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理学療法の評価と治療

理学療法に関連する臨床・研究・教育と評価・治療について書いていきたいと思います。

カテゴリー「メタボリックシンドローム」の記事一覧

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BMIの算定は有用か 

肥満の発見の目的で、健常成人に対し
身長、体重を測定することは推奨されるのだろうか?

日本肥満学会肥満症診断基準検討委員会(2000年)
によるとBMI(Body Mass Index)
「体重(kg)/身長(m)の2乗」で
 ・やせはBMI<18.5
 ・正常は18.5≦BMI<25
 ・肥満は25≦BMIとしている。

BMIは信頼性、妥当性の高い指標であると考えられ、
スクリーニング目的でのBMIを算出は
大きなリスク、費用にはならない。

また肥満は著しい余命の短縮、若年での死亡との関連など
のエビデンスが示されている1)
行動療法などの介入を行うことで
肥満による死亡率を下げるという直接のエビデンスはないが、
減量により糖代謝、脂質、血圧の改善が
認められたというエビデンスはある2)

これらのことからBMIを算出し、
行動療法などの介入をした場合
減量そのものが死亡率を下げるとはいい切れないものの、
関連する指標を改善することは示唆される。
そしてそれによる大きなリスクや費用はなく、
効果に関しては限定的ではあるものの
有用であると言える。

しかしながらBMIに関したエビデンスは、
欧米のものがほとんどであり
日本人を対象にした場合の効果に十分な根拠はない。
BMIによるリスクや費用面での問題はないものの
効果に関しては今後日本人でのデータの蓄積が
重要になると考えられる。

1)Peeters A, Barendregt JJ, Willekens F, et al; NEDCOM,
 the Netherlands Epidemiology and Demography
 Compression of Morbidity Research Group. Obesity in
 adulthood and its consequences for life expectancy:
 a life-table analysis. Ann Intern Med. 2003;138(1):24-32.
2)McTigue KM, Harris R, Hemphill B, et al. Screening and
 interventions for obesity in adults: summary of the evidence
 for the U.S. Preventive Services Task Force. Ann Intern Med.
 2003;139(11):933-49.
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Category: メタボリックシンドローム

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メタボリックシンドローム 運動療法と禁煙 

運動療法の効果として
 ・内臓脂肪の減少
 ・インスリン感受性の改善
 ・心肺機能の改善
 ・筋力向上
 ・ストレスの軽減
運動の種類は
 ・有酸素運動(散歩、水泳)
 ・最大心拍数の50%前後の強度
 ・一日30分を週3回以上
時間がとれない場合は
通勤や家事などで身体活動を増やす。

また喫煙は動脈硬化の危険因子になる。
禁煙をする事で年齢性別に関係なく
死亡率と血管イベントを抑制することが
報告されている1)。

1)Critchley JA,Capewell S:Mortality risk reduction
 associated with smoking cession in patients with
 coronary heart disease;a systematic review.
 JAMA 290:86-97,2003

Category: メタボリックシンドローム

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メタボリックシンドローム 食事療法 

食事療法では
最も手軽でわかりやすい
カロリー計算を用いることが多い。

摂取カロリーは身体活動と身体の状態で決まる。
適正体重あたり20~30kcal/kgが一般的。
(肥満の場合はもう少し低く設定することもできる。)
※適正体重(kg)=身長(m)×身長(m)×22

具体的な内容としては
制限するものとして
・炭水化物
・単糖類
・飽和脂肪酸
・トランス型脂肪酸

摂取を心がけるものとして
・複合糖類
・一価不飽和脂肪酸
・n-3族多価不飽和脂肪酸
・食物繊維 20~30g/日

習慣
・早食い
・満腹まで食べる
・偏食
・間食
・まとめ食い

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メタボリックシンドローム 生活習慣の改善 

メタボリックシンドロームは
内臓脂肪の蓄積によるインスリン抵抗性
高血圧糖尿病高脂血症を引き起こす。
それにより様々な病気が生じるとともに、
動脈硬化が進行すると心疾患脳血管疾患
引き金になるというものである。

治療ターゲットになるのは
内臓脂肪の蓄積とインスリン抵抗性の時期で
この時期に生活習慣を改善する事ができれば
病気が生じるリスクを減少する事ができる。

生活習慣は具体的には
過食と運動不足そして喫煙が影響する。
適切な食事適度な運動禁煙
生活習慣改善には不可欠な要素となる。

目安としてわかりやすいのが体重である。
内臓脂肪は皮下脂肪と比べ食事や運動による
反応が生じやすい。
体重減少と腹囲減少により
アディポサイトカイン分泌の減少が
報告されている。
3~6ヶ月で体重5%downを目標にするとよい。

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メタボリックシンドローム 国民栄養検査 

メタボリックシンドロームの
2004年厚生省の国民栄養調査1)では
40~74歳のメタボリックシンドロームが
強く疑われる者    男25.4% 女10.0%
予備軍と考えられる者 男26.0% 女9.6%
と言う結果が出ている。
これは男性が2人に1人。女性が5人に1人となり
男性の方が2~4倍高い。
これは冠動脈疾患の発症の男女比と一致する。

女性の場合は40歳代で急増し60歳でピークになる。
これは閉経による女性ホルモンの減少の関与が示唆される。

メタボリックシンドロームによる合併症は
虚血性心疾患の発症・脂肪のリスクが2~3倍高い。
また糖尿病のリスクも約3~7倍高い2,3)

1)平成16年国民健康・栄養調査結果の概要
 http://www.mhlw.go.jp/houdou/2006/051/h0508-la.html
2)Nakanishi n,et al:Components of the metabolic
 syndrome as predictors of cardiovascular disease
 and type 2 diabetes in middle-aged Japanese men.
 Diabetes Res Cin Pract 64:59-709,2004
3)Wilson PW,et al:Metabolic syndrome as a precursor
 of cardiovascular disease and type2 diabetes
 mellitus.Circulation 112:3066-3072,2005

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メタボリックシンドローム 内臓脂肪 

内臓脂肪は
・食べ過ぎ
・飲み過ぎ
・運動不足 などの不健康な生活習慣で
たまってしまう。
内臓脂肪はビジュアルだけでなく様々な問題を生じる。
 ・インスリンが効きにくくなる(インスリン抵抗性増大)
 ・インスリンが大量に分泌され脂質異常が生じたり、
  血圧が高くなったりする(高インスリン血症)
 ・インスリンが効かない状態が続き
  食後の血糖が高くなり下がらない。
内臓脂肪がたまってしまうと脂肪細胞から
アディポサイトカインという
生活活性物質のバランスが崩れる。
 ・悪玉物質が分泌
 ・血圧を上げる
 ・血糖を上げる
また善玉菌を減らしたり働きを悪くしたりもする。
体重を5%減少すると検査数値は改善。
体重1kgは腹囲1cm。
1ヶ月に1~2kg減少の減量を目指すと良い。

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メタボリックシンドローム 組織の障害 

動脈硬化が進んでいくと血管狭窄
虚血性変化また血管壁の抵抗増大が生じる。
こうした変化は体の組織に対し
様々な障害を生じさせる事になる。

血管狭窄・虚血性変化の場合
虚血性心疾患、脳血管疾患が生じやすくなる。
虚血性心疾患は心電図を確認し、
脳血管疾患(脳梗塞・脳出血)では
画像所見で確認する。
動脈閉塞で壊死組織があれば壊死部を切断
せざるえない事もある。

血管壁の抵抗増大の場合
 ・尿タンパク
 ・微量アルブミン量(基準:~29mg/g)
 ・クレアチニン(基準:~1.19mg/dl)
を確認し腎不全があれば人工透析を行う。
また血管壁の抵抗性増大も
脳血管疾患の原因になる。

糖尿病性微細血管障害も組織障害の原因になる。
眼底検査で糖尿病性網膜症の有無を確認する。
(放っておくと失明の原因となる)
また足は糖尿病性神経障害にともない、
壊死を起こす事があり足切断の原因になる。

メタボリックシンドロームで怖いのは
その後の動脈硬化の進行。
様々な病気を引き起こし、
それらの病気の治療も併用していく事になる。

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メタボリックシンドローム 血管の障害 

血管の障害が始まっている場合、
肝機能、脂質、血圧から動脈硬化の状態。
血糖から糖尿病性微細血管障害を確認する。

肝機能
ALP(GPT)   :~30IU/l(基準値)
AST(GOT)  :~30IU/l(基準値)
γ-GT(γ-GPT) :~50IU/l(基準値)
家族歴の有無、治療中の有無を確認する。

脂質
中性脂肪     :~149mg/dl(基準値)
LDLコレステロール:~119mg/dl(基準値)
HDLコレステロール:40~80mg/dl(基準値)
家族歴の有無、治療中の有無を確認する。

血糖
空腹時:~99mg/dl(基準値)
ヘモグロビンA1C:5.1%
75g糖負荷検査、妊娠時の尿糖陽性の有無、
家族歴の有無、治療中の有無を確認する。

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メタボリックシンドローム 特定健診 

特定健診は40~74歳で行われ、
リスクにお応じてレベル分けがされる。
レベルは
 ・異常なし
 ・予備群
 ・リスク高い
 ・要治療    の4つに分かれる。
異常なし、予備軍、リスク高い
患者の場合は「情報提供」
+「動機付け支援」もしくは「積極的支援」となる。
要治療の患者は「受診勧奨」となる。

情報提供では
適切な運動習慣
健康維持・増進に対する情報を提供する。

動機付けでは
自主的な取り組みができるよう
専門家とともに行動計画を作り、
6ヶ月後に効果判定をする。

積極的な支援では
動機付け支援と同上で
3ヶ月以上継続して支援を受け、
6ヶ月後に効果判定を行う。

ちなみに健診では摂取エネルギー収支を確認するため、
身長、体重、腹囲(基準:男85cm未満、女90cm未満)
過去の体重20歳と過去最高体重、
BMI(基準:25以上肥満、18.5~24.9普通、18.4以下やせ)
その他として職種、飲酒量(日本酒、ビール、焼酎)、
つまみの種類、喫煙(一日の本数)。

早期に障害の予備軍を発見し、
本人に意識してもらう事、
要するに予防が何よりも重要である。

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メタボリックシンドローム 検査 

メタボリックシンドロームを確認するためには
いくつかの検査を行う。

動脈硬化の関係する4つの検査は
腹囲・血圧・脂質・血糖である。
(腹囲に関しては異論が多い。)
腹囲は男性85cm以上、女性90cm以上とされている。
正確にはCTにて内臓脂肪が100㎠以上とされる。
血圧130/85mmHg以上とされる。
一般的に内臓脂肪が多い人は血圧が高くなりやすい。
脂質は中性脂肪150mg/dl以上または
HDLコレステロール40mg/dl未満。
血糖は空腹時血糖100mg/dl以上または
ヘモグロビンA1Cが5.2%以上。
内臓脂肪はインスリンの抵抗性を上げる。

こうした検査によりメタボリックシンドロームが
確定される事になる。
メタボ=太っていると苦笑いになる事が多いが
脳卒中や心疾患の引き金にならないよう
しっかりコントロールしていく必要がある。

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2017-08
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