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理学療法の評価と治療

理学療法に関連する臨床・研究・教育と評価・治療について書いていきたいと思います。

カテゴリー「深層心理とトラウマ」の記事一覧

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深層心理とトラウマ:まとめ2 

トラウマによる反応では
前頭葉や海馬が未発達の幼少期に
原因となるコンプレックス・トラウマ
存在することが多い。
この時期の扁桃体中心の活動では
理性では考えることができず、
感情的な記憶が主となっている。
そのため、大人の気持ちや行動を
的確に認識しておらず、「愛されていない。」
誤った解釈を起こしていれば、
大人になってもこういった無意識の条件回路が残り、
それに近い状況や出来事において、
無意識での反応を起こしてしまうのである。

コンプレックス・トラウマは
扁桃体による感情記憶であるため、
無意識でわかりにくい。
ひとつの方法としては
親に触れられるイメージをしたときに
緊張・不快・拒絶の感情が起こるかを確認する。
そういった負の感情が起これば、
コンプレックス・トラウマがある可能性が高い。

こうしたトラウマは無条件的で
理性のコントロールが難しい反応や行動となる。
反発するような行動をとる問題児タイプ
過剰適応する優等生タイプに分かれる。
こうしたタイプは脳の生まれつきの影響や、
環境や経験などにより個人差がある。
こうした行動が社会的な不適応を起こすと、
慢性的なストレスとなり、ストレスホルモンの影響で
前頭葉や海馬がダメージを受ける。
こうなると理性が働きにくい脳となり、
より情動が反応しやすい悪循環を形成してしまうのである。

こうした問題は無意識で抑圧しているため、
頭で理解できても感情で納得できなければ、
扁桃体に刻み込まれた条件反射は
コントロールできない。
また誤帰属が感情に気づくのを邪魔し、
目先の対処ばかりに目がいってしまうことも少なくない。
誤帰属では相手や環境が悪いと認識することで
自分が悪くない言い訳を作り
自分へのストレスを回避する。
脳の機能が低下しているときの
短期的なストレス回避には有効だが、
長い時間、誤帰属で対処しても、
本質的な問題は解決できない。
常に問題は相手や環境にあると考えれば、
毎日の生活が自分ではどうしようもないもので
どうすることもできず我慢し耐えていくような
考えで過ごさざる得なくなる。
誰が悪いかが本質的な問題ではなく、
「自分はどうしたいか。」
「どうすればいいか。」に意識を置き、
本質的で現実的な対処をする必要がある。

本質的な対処とは
無意識の条件回路が起こる出来事を見つけ、
誤帰属ではなくコンプレックス・トラウマに意識を向ける。
こうすることでトラウマを認識し、
どんな感情が表出しているのか納得することができる。
それにより不適切な感情表出を抑制し、
情動と切り離すことで理性的な抑制が機能するのである。
頭で理解するだけでは不十分であり、
心で納得した上で行なえるかどうかが鍵となる。

大切なのは過去を受け止めること。
過去を後悔するのではなく、
そのときの自分の感情に気づき、
子供だったから親の気持ちは
わからなかっただけだった。
そして自分の誤った勘違いだったと
受け止めることが大切である。
そうすることで無意識での条件反射が出現したときに、
「相手や環境のせいじゃなく、過去の勘違いだ。」
と素直に認めることができ、徐々に条件反射は薄れていく。

他者にどう評価されるかを気にせずに、
生きること自体を楽しむことができれば
自信はおのずとついてくる。
我慢して耐えることが生きることではなく、
希望や願いを求め、行動し続けることが
生きるために最も大切なことではなかろうか。
人の目やプライドを気にするのではなく、
自分自身の本当の素直な気持ちに気づくことができれば、
今まで出会った人やこれから出会う人と
心から向かい合うことができるのではないだろうか。
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Category: 深層心理とトラウマ

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深層心理とトラウマ:まとめ1 

長くなったが深層心理とトラウマは
これで終わりとなる。
最後に今までの内容をまとめていきたいと思う。

日常生活で脳は情動を抑制しながら、
生活を送っている。
本能的な欲求をすべて表現していたら、
社会環境に適応できなくなるためである。

しかし、無意識での怒り落ち込み
コントロールできず、それが原因で
社会適応が困難になり苦しむことは少なくない。
頭でわかっていても
体がいうことをきかない状態である。
このように情動が抑制できない状態は
脳が不調を起こしている状態か
トラウマによる反応
起こしている状態の二通りある。

脳の不調では食事・睡眠・運動・ストレスなど
基本的な生活習慣が影響する。

食事では元気や快楽を感じるドーパミン
米などの穀物からとることが必要で、
精神のコントロールを行なうセロトニン
肉をとることが必要である。
男性ホルモン女性ホルモンの原料となるのは
コレステロールである。
こうした栄養素により、
体のホルモンの生成が行なわれ、
精神状態はコントロールされている。
実際に食事の20~25%のエネルギーは脳で消費され、
体内のブドウ糖、脂肪酸、トリプトファンの減少で
体は空腹を感じるようにできている。

睡眠では睡眠時間睡眠の質の2つが重要である。
睡眠時間は寝るのが遅い場合や、
休日に起きるのが遅くなったりすると、
時間が短すぎたり、長過ぎたりと
リズムが崩れる原因となる。
睡眠の質ではストレスが増加した場合、
神経系が過剰に働き
浅い眠り(レム睡眠)の割合が多くなる。
また昼間に動くことが少なくなり、
夜に頭を働かせると深い眠りが起こりにくくなる。
こうしたことにより脳の休息が十分行なえなければ、
脳の機能は低下してしまうのである。

運動自律神経系の働きを活性化させ、
神経スイッチのオン・オフが円滑に行なえるようになる。
また運動はBDNF(神経栄養因子)の分泌を高めるので、
ストレスなどでダメージを受けた脳神経を
回復させるのに重要な働きを行なう。

脳は食事ホルモンを作り、睡眠と運動回復する。
日頃の過度なストレスはこれらのバランスを崩すため、
うまく管理する必要がある。
脳は非常にデリケートな組織である。
どんなに修行した達人でも
長期的なストレス(3ヶ月間自分の弱点を言われ続けるなど)や
ドラッグによって容易にバランスを崩してしまう。
忙しい生活の中でこういった日常生活は
ついおろそかになってしまうことは多い。
女性がよく行なうダイエットも
精神的な問題を引き起こす危険性を
持っていることを認識していなければならない。

Category: 深層心理とトラウマ

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深層心理とトラウマ:人間らしく生きる 

人間は情動理性の間で揺れ動く。
情動だけでも理性だけでも
生きていくことはできない。

賢く生きようとして苦しみ、
競争、妬み、残忍性などの
無意識の感情に振り回される。
現実は人を利用する側利用される側か。
支配する側支配される側か。
気を使わせる気を使うか
反発するか過剰適応するか。
のいずれかになる場合が多い。

これらを環境や個人によって
社会に適応させていく。
情動と理性を調和させることにより
はじめてそれが可能になる。
これらがうまく調和できないときに
トラウマが影響していることが多い。

トラウマは幼少期の経験によって生じるが
決して親が悪いわけではない。
親も未熟であったり、
そういう教え方しか知らなかったり、
また子供もそういう親の気持ちはわからなかったり、
解釈が間違っていたりしているだけである。
親が本当に愛していなかったわけではないが
自分の子供の頃の未熟さゆえの勘違いで、
大人になるまで納得できずにいただけである。

そういう悲しく思ってた自分を納得することができれば、
今まで無意識で、相手や環境のせいにしていた
意味不明な行動が理性でコントロールできるのである。
主観誤帰属し、「自分がわからない。」「親のせいだ。」
「これは自分の運命なんだ。」ではなく、
客観癖を知り、意識で修正する。
過去を変えることで失敗を繰り返さない
時間をかけ条件回路を修正する。
という順序を経て、新たな自分と人生を
手に入れていくことができるのではなかろうか。

過去を受け止めることで
過去を後悔していたものを
過去を理解していく。

自信は他人の評価ではなく、
自分自身が生きることを楽しむことで生まれる。

生きることは我慢して耐えることではなく、
人の目やプライドにとらわれず
希望や願いを求め続け、それに向かえるよう
考え行動し続けていくこと。

生きるにはテクニックやスキルだけでなく
精神性を磨くことが最も大切なことだと
最近になって思うようになった。
まだまだ学ぶことは多い。

Category: 深層心理とトラウマ

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深層心理とトラウマ:親から受け継いだ価値観 

自分の持っている価値観は
親から受け継いだものが意外に多い。
これだけは許せない。
こんなの常識だろう。
なんでこんなことも知らないんだ。

こう無意識に感じてしまうが、
それは自分自身で作ったものではなく
親から受け継いだものが多いのである。
なぜ許せないのか?
本当に常識なのか?
みんな知ってることなのか?
どんどん掘り下げて分析していくと
具体的な部分は見えてこないことも多い。

そのため、いざそれを誰かに教えようとすると
相手にわかるように説明することが難しいのである。
自分で自発的に学んだことや
経験は相手に説明しやすいが、
人から聞いたことは説明が
うまくできないのである。

こうした人から学んだ価値観
自分の中で思考回路を作り、
理性的な行動基準をつくる。
しかしながら、まじめな人の場合は
こういった価値基準が多すぎて
いったいどれを選べばいいのか
混乱してしまうのである。
またそのような価値基準はによって、
環境によって、時代によって
適応できない場合もでてくるため、
多くの価値基準がある人ほど
悩むことが多くなってしまうことも多い。

では価値基準を形成するのに影響の多い、
親の叱り方についていくつか挙げていく。
あくまで傾向であり、遺伝的な傾向や
本人の解釈によって変わってくるため
絶対的なものではないことを付け加えておく。

人前で過度に緊張する
 →・親が自分をけなすような
   言葉を良く使っていた。
  ・親が世間話が好きだった。
  ・比べられることが多かった。
  人にどう見られているのか不安になりやすい。

引きこもり
 →・親の価値観を押し付けられた。
  親の価値観が社会の価値観だと思い込みやすく
  期待通りできない自分は社会に
  受け入れられないのではと悩む。
  実際は繊細で純粋な人に多い


パートナーに不満を感じやすい
 →・親がよくパートナーの悪口を言っていた
  対人関係で相手の悪いところを
  見つける神経回路が作られやすい。


何が問題でどこを直せばいいのかわからない
 →・親がせっかちでとにかく
   「急いで!」「早くして」とスピードだけを
   求められてきた。


毎日がつまらない。自分から何かを変えることができない
 →・親が怒りやすく顔色を
   見ながら生活することが多かった。
  ・与えられることが多かった。

パートナーや友達を束縛してしまう
 →・両親の不仲・離婚・死別
   いなくなるのではと不安になる。
   人間関係は不安定なものだと思い込む。
   束縛が激しくなる場合と尽くしすぎる場合がある。


反省できない。自分の直すところには意識が向かず、
いつも誰が悪いかばかり考えてしまう。

 →・親が叱るときに「お母さんが悪いの?
   あなたが悪いんでしょ?」とか
   「誰が悪いんか言ってみなさい!」
   など誰が悪いのかという叱り方をされ、
   どうすればいいのかを考えたり、
   教えられる機会がなかった。

公私の区別をつけることができない
相手の考えを認識できない

 →・自分のものと人のものの区別を教えられなかった。

自己主張ができない。自分の目的や生き方がわからない。
 →・自分で決めながら成長できなかった。
  親の顔色が自分の行動基準だった。

親が怒ったり褒めたりすることだけでは
子供は育たない。それだけでは親の価値基準のみで
判断してしまい現実社会では適応するのが難しくなる。
モラルは教えなければ子供はわからないが
怒ったり褒めたりする以上に大切なのは
子供自身にいかに経験をさせるか。
いっぱい痛い思いをすることで、
次に痛い思いをしないために
どうしたらいいのか考える。

経験からストレスに対応する能力
(問題解決能力)が身につき、
それが選択したり、判断したり修正したり
様々な思考を行なうことになる。
学校教育のように問題から答えを導くのではなく、
現実社会では目標を設定し、
そこから問題が何かを
考えていくことが必要である。

問題を探す優先順位を立てる選択肢を選ぶ
行動を起こす結果と修正点を検討する。
こういった論理的な思考は
経験がなければ養うことができない。
親の言う通り行ない、学校でまじめにしているだけでは
こういった能力は身につくことがない。

外で自然とふれあって遊び、いろいろなものに触れ、
たくさんの人と出会い、いろいろな話をし、
いろいろな感情と触れ合いながら
泣いたり、笑ったり、怒ったりそういった中で
自分がどうすればいいか一生懸命考える。
そうやって情動の出し方や抑え方、
理性の使い方を様々な人や
環境に合わせていくことができる。

動物と違いヒトだからこそ
精神的な成長をしていくことができる。
こうした人間のすばらしい能力を
人生の中で生かしていけるよう
生活していきたいものである。

Category: 深層心理とトラウマ

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深層心理とトラウマ:トラウマとその対処法 

トラウマには大きく分けて2種類ある。
一時的で強烈なトラウマのことを
シングル・トラウマという。
PTSD(心的外傷後ストレス障害)も
これに分類される。
また幼少期だったり、
長期間もしくは複数のものを
コンプレックス・トラウマという。
このコンプレックス・トラウマが
無意識的な条件反射を起こす。
両親に対してトラウマがある場合、
成人後、親に触れられるもしくはそれを
想像したときに緊張・不快・拒絶感という
負の感情が生じる。こうした反応が
コンプレックス・トラウマを確認する
ひとつのテストとして用いられることもある。

幼少期に親に甘えたり、
しっかりスキンシップがとれることで
精神的な発達が起こり
アイデンティティーは確立される。
依存性が低下し自立することで
他人の自由を受け入れられることが
できるのである。

両親の愛が不足すると、
反発し問題児になるか、
過剰適応し優等生になりやすい。
そうして社会と自分の間で
不適応を生じることで
長期的なストレスをうける。
前頭葉による理性的な
判断が困難になることで
誤帰属が起き、より対処不能になる。
こういった悪循環をいかに断つかが大切になる。

こうしたトラウマの反応が特に問題になるのが、
恋人ができたときや結婚したときである。
子供の頃の寂しい気持ちが
コンプレックス・トラウマとなり、
無意識の条件反応を起こす。
その反応を起こす相手は
恋人妻・夫などのパートナーに
向かいやすいのである。

どんなにパートナーに要求しても
親ではないので満たされることはない
しかしながら誤帰属を起こしており
自分では自覚できないため、
満たされないのは相手のせいだと
錯覚してしまう。
さらに依存性を愛情と錯覚し、
過剰な要求により相手を
管理しようとしてしまうのである。

さてこのようなトラウマによる
条件反射に対して
どのように対処していけば良いのだろうか。
まず自分自身から
まず誤帰属に気づきトラウマを認識する。(理解)
苛立ったり、落ち込んだりの
感情の傾向を把握する(納得)。
 →社会適応するため不適切な感情表出を抑制する。
情動と切り離す(アプローチ)。
トラウマを認識することで
標的となる情動を把握できる。
そこではじめて理性による
抑制が効いてくるのである。

次に相手がトラウマによる反応を起こした場合、
どう対処すれば良いだろうか。
ここでは理屈で落ち着かせようとしても
無意識での条件反射なので
抑まらないことを留意しておく必要がある。
そして次に大切なのは相手のその反応を
受け入れないことである。
同情したり優しく接することで
どんどんエスカレートしていく。
コンプレックス・トラウマが本質であり、
他の人がどんなにがんばっても
満たされることはない。
そうすると満たされないことが誤帰属により
相手のせいだと認識するために
わがままや不満はより強くなってしまう。
自分が楽になるためには
相手が変わってくれればいいと
考えてしまうのである。

同情や優しさは
より傾向を助長してしまったり、
心の病に導いてしまうということも
起こりえるのである。

前に進もうとしてもなかなか進めないとき、
思ったようにいかないとき、
少し立ち止まることが必要なのかもしれない。
目の前のことに必死になっていたが、
本当の問題は自分自身という
身近なところに存在するのかもしれない。

Category: 深層心理とトラウマ

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深層心理とトラウマ:誤帰属による認知 

ある結果が起こるためには
その原因となる過程が存在する。
良い結果が生まれるには
良い過程があるからで、
悪い結果が生まれるには
悪い過程があるためである。

こういった日頃の行ないが原因をつくり、
今の結果を生んでいて自分に帰ってくる
というのを仏教では因果応報と言われる。
しかし人は自らのストレスを軽減するために
誤った認知をすることがある。

人間は無意識的に欲望に負けることがある。
しかし、自分が欲望に負けたと受け入れるのは
まじめな人ほど受け入れがたい。
そこでそれに対し理由づけを考える。
自分が悪くない言い訳を理性で作り出し、
本当とは違う対象に帰す。
これを心理学用語で誤帰属という。

自分が悪いとするより、
他者や環境のせいにするほうが
ストレスにならないからである。
他にも相手に嫌われているのではと考えるとき、
相手が嫌っているのではなく、
自分は元からああいうタイプは嫌いなんだと
認識することもある。

目先で考えると楽なのだが、
相手や環境に問題があると認知すれば
問題をどうすることも
できないことに陥ってしまう。
そのため、自分自身の行動を
変えることで解決するという道が断たれ、
自分ではどうしようもできない問題として
解釈されることになる。
そういった誤帰属はどうにもできないため
慢性的なストレス状態を作り出し、
海馬や前頭葉のダメージを作り、
より理性の働きにくい脳へと
変化してしまうのである。

また幼少期のストレスも
こういった誤帰属を生じさせやすいので、
認識を難しくしていることも多い。

ストレスを感じるとき、
いつも誰かのせい環境のせい
していないだろうか。
誤帰属はストレスから一時的に
自分を守ってくれるが、
自分の可能性をたってしまうことにも繋がる。

辛いこと悲しいことは本当にきつい。
逃げても反発してもその場では避けられても、
ずっと自分の心の奥にモヤモヤと残ってしまう。

実は自分で自分の首を
締めているのかもしれない。
理屈で理解するのではなく、
受け止めた上で、心で納得すること。
そのためには誤帰属の呪縛を取り払うことが
必要になるのだと感じる。

Category: 深層心理とトラウマ

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深層心理とトラウマ:トラウマによる条件反射 

なぜか突然怒ってしまう。
なぜか突然悲しくなってしまう。
そんな経験はないだろうか。
他の人に話しても
なかなかわかってもらえない。
また自分で考えてもよくわからない。
理屈じゃ説明できないけれど、
そんな感覚や行動が当然衝動的におこって、
理性では抑えきれなくなってしまう。

こういう反応が生じる場合は
トラウマが関与していることが多いとされる。
幼少期の感情記憶しか機能していない頃の、
純粋な心。純粋が故に大人の心がわからず、
知識や経験がないために
悲しみの記憶として残っている。

幼少期の記憶は長期記憶や
理性が働いていない時の記憶なので、
無意識な条件反射として残っており、
普段は意識化されず、抑圧されている。
またとても悲しい出来事ほど抑圧し、
普段は意識には上がってこないため
自分でも気づかないことも多い。

こうした無意識にある条件反射は
あれ出来事の状況が重なったときに
理性では制御できず、無条件で働いてしまう。
一種の癖のようなもので
簡単に修正することは困難なのである。

このときにでてくる条件反射は
大きく分けて2通りあり、
わがままに反発する問題児型
落ち込み過剰に適応しようとする
優等生型に分かれる。
正反対ではあるが自己を守ろうとする
過剰な反応であり、
個人の生まれもった遺伝子や環境によって
これらの行動は決められる。
不安や緊張が強くなる場合は問題児型となりやすく、
落ち込みや顔色を伺う、尽くしすぎる場合は
優等生型となりやすい傾向がある。

こういった無意識の反応がうまく機能し、
社会と適応している場合は問題ない。
しかし、社会と自己との間に不適応が生じた場合
慢性的なストレスとなりやすく、認識が必要となる。

人の心は意識で動いているようで、
実は無意識で動いていることの方が多い。
自分の意識で決めていると思い込んでいるが、
実は無意識で決めていることの方が多いのである。
いつも同じ場面で失敗する場合、
無意識の条件反射という
自分を縛り付けているのかもしれない。
こうして生じた葛藤は、
苛だちを怒りに変え、友情を嫉妬に変え、
快楽を中毒に変え、愛を独占に変えてしまう。

物事があまりにも悪い方に傾くことに対し、
周りのせいにしてなんとかその場を凌ぐ。
しかも何度も同じことが繰り返されると
これが自分の運命なのではないかと
あきらめてしまう。
運命ではなく、幼く無知な頃の
ちょっとした解釈の間違い。
その考え方の癖が未だに残っているだけ。
問題は目の前の出来事や相手ではなく、
過去を受け止め自分の考え方を変えていくこと。
そこに今までの流れを変えるヒントが
隠されているのではないだろうか。

Category: 深層心理とトラウマ

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深層心理とトラウマ:スキンシップによる触覚刺激 

スキンシップによる心理的な効果は
経験したことがある人も
少なくないのではなかろうか。
子育ての分野でも見直されており、
しっかり子供を抱きしめることは
重要と育児書を中心に書かれていることは
多くなってきている。

ではスキンシップにより体の中では
どのようなことが起きているのであろうか。
誰かに触れられることによって、
触覚刺激が入力されると脊髄、間脳を通り、
大脳皮質で認知される。
ここで頭で触られているということが
理解されるのである。
その後、辺縁系、視床、視床下部、脳下垂体と
深部の脳に伝わっていき、
精神的な作用も現れる。

とくにA-10神経、側坐核、中隔核では
ドーパミンが分泌されることにより、
心地よい感覚が感じられることになる。
またこのドーパミンはリンパ球と結びつき、
免疫も高めることになる。
普段から楽しく過ごしている人は
ドーパミンの分泌も高く病気にも強い。

またドーパミンの他にも気持ちを穏やかにする、
セロトニン、オキシトシン、エンドロフィンなどの
物質も分泌される。

幼少期に十分なスキンシップを
受けることができなかった場合、
ピアス、タトゥー、過剰なアクセサリー、
リストカットやセックス依存症、
自分の体の一部を触る癖など
皮膚に刺激を与えるような行動を
とりやすくなるとも言われている。

またスキンシップ以外には「笑う」というのも
効果的である。笑うことでもドーパミンや
エピネフリンなどの分泌が増加することが
知られており、免疫も高まることが知られている。

馬鹿は風邪を引かないというが、
「ストレスを受けにくい人=馬鹿」や
「よく笑ってる人=馬鹿」という意味であれば
ある意味、当たっているのかもしれない。
心が満たされ、常に笑顔で物事を取り組んでいれば、
体の外の世界が良くなっていくだけでなく、
体の内部まで良くなっていくのは驚きだ。

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深層心理とトラウマ:脳の改善と生活習慣 

脳の改善には
睡眠・運動・食事が関係する。
生活習慣において基礎となることであるが
現代社会では多忙と効率重視の社会環境により、
このような教育を受けずに育っている場合も多い。

またわかって入るけれども
なかなか変えることができず、
ついついそのままクセが
ついてしまっていることも多い。

睡眠は量も大切であるが、が重要である。
昼間に活動を高め、夜に活動を低下させる。
昼寝は30分以内にする。
こういったことで交感神経と
副交感神経のバランスを整え、
脳や体の回復を有効に行うことができる。

運動はストレス発散だけでなく、
脳の神経細胞を回復させるBDNF
(神経栄養因子)の分泌を高める。
そのためストレスなどでダメージを受けた
神経細胞を回復させるために重要な役割を果たす。

また栄養ではドーパミン・
ノルアドレナリンなどの
原料となるアミノ酸
セロトニンの原料になる、
トリプトファンが特に重要である。

ドーパミンノルアドレナリン
気力の向上やストレスに対抗するために
必要であり、
フェニルアラニン→チロシン→カテコールアミン
→ドーパミン→アドレナリン→ノルアドレナリン
と分解される。

セロトニンは気分の調節を行うのに
必要であり、
トリプトファン→インドールアミン→セロトニン
と分解される。
セロトニンが基底核部分で不足した場合、
前頭葉→線条体→黒質・淡蒼球→視床→前頭葉
のサイクルが過剰に興奮してしまう(特に視床)。
さらに基底核で「何だろう」
前頭葉の眼窩面で「何かおかしい」
帯状回で「注意を向ける」が
過剰に働き様々なことが気になり、
注意を切り替えることが難しくなり
不安やイライラを引き起こしてしまう。
(強迫神経症)

またコレステロールは男性ホルモンを作るが、
脂肪細胞のアロマターゼにより女性ホルモンも
生成される。コレステロール不足は
これらホルモン生成の異常を生じさせる。

過度なダイエットは
これらの栄養素の吸収を阻害し、
体だけでなく精神機能の障害も
生じてしまう可能性がある。

睡眠・運動・食事。
目先のストレスの対処や発散も大切だが、
日頃の生活習慣の見直しが
先決なのかもしれない。

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深層心理とトラウマ:遺伝の影響 

たとえ親と子であっても
受け継がれる遺伝子は
一緒ではないため、
親のことがわからない。
子供のことがわからない。
ということはよくある。

神経質な親とのんびりやの子供。
お互いが正反対なので
神経質な親はイライラするし、
のんびりやの子供は落ち込んでしまう。
こういったことが愛されていないと思う
きっかけとなることも少なくない。

元気いっぱいの子もいれば、
落ち着いている子もいる。
気持ちを爆発させる子もいれば、
気持ちを普段から抑えている子もいる。
親も同じで一人一人違う。

ではどういったものが
遺伝の影響を受けるのだろうか。

ドーパミンセロトニンの分泌量は
遺伝子である程度決まると言われている。
快感を感じたり、エネルギッシュに動いたりや
精神的なコントロールがうまいかどうかが
これらに関係する。

また精神的に依存しやすい傾向も
依存の遺伝子であるD2R2遺伝子
保有しているかどうかが大きい。
D2R2遺伝子は依存症の人の50-80%が
保有していると言われている。
このD2R2遺伝子は対立遺伝子で
ドーパミンの受容を阻害。
普通の人より快感を
得られにくい体質となり、
これが報酬不全症候群に結びつくのである。

また民族性の違いも影響する。
国によって言語だけでなく、
性格の特性も違う。
これも遺伝子の影響を受けている。

日本人は傷つきやすいS遺伝子を多く持つ。
S遺伝子はセロトニン再取り組み
レセプターの数が少なく、
セロトニンを伝達しにくいため
不安や悩みを抱えやすくなる。
それに対しL遺伝子はセロトニン再取り組み
レセプターの数が多く、
不安や悩みを抱えにくい。

日本人はS遺伝子のみが約68%、
S遺伝子とL遺伝子の両方が約30%、
L遺伝子のみは約2%と言われている。
アメリカ人はS遺伝子のみが約19%、
S遺伝子とL遺伝子の両方が約49%、
L遺伝子のみは約32%。

アメリカ人がポジティブなのは
遺伝の影響もあるのかもしれない。
ストレスの多い現代社会において
日本人はストレスを受けやすいことを
認識しておく必要がある。
ストレスをいかにして対処していくのか
逃げ方と攻め方をしっかりと
学んでいく必要がありそうである。

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2017-06
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