神経」の記事一覧

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Hiltonの法則 

関節包や靭帯などの関節構成体の神経は
その関節を動かす筋や皮膚にも分布する。
といったものであり、臨床上関わることは多い。

例えば、関節周囲筋が過緊張している場合に、
筋を緩めたくなるが、緩めてもすぐに戻ることは多い。
その場合にアライメントを修正することで
瞬時に過緊張が軽減することがある。
これは関節包や靭帯の伸張ストレスによって、
同じ神経支配の筋が反射性攣縮を生じて
過緊張していたものと推測される。

また関連痛もHiltonの法則で解釈できる。
関節包や靭帯の刺激が同じ神経支配の
皮膚神経知覚領域と誤認するのが関連痛である。
アイスクリーム頭痛が有名であり、
冷たいものを食べると咽頭神経が刺激され、
後頭部またはこめかみの痛みと誤認知するものである。
生理の時や便秘で腰が痛かったり、
心臓の調子が悪いのが左肩の痛みを生じたりも、
同様の理由によるものである。

筋の過緊張は評価してわかりやすいものの、
その過緊張が何からきているものかが重要である。
運動時に疼痛が誘発するかどうか。
アプローチでの効果判定などにより、
特定ていくことが重要である。
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Category: 神経

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姿勢制御と運動制御 

体は感覚入力を元に、
姿勢制御や運動制御を行なっている。

この感覚というのは視覚や
無意識的に入力される固有受容感覚がある。
この固有受容感覚によって
姿勢制御と関わりの大きい延髄網様体脊髄路
頸部や上肢の平衡に関わる内側前庭脊髄路
体幹や下肢の平衡に関わる外側前庭脊髄路が作用する。

姿勢制御がある程度確立することで、
次に運動制御が作用することになる。
錐体外路では目や首の運動を視蓋脊髄路
四肢の遠位の筋を赤核脊髄路が作用する。
錐体路では体幹の筋を前皮質脊髄路
四肢の遠位筋を外側皮質脊髄路が作用する。

大脳皮質からの下行路は内側運動制御系(腹内側系)で
体幹近位関節の姿勢運動制御が作用し、
外側運動制御系(背外側系)で手指・足部の随意的な
精密な運動制御を作用する1)

体の運動には姿勢と運動を緻密に制御されており、
その制御には多くの神経経路が存在し、
それぞれが協調し合うことで
正確な運動を生じることが可能になっている。

1)Kuypers HG:The descending pathways to the spinal
 cord,their anatomy and function.Prog Brain Res11:
 178-200,1964

Category: 神経

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筋肉の活動と神経の種類 

筋肉の運動はα運動神経やγ運動神経が関与する。
そのうちのα運動神経が主に筋の収縮の強さを
決定する役割がある。

体の筋肉の働きは姿勢に関わるものと
四肢の筋のように動作に関わるものに分類することができる。
姿勢に関わる筋はα運動ニューロンの中でも
緊張性のα運動ニューロンの働きが大きい。
また協調の必要がないため、
筋紡錘はあまり持たないことが特徴である。

また四肢の筋はα運動ニューロンの中でも
相動性の運動神経の働きが大きい。
素早く緻密で協調された運動のため、
筋紡錘は多いのが特徴である。

筋にはそれぞれ必要な役割が違うため、
筋肉の種類だけでなく、
センサーの数や働く神経にそれぞれ特徴がある。
これらの特徴によって
さまざまな動きが可能になっているのである。

筋の生理学

Category: 神経

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感覚神経と筋紡錘 

筋肉のセンサーである筋紡錘の情報は
脊髄に伝えられる。
筋紡錘内にある錐内筋線維で得られた感覚情報は
1a(1はローマ数字)線維と2(ローマ数字)線維に分かれて
脊髄に送られることになる。

この二つの神経はそれぞれ特徴が違い、
1a線維は太く伝達が速い傾向があるので、
反射などの速い動きの情報を伝える。
それに対して2線維は細く伝達が遅い傾向があるので、
筋肉の緊張をゆっくり高め維持する情報を伝える。

こういった感覚情報を元に再び脊髄から
運動神経に命令が下されるわけである。
人の動きは速く短いだけでもだめで、
ゆっくり長いだけでもだめである。
そのときそのときに応じて、微妙な調節をしていく上で、
こういった情報を分別し伝達していく必要がある。

筋の生理学

Category: 神経

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運動神経と筋紡錘 

筋肉は常に自動的に長さを調節する役割がある。
それは筋肉内にあるセンサーである
筋紡錘とゴルジ腱器官の働きによるものである。

筋紡錘は筋の中心部である筋腹に多くあり、
ゴルジ腱器官は筋肉が骨につく腱の部分にある。
これらが筋肉が引っ張られると、ある程度で縮み
また筋肉が過度に緊張したら緩むように働く。
これにより筋肉が損傷するのを防いだり、
容易に形状が変化しないようになっている。

それでは筋紡錘から説明する。
筋紡錘は外側が錐外筋線維
内側が錐内筋線維となる。
この筋紡錘は筋の筋腹に多くあることは既に述べたが、
この筋紡錘が脊髄の神経と繋がっている。

脊髄からの運動指令の大半は力の強さを決定するもので、
残りはセンサーの長さを調節するものである。
力を調節するものは脊髄からα運動神経に繋がり、
筋紡錘の錐外筋線維に接続する。
またセンサーの長さを調節するものは
脊髄からγ運動神経に繋がり、筋紡錘の錐内線維に接続する。

これにより、脊髄からの指令は二つの神経により、
強さが調節され、またセンサーも適切な長さに調整される。
さらにα運動神経は姿勢に関与するものと
瞬発性に関与するものに分かれており、
より細かな体の動きの形成に役に立っていると考えられている。

運動神経と筋紡錘

Category: 神経

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体の反応する速度 

体が何らかの刺激において反応する時間は
最速で0.1秒(100ミリ秒)と言われていることが多い。
これは陸上のスタートでも
現在ではこのルールが採用されている。
これは音を聞き筋肉が反応するまでの時間が
0.1秒(100ミリ秒)とされているので
これより早ければフライングになるとしている。

しかし2009年の国際陸上連盟の研究レポートによると
この反応時間は0.08秒〜0.085秒(80〜85ミリ秒)まで
短縮できるとしている。
これは一体どういうことなのであろうか。

通常のピストルの音を聞き体が反応するまでの経路は
ピストル音(0秒)→耳に音が届く<聴覚神経>0.015秒(15ミリ秒)→
脳幹に電気信号0.055秒(55ミリ秒)
→脳内で電気信号の伝達<脳幹→大脳,聴覚野→運動野>
→脊髄に電気信号0.065秒(65ミリ秒)
→膝下に電気信号0.09秒(90ミリ秒)
→蹴りだす動作0.1秒(100ミリ秒)
と考えれられていた。

しかし大阪体育大学の石川昌紀博士によれば
脳内での訓練でショートカットを行なうことと、
足でなく腰から動き出すことで合計で
0.02秒(20ミリ秒)の短縮ができるというものである。
ピストル音(0秒)→耳に音が届く<聴覚神経>0.015秒(15ミリ秒)→
脳幹に電気信号0.055秒(55ミリ秒)
とここまでの経路は同じなのだが
ここから
→脳内で電気信号の伝達<脳幹→大脳,聴覚野→運動野>の
伝達スピードがショートカットすることで0.01秒(10ミリ秒)短縮し、
さらに脊髄に電気信号を送ったあと、
脚から動き出すのではなく腰から動き出すことで
腰回りの電気信号で動くことになり
ここでも0.01秒(10ミリ秒)短縮されることになる。

陸上のスタートもこういった努力の影響により
どんどん人間の限界に挑むことになるのであろう。

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自律神経のバランス 

自律神経はアクティブの状態のときには
交感神経が優位になり、
リラックスの状態のときには
副交感神経が優位になる。

相反する機能をもつため、
どちらか一方のみの働きが
過剰になる印象を持ちやすいかもしれない。
しかし交感神経と副交感神経はどちらかが働くのではなく、
どちらも高いレベルで働いている状態が
バランスのとれた状態である。

アクティブのときは交感神経と副交感神経いずれも
高いが交感神経がわずかに上回っている状態。
リラックスのときは交感神経と副交感神経いずれも
高いが副交感神経がわずかに上回っている状態。

現代はストレス過多の場合が多いため、
副交感神経を高める意識が大切である。
仕事の合間や家に帰っていかにリラックスできる時間を作るか。
自分はどういったことでリラックスできるのか、
知っておくことが重要なのではないだろうか。

自律神経

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自律神経と季節 

自律神経は季節の影響も受ける。
日本の場合は四季があり温度変化が激しいため、
自律神経の変化も大きい。

夏は副交感神経優位になり血管を拡張させ
熱を放散させやすくする。
冬は交感神経優位になり血管を収縮させ
熱を逃げないようにする。

交感神経が優位になると顆粒球が増加し、
副交感神経が優位になるとリンパ球が増加する。
夏から冬にかけては副交感神経優位から
交感神経優位に変化する時期。
リンパ球が低下するためウイルスや
細菌を処理する機能が低下する。
そのため風邪などの病気にかかりやすくなる。

またイベントも多くストレスもかかりやすいかもしれない。
リラックスする時間を増やし、
副交感神経の働きを過度に低下させないことが大切である。

自律神経

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自律神経と身体症状 

自律神経の働きにより身体症状は大きく変化する。
交感神経が過剰に働き、副交感神経の働きが衰えると
顆粒球が過剰に増加してくる。
顆粒球は最近を食べ自己防衛をするが、
過剰になると常在菌まで攻撃してしまう。
またこうした状態が続くと粘膜や組織を破壊、
顆粒球が死ぬときには活性酸素をまき散らすことになる。
胃潰瘍や吹き出物、口内炎などの症状の他、
癌の原因になると言われることがある。
また腸の動きは低下するのが特徴である。

今度は副交感神経が過剰に働き、交感神経の働きが衰えると
どうなるのであろうか。
副交感神経が過剰になると抑うつ傾向となり、
体のだるさや重たさ、やる気がでないなどの症状が出やすい。
アレルギー反応も生じやすく
腸は過剰に収縮することになる。

交感神経と副交感神経は
どちらかが高い状態では体は不調となる。
交感神経・副交感神経ともに
高いレベルであることが大切である。

アクティブな状態・リラックスした状態では
わずかに傾き調整されるのが理想的である。
また交感神経は意図的にコントロールは難しいので
意識的にリラックスし
副交感神経を刺激することがコツである。

自律神経

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自律神経の障害による症状 

自律神経は心臓・胃腸・膀胱・子宮・血管・
内分泌・汗腺など多くの領域を支配しているため
症状も多彩である。
気分の変調や体温調節が困難となるため
熱すぎたり寒すぎたり。
また痛みなどの疼痛性の症状が出現することもある。

しかし器質的な異常が見当たらないため、
検査では特に異常はないことが多い。
あちこち調子が悪いときは
まずはきちんと病院で検査を行ない、
器質的な異常が見当たらないのであれば
自律神経を考慮した日頃の日頃の
行動や心のあり方の見直しが必要なときなのかもしれない。

自律神経

Category: 神経

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2017-08
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