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理学療法の評価と治療

理学療法に関連する臨床・研究・教育と評価・治療について書いていきたいと思います。

2012年09月の記事一覧

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障害が生じる部位 

障害が生じる部位は過剰な運動が生じることが多い。
過剰な運動が生じる部位は必然的に
筋や関節などの負担が集中しやすい。
動きが強くなったり、持続的に繰り返されたりする。
痛んでしまった場合は
障害部分の生理学的な回復が大前提で
回復に伴って硬くなった部位の動きを
改善していく。

姿勢制御と運動連鎖(運動学的視点から)
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Category: 運動連鎖による影響

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改善するべき部位 

障害を生じた場合、障害部は
Hyper mobilityとなっている場合が多い。
しかしながらこの障害部そのものが問題なのではなく、
その周囲の関節が可動しなかったことが
障害を生じた一番の原因であり、
Hypo mobilityを確認する事が
再発予防には重要である。

姿勢制御と運動連鎖(運動学的視点から)
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Category: 運動連鎖による影響

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キネティックリンクシステム 

膝が痛くなったらなんか腰も調子が悪くなってきた。
足首捻挫した頃から膝が痛くなった。
右手を骨折してなんだか肩が痛い。
患者さんからよく聞く言葉である。

かばうから他の部分に負担が大きくなる。
ということは一つの部位は
その部分のみの役割だけでなく
他の部分の影響を受けながら動きを作っていく。
各関節はユニットとしてだけでなくシステムとして
動作を行っているのである。

動きの連鎖を理解しておけば、
次に悪くなる部分をあらかじめ予測し
対処する事も可能になる。
また実際に障害している部分以外に
アプローチを行い効果を上げる事もできる。
こういった方法は炎症や疼痛の強い急性期などで
生活指導以外に徒手的にアプローチが可能なところでもある。

こうした運動の連鎖に関しては
まだまだ体系化されているものが少なく
理解するための情報は乏しいのかもしれない。
1992のGroppelが既に述べている。

キネティックリンクシステム

Normalでは足関節から手関節まで動きの中で
連鎖が保たれて動きが起こっている。
Linked lossではこの場合、
股関節の動きが減少している。
Disorder of the timingでは
体幹の動きが長くなっている。
こうした異常があると身体の動きが途中で阻害され、
負担が一部分で集中したり
力がうまく伝わらなかったりする。
動作分析ではただ動きを見るのではなく、
異常な動きが認められた場合に
どの部分が大きく動き、どの部分が小さく動くのか。
どの部分に痛みが起きているのかを明確にする事で
アプローチを行うターゲットを明確にする事ができる。
運動学的に捉えてリーズニングしていく
ヒントになるかもしれない。

1)TODDS.ELLENBECKER.CKCエクササイズNAPiimited:Groppel 1992より改変
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Category: 運動連鎖による影響

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Hip-Soine syndrome 

何らかの障害が生じたときその障害が
近隣の関節に影響を与える事は少なくない。
股関節と脊椎もこれに影響を受けることは多く、
これらの影響を把握しておく事は臨床では重要である。

姿勢制御と運動連鎖(運動学的視点から)

股関節から脊椎への連鎖では
まず股関節が股関節症などの影響をうける。
骨盤が徐々に前傾していき、腰椎は前彎の増強を受ける。
また脊椎から股関節への連鎖は
腰椎前彎が減少して、骨盤が後傾する。
それにより股関節が影響をうけてしまう。

脊椎と股関節の関連性は臨床でも多く
把握していく事は非常に有用であると考える。

1)曾田勝広:関節外科 2004
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Category: 運動連鎖による影響

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アライメントと筋バランス 

アライメントは関節の位置関係によるものだが、
関節のアプローチによりアライメントのみ
矯正してもすぐに元に戻る事例は非常に多い。
これは関節の位置関係が筋によって
影響を強く受けるためである。
骨には筋が付着しているのだが
この筋のバランスによって骨は引き寄せられる。
筋が短縮したり緊張している場合は
その方向に骨は引き寄せられる。
また反対側が弱化していたり延長している場合は
引き寄せられる方向により追従する。

アライメントの修正には筋のバランスの改善も不可欠であり、
そのバランスになる日常生活での姿勢や動作などの確認が
根本的なアプローチになると言っても過言ではない。

アライメント
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Category: 運動連鎖による影響

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歩行の運動連鎖 

歩行を分析する際に運動連鎖を知っておく事は
ポイントをおさえる上で有効である。

立脚前期から中期に問題がある場合、
 ・骨盤の前傾
 ・股関節の内旋
 ・下腿の内旋
 ・腓骨の挙上、内旋、開き
 ・足部の外返し
 ・第1中足骨の屈曲

立脚中期から後期に問題がある場合、
 ・骨盤の後傾
 ・股関節の外旋
 ・下腿の外旋
 ・腓骨の下制、外旋、閉じ
 ・足部の内返し
 ・第1中足骨の伸展

立脚前期から中期に内旋の連鎖が生じない場合や
立脚中期から後期に外旋の連鎖が生じない場合は
代償が生じる。
また一部の連鎖が阻害された場合、
他の関節が過剰に動くきストレスとなる事もある。

立脚期前期から中期の内旋の連鎖、
立脚中期から後期での外旋の連鎖の確認。
また内旋や外旋の連鎖の動きの小さいところや
大きいところを確認することで
歩行に関わる部分のアプローチを行う事が可能になる。

姿勢制御と運動連鎖(運動学的視点から)

1)入谷誠,入谷式足底板〜基礎編〜,運動と医学の出版社 2011
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Category: 運動連鎖による影響

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日常生活による障害 

障害が起きる事で日常生活に支障が出ると
言われる事が多いが果たしてそうなのだろうか。
何らかの外傷により障害が起きたのならうなずけるが、
そういった起点がないのにも関わらず
機能障害が起きるのはなぜだろうか。

日常生活の習慣で姿勢や動作が常に行われる。
これにより特定の部位に過剰な運動とともに
ストレスが加わると障害が生じる。
これは習慣による姿勢や動作によるクセが
障害を導いているとも言える。

特定の姿勢や動作は筋のアンバランスや
関節の機能以上を誘発する。
そしてこれにより組織の微細損傷が生じれば
それが痛みとなり機能障害になるわけである。
またこういった障害が生じると、
その部位を守るために代償動作が生じるが、
長期化することでその代償動作も
機能障害を生じさせる原因となり、
障害がさまざまな部位に波及する事になる。

姿勢制御と運動連鎖(運動学的視点から)
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Category: 運動連鎖による影響

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障害を把握するために必要な3つの視点 

身体の症状は急性期の場合には生理学的な問題が大きい。
しかしその生理学的問題を生じさせるのは
日常生活による過度な負担や継続的な負担である。
また一部分の機能障害により運動が阻害される事で、
障害を繰り返す事も少なくない。
このように身体の障害は主症状のみの視点では解決せず、
日常生活での影響運動連鎖の影響などより広い視点で
確認する事が必要となる。
そしてこれらの基礎となる知識としては
生理学・解剖学・運動学であることは言うまでもない。

主症状のみに着目して一時的に改善しても再発を繰り返す障害では
これらのいくつかの視点を確認する必要があるのかもしれない。

3つの視点
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Category: 運動連鎖による影響

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日常生活から問題は生じる 

身体の活動の制限は身体の機能が
何らかの障害を受けることから始まると
長い間考えられてきた。
これを病理運動学モデルという。
事故や怪我による外傷であれば
そういった関係が大きいかもしれないが
そういった受傷起点がないにも関わらず
少しずつ悪くなってきたり、
何もしていないのに悪くなったりすることも多い。

これは本人が認識しないような当たり前のこと
要するに習慣が障害を生み出しているためである。
これは運動病理学的モデルという考えであり
姿勢や反復動作が一部分にストレスを生み、
継続して動く中で徐々に悪化していくというものである。

こういった場合は根本的な原因が
姿勢や反復動作にあるので
それらを改善しない限り障害は
再発を繰り返しながら悪化していく。

日常生活でどのように過ごしているのかといった
世間話から広がるテーマからでも
問題を改善させるヒントは
見つけることができるかもしれない。



1)運動機能障害症候群のマネジメント−理学療法評価・MSBアプローチ・ADL指導
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Category: 運動連鎖による影響

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病期でアプローチの視点は変える 

痛みに対する理学療法的アプローチは
病期によって着目する視点が変わってくる。

急性期は組織が傷ついている状態である。
生体機能としては炎症等の反応が起きており
痛みも強く身体はその部分に負担がかからないような
動きや姿勢をとる。
こういったときは生理学的な要素が
回復に最も影響を与える。
いかに負担を減少させ、組織の回復を促すか。
日常生活の姿勢や動作などから
負担をいかに排除するかが求められる。
ここでは医学的視点が重要であり、
RICE処置が一般的なところである。

痛みが軽減し、しかめっ面をするGrimace signや
痛みで飛び跳ねるような動作をする
Jump signが減少してくると亜急性期に移行する。
組織の回復とともに組織の可動性や運動性を
改善させる意味では非常に慎重な評価が求められる。
アプローチが強すぎると組織の悪化を助長するし、
またアプローチが弱すぎると回復に時間をかけてしまう。
セラピストの腕の見せ所としてはこの時期の
病期の見極めと適切な刺激量でのアプローチである。

慢性期になると組織の回復は落ち着いており、
物理学的要素が影響として大きい。
障害を受けたところの柔軟性は改善しているか?
その周囲の柔軟性はどうか?
身体全体の動きを通して過剰な運動を起こす
ストレスのかかる場所はないか?
かばう動きが習慣化してしまっていないか?
筋力を回復させながらパワーや耐久性はどうか?
こういった運動学的視点に移していくことで
身体の運動機能の回復を促すことになる。

MSI2
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Category: 痛み

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筋の短さや長さの関係 

アプローチを行う上で筋をターゲットにすることは
よくあることである。
アライメントにおいても筋の影響は大きく、
どの筋が短くなっていてどの筋が長くなっているのか
を把握することは大切である。
それらの関係性により骨は引っぱられ
アライメントは形成されてしまうからである。

それでは筋が短くなる場合や長くなる場合は
具体的に何が起きているのであろうか。
短くなる場合では硬さによるものと短縮によるものの
2つが影響する。
硬さでは並列の筋節が増加した状態で
ミオシンやタイチンが増加した状態にある。
こうした状態はアプローチ後に筋の短さに変化が生じる。
もう1つの短縮によるものでは
直列の筋節が減少した状態にある。
これには数週間〜数ヶ月の期間が必要になるため
アプローチで変化を起こすことはない。
筋に対するアプローチの効果判定で
すぐに効果が出るものは硬さによるもの。
効果がでないものは短縮によるものと判別できる。
短縮によるものでも長いスパンで変化することは可能なので
姿勢や動作など日常生活をターゲットにして
繰り返し認識してもらうことが重要である。

筋が長くなる場合では延長といって
筋が伸びてしまった状態をいう。
これは筋節が増加した状態である。
筋力そのものは変化していないので
筋を短縮位にすることで筋出力は向上する。
アライメントが変化することで筋の出力が変化するのは
こういった影響も考えられるのではなかろうか。

筋の硬さ・短縮・延長どれも筋の長さ張力曲線から考えると
筋力低下を示すことになる。
しかしその筋力低下はどういったことによるものかを
把握することで状態に会ったアプローチを選択できるのではなかろうか。

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物理的ストレス理論 

身体は生きている間、常にストレスを受け続ける。
ストレスは量的なもの、時間、方向によって変化する。
強い力が一度に加わる場合もあれば、
弱い力が持続的に加わる場合もある。

さてストレスはどちらかというと悪とされる場合も多いが、
ストレスは生体にとって必要不可欠なものである。
ストレスが低いと生体機能は低下していく。
しかしストレスが高いと生体はダメージを受ける。
程よい量で維持に繋がることになる。
損傷によりストレスを与えることに恐怖心が生まれるが、
ストレスを排除しすぎると生体機能は低下する。

メンタルにおいても同じことが言える。
自分のハードルに合わせて
少しずつストレスを与えることで耐性が高まっていく。
自分の人生設計においても
このようなハードルをうまく設定することは
成長のためには必要不可欠なのかもしれない。


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Category: ブログテーマ

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障害組織の鑑別 

痛みがあるときに筋の問題なのか
関節の問題なのか迷うときはよくある。
かなり時間が経過した場合は
どちらも混在する場合が多いが
障害が起こってまだ時間が経っていない場合は
どちらの影響が強いか特定することで
より効率的なアプローチが可能になる。

障害が筋か関節かを判断するためには
筋が収縮する組織で、
関節が収縮しない組織ということを
頭に入れとくと良い。
要するに収縮させた場合と収縮させない場合で
どちらに症状があるかを把握することができれば
どちらに障害があるのか運動学的に証明することができる。

筋の問題が疑われる場合は
自動運動と等尺性抵抗運動のような
筋の収縮を伴う運動で症状が出現する。
また関節の問題が疑われる場合は
自動運動と他動運動ともに関節が動くため
症状が出現する。

自動運動では筋、関節ともに症状が出現するが
等尺性抵抗運動では筋に問題がある場合に症状が出現し、
他動運動では関節に問題がある場合に症状が出現する。

注意すべき点では急性期や痛みが強い場合は
他動運動でも筋スパズムが生じるために
症状が誘発される可能性があること。
しっかりとend-feelをかくにんしておく必要がありそうだ。

レジュメ用 のコピー

1)奈良勲 他:系統別・治療手技の展開.共同医書出版.2007.pp3-19
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Category: 痛み

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複合運動 

脊椎には解剖学的に連動して動く性質がある。
これは複合運動(couple movement)と呼ばれるものである。
腰椎の屈曲での複合運動の場合、
屈曲している腰椎は右側屈した場合は右回旋が生じやすい。
また右回旋した場合は右側屈が生じやすくなる。
反対に伸展での複合運動の場合、
伸展している腰椎は左側屈した場合は右回旋が生じやすい。
また右回旋した場合は左側屈が生じやすくなる。

屈曲の場合は側屈と同側の回旋。
伸展の場合は側屈と反対側の回旋というのが
複合運動のパターンとなる。
これらパターンはアライメントを考える上で重要である。
腰椎の伸展が強い患者で左側屈の偏位が
下肢に悪影響を及ぼしていると考えたとする。
この場合左側屈を修正することがアプローチの主眼となりやすいが、
複合運動パターンで考えると他の影響も考えられる。
この場合は伸展や右回旋が左側屈の原因となっている場合も考えられるため、
伸展や右回旋を修正するための筋のアプローチや
関節モビライゼーションも考慮することが考えられる。

脊椎の動きは複合的に考えることで
より広がった視点で見ることができるのかもしれない。

レジュメ用 のコピー

1)奈良勲,他:系統別・治療手技の展開.共同医書出版社,pp300-326,2007
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Category: 関節

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副運動検査 

関節の運動を確認する方法の中に副運動検査がある。
関節包内の運動性をみる検査でjoint play testとも呼ばれる。
関節包などの非収縮性の組織の運動性を確認する。
これにより関節包内運動が過小運動性なのか
過剰運動性なのかを確認し過小運動性であれば
モビライゼーションの適応となる。

一般的なものとしては離開と滑りがあるが、
基準となる面は凹側の関節面となる。
離開は凹側の関節面から骨を垂直に動かす動きであり、
滑りは凹側の関節面から骨を平行に動かす動きとなる。

実際に臨床での評価では、
関節運動を行い、可動域制限があった場合、
end-feel(終末感)を確認する。
end-feelがHard capsular(硬い関節包)であれば
さらに副運動検査を行い関節副運動の制限が
可動域制限の原因なのか確認する。

副運動の制限があればモビライゼーションを行い、
再評価をし効果判定を行う。
可動域の改善、end-feelの変化、副運動の変化を確認し
可動域と副運動の関連性を考察していく。

筋に対してのみでは可動域の変化が認められない場合、
副運動に対するアプローチが次の段階には必要なのかもしれない。

レジュメ用 のコピー

1)奈良勲 他:系統別・治療手技の展開.共同医書出版.2007.pp129-147
2)Hertlind D and Kessler RM:Arthrology.In Management of common
 musculoskeletal disorders:Physical therapy principles and methods.
 Hertling D and Kessler RM(eds).Lippincott Williams & Wilkims,
 Philadelphia,2006
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Category: 評価

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凹凸の法則 

モビライゼーションを行う上で
凹凸の法則を理解することは重要である。
まず治療面となる基準とする面は
常に凹側の関節面にある。

そのため凹側の骨運動を考える場合は
角度によって常に治療面は変化する。
離開・滑りともに凹側の骨が動いた場合は
当然治療面も動くためそれに合わせて
動かす方向を変化させる必要がある。
滑りでは関節の運動方向と同側に滑らすこととなる。

凸側の骨運動を考える場合は治療面は変化しない
(治療面は常に凹側にあるため)
滑りでは関節の運動方向と反対側に滑らすのが特徴である。

凹の法則

凸の法則
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Category: 治療

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治癒率と時間 

痛みが生じたとき、軟部組織の障害であれば
時間の経過とともに治癒してくる。
大まかな目安では
半月(2週間)で50%
1ヶ月半(6週間)で80%
3ヶ月半(12週間)で100%と言われる。

これはあくまで大まかな目安で
障害の部位や範囲、既往歴や途中経過での
障害の再燃などにより変化してくる。

治癒曲線ははじめの半月(2週間)が急速であり、
約50%回復するため、
患者ももう2週程度で良くなるのでは
見積もりを立ててしまうことが多い。
50%の回復で組織はある程度の結合があるため
痛みも大幅に減少している。
痛くて動かすことができなかった
フラストレーションもあり、
動くことを肯定化するように認識をしてしまう。

この時期の障害再燃は非常に多く、
整形外科疾患ではよく動く患者も多く
この状態を繰り返す場合も少なくない。
痛みが減って自信が出てきたあたりが
50%程度の回復。
調子の良かったときの半分程度にとどめておくのが安全だ。
結合が弱く再び障害を起こすのを防ぐためである。

またその後回復の経過が緩やかになることで
患者が不安になることも多い。
こういった治癒曲線を説明することで
過用症候群を防いだり回復の不安を軽減することができる。

表面的な傷と比べ、軟部組織の障害は目に見えない。
その分患者の不安も大きくなりやすい。
現実的な状態を知ることで具体的な状態を知り、
どのような方向性を示すかは重要ではないだろうか。

軟部組織の治癒日数と治癒率

1)Paris SV:Principles of Management.Payton OD(ed):Manual of
 Physical Therapy.Churchill Livingstone,New York,
 1988,pp329-339
2)奈良勲 他:系統別・治療手技の展開 感覚器系(外皮)/
 結合組織/リンパ系/筋系/神経系/関節系 
 改訂第2版,協同医書出版,p17,2007
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Category: 痛み

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運動モデルの4因子 

2001年にVleemingとLeeが提唱した
運動の4因子はシンプルで非常に理解しやすい。
身体運動を4つの因子で分類し、
筋系は随意的に動かすことができるため
自動的筋支持機構とした。
また骨靭帯系は自ら随意的に動かすことはできず
その組織の硬さに依存するため
他動的関節支持機構とした。
運動制御系は脊髄神経による
末梢的運動制御機を示す。
ただ運動制御は厳密には網様体脊髄路などの
中枢的な関与も外すことはできない。
また情動系は脳脊髄系による
中枢的認知機構とした。

機能を見ていく上でセラピストは一つの視点に注視しがちである。
筋・関節・神経・脳と一つの視点ではなく
すべての要素が協調し合うことではじめて
機能は構成されるものである。
どの問題点が優先順位として高いのか。
改善しやすいものは何なのか?
改善することで影響の大きいものは何なのか?
心理的な影響に関与するものはどれなのか?
さまざまな側面から考察していくためには
中枢や整形などの専門性にこだわることなく
それぞれのスキルを挙げていく必要があると言える。

運動モデル
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Category: 評価

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効果判定 

私たちは評価をし仮説を立案すると、
次に介入として治療を行うことで
その仮説が正しかったのかどうかの結果
再評価することで検証することになる。

例えば体幹を前屈させて歩行している場合に、
股関節の伸展が不十分で体幹の前屈で
前方の重心移動を前方推進力としていると仮説を立てる。
評価では体幹の伸展は問題なく、
股関節の伸展は制限されている。
関節可動域訓練により股関節の伸展が5°改善したとする。
それにより体幹の前屈が改善した歩行になれば
仮説は立証された可能性が高い。
実際の臨床では他の要因も混在しており、
こんなシンプルなことはないが
アプローチによる介入をした後、
治療の効果を確認したり
予測していた能力障害との関連を確認するのは
非常に重要なことである。

効果判定
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Category: 評価

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病期と生理学 

病期には急性期・亜急性期・安定期と分かれるが
生理学的にはどのような変化を起こしているのだろうか。

まず急性期は炎症の時期であり、炎症の4徴候が出現する。
発赤・腫脹・熱感・痛みが生じるのであるが
5日程度で亜急性期に移行する。

亜急性期では線維芽細胞により、
線維形成と増殖期が起こる。
これにより障害された組織は少しずつ結合されていく。

亜急性期が過ぎると安定期が生じる。
安定期は成熟期ともいわれ、
線維芽細胞から産出される膠原線維が
ストップされてからが安定期になる。

急性期に近いときは
痛みが非常に強いのが特徴で
受動的アプローチが主体になる。
生理学的問題がメインなので
いかに回復を妨げないかが重要になる。
安定期に近いときは
痛みは少なく運動制限が強いのが特徴で
能動的アプローチが主体となる。

生理学的な問題を理解し、
いかに適切な刺激を選択するかが大切である。

レジュメ用 のコピー

1)Paris SV:Principles of management.Payton CD,el al(eds):In Manual of physical therapy.
Churchill Livingstone,New York,1988,pp.329-339.
2)上田敏,他・編集:リハビリテーション基礎医学.医学書院(第2版).1996,pp95-111
3)Lee D(丸山仁司・監訳):ペルビックアプローチ.医道の日本社,2002,pp68-74
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Category: 痛み

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椎間板ヘルニアの鑑別 

腰痛がある場合に最も注意しなければならないのが
神経症状の有無である。
可能性としては多くないが膀胱・直腸障害などの
馬尾症候群があれば手術適応であるレッドフラッグであるし、
椎間板ヘルニアであれば動きに注意しなければ
悪化させてしまうことになる。

これらは問診をきちんと行うことで対処することができる。
「しびれている。」
「力が入らない。」
などがそれらに関連する訴えであるが、
「何か一枚足にはめているような感じ。」や、
「スリッパがすぐ脱げる。」などの訴えになることもある。
こういった神経が関係する訴えがあった場合は
評価を行い確認する必要がある。

椎間板ヘルニアの症状として神経根症状がある。
正常神経根を刺激しても症状が出現しないことから
物理的な刺激のみでは神経根症状は
出現しないことが予測される。
また症状のある神経根では発赤と腫脹が認められ、
炎症が関与していることが示唆される。
これらから神経根は物理的な圧迫のみならず、
炎症を伴う場合に症状が出現する。

これが臨床上MRIではヘルニアは残っているが
神経根症状が軽減もしくは消失する理由である。
ようするに物理的な圧迫があるも炎症が軽減したのである。
椎間板ヘルニアが示唆される場合は
腰椎の屈曲や回旋は椎間板にストレスを欠ける可能性も高く、
注意をしなければならない。

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Category: 腰椎

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脳損傷後の神経可塑性 

脳卒中後、経時的な変化とともに回復が生じる。
まず数日で出血の吸収、脳浮腫の改善、
循環改善、血管攣縮改善が生じる。
腫れや流れが改善して少しずつもとの循環に戻る。

数週間経つと機能解離の改善や
シナプスのunmaskingが生じる。
機能的な部分がこの時期に少しずつ元に戻る。

数ヶ月経つと再生発芽・側副発芽、
残存シナプス再編成や
神経ネットワーク再構築が生じる。
これにより代償的な変化も生まれることで
さらなる回復が期待できる。

こうした経過とともに脳損傷後の神経可塑性は生じる。
脳損傷後の回復は目に見えないものもだが
こういった変化により回復するようである。

脳卒中のアプローチ
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感じる脳 情動と感情の脳科学 よみがえるスピノザ 


おすすめ度☆☆☆☆
脳科学と哲学との融合。
感情と情動をどのようにとらえるか。
脳で何が起こり感情が生まれるのか。
いままで科学では困難であった課題を
ダマシオが突き詰めていく。
哲学的な内容も多く、なかなか難しいが
その分読み応えは十分ある。
科学では十分わかってなかった時代での脳を
すでに経験や哲学的な視点から導きだしていたダマシオ。
すばらしい学者の1人だと感じる。
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脳の機能 

脳をおおざっぱに分けると
前側にある前頭葉
てっぺんにある頭頂葉
後ろ側にある後頭葉
側面にある側頭葉に分かれる。

前頭葉は実行機能に関与し
優先順位を決めたり、先のことを予測したり、
社会的模範により調節したりを行う。

頭頂葉は感覚の統合や視覚の空間処理、
数字に関連する知識などに関わる。

後頭葉は視覚情報から来る大きさや方向、
色覚などに主に関わるとされる。

また優位半球(利き手が右であれば左半球)では
言語野がありブローカー野は言葉の運動に関わり、
ウェルニッケは言葉の感覚に関わる。
要するにブローカー野が障害されると、
言葉を作ることができず、
ウェルニッケ野が障害されると、
言葉を理解することができなくなる。

脳は部位により様々な役割が与えられている。
障害される場所によりどの機能が失われるのか
変わってくるのである。
またその部位単独だけでなく、
その部位との繋がりにも
影響を与えることも多いため
機能障害はより副雑に生じることになるのである。

男と女の脳
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脳は非常に興味深い神経の中枢である。
しかし非常に難解でわかりにくい。
こういう難しいものは背伸びをせず、
わかるものから少しずつ理解していくのが
良いのではないだろうか。

脳を真面目に勉強している人からしたら
怒られるかもしれないが、
真面目に簡略化していきたいと思う。

脳は大脳と小脳と脳幹に大きく分かれる。
大きいのと小さいの。そして幹のように真ん中にあるものだ。

大脳は左と右の半球に分かれている。
中心溝より前が前頭葉、後ろが頭頂葉、
頭頂後頭溝より後ろが後頭葉、
外側溝より外側が側頭葉となる。
脳の機能参照

小脳はカリフラワーのような形をしている。
知覚と運動機能を統合しており
平衡・筋緊張・随意筋運動の調節にかかわる。
そのため障害されると平衡感覚や運動の調節が
異常を起こすことになる。
また小脳は大脳に絶えずフィードバックをかけ修正を促す。
そのため小脳は大脳の教師とも言われる。

脳幹は広義では間脳、中脳、橋、延髄。
狭義では中脳、橋、延髄を指す。
間脳は視床および視床下部が含まれる。
小さいが生命維持機能に大きく関わる。
 ・意識と覚醒に重要。
 ・自律神経中枢。
 ・多数の神経核。
 ・視床へ上行する感覚神経路が存在。
 ・脊髄に下降する運動神経路が存在。
 ・姿勢反射の中枢

これら3つの部分が合わさって脳と呼ばれる。

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脳幹 

脳幹は狭義では中脳延髄を指す。
広義では間脳中脳延髄
間脳は視床および視床下部が含まれる。

中脳の前面は大脳脚と呼ばれる。
橋の底部に続き、錐体路をなす。
大脳脚の付け根は黒質と呼ばれる。
後面は中脳蓋がある。
中脳蓋と黒質の間にある部分が被蓋である。

は多くの脳神経核が存在し、
三叉神経、外転神経、顔面神経、聴神経といった
脳神経が出る部位である。

延髄は見た目上、脊髄との間に明瞭な境界はない。
随意運動の伝導路の錐体路が通る。
後索核、内側毛帯が知覚伝導路に関係、
網様体が呼吸と循環に関わる。
前外側溝を境に、オリーブがある。

視床は視覚、聴覚、体性感覚などの感覚入力を
大脳新皮質へ中継する。

視床下部は自律機能の調節を行う総合中枢。
中脳以下は呼吸運動や血管運動など個々の自律機能を調節。
視床下部は交感神経・副交感神経機能及び
内分泌機能を全体として調節している。
体温調節中枢、下垂体ホルモンの調節中枢、浸透圧受容器など。
また摂食や飲水行動、性行動、睡眠などの本能行動や、
怒りや不安などの情動行動との関連も深い。

脳幹
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基底核 

基底核はパーキンソン病やハンチントン舞踏病、
ジストニアなどの症状を作り出していると考えられている。
基底核の異常では不随意運動を生じることが多いため、
随意運動に関わることを示している。

近年では解剖学的に錐体外路という神経路は存在しないことから、
錐体外路という用語は次第に使われないようになっている。

また報酬予測に基づく強化学習や
行動選択のための基盤として考えられるようになっている。
黒質や腹側被蓋野のドーパミンニューロンが
これらに関与する。

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脳の解剖学的な性差 

脳の性差はずいぶんと知られることになってきた。
男性は空間能力が高く、女性は言語能力が高い。
というものが最も有名なものであろうか。
狩猟採集生活による適応の名残というのが
起因していると考えられている。
しかし脳は生まれもっての構造的なものだけでなく、
環境にも影響を大きく受けるため
まだまだ見解は難しい段階である。

しかしながら解剖学的に性差が認められるのも事実である。
解剖学的な性差で最も明確な部分は大きさである。
男性の脳は女性の脳と比べ約1割大きい。
男性平均1400〜1500gに対して
女性平均1200〜1250gである。

また男性の方が左半球が大きい。
言語に関し男性は左脳をよく用いるが
女性は左右両方の脳を使う。
しかしこの研究は疑似科学という批判も多い。
(Shaywitz et al. 1995)
視床下部は女性より男性の方が大きく、
脳梁は男性よりも女性の方が大きい。

その他に分かっていることとしては
情動に関わる辺縁皮質は男性より女性の方が大きい。
空間認知に関わる頭頂皮質は女性より男性の方が大きい。
扁桃体は女性より男性の方が大きい。

大きいからといって機能が発達しているとは言えない。
人間より脳が大きいクジラが
人間より知能が発達しているかといえばそういう訳でもない。
しかし男性と女性で解剖学的な違いがあるということは
機能的な違いがあることもある程度は予測されるため、
それらの違いがあるということを認識していきながら
生活していくことは非常に大切なのではなかろうか。

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女性の脳の周期性 

男性の脳と女性の脳で最も違う部分は
女性の脳には周期性があるということではなかろうか。
女性の脳の周期性によって脳下垂体から分泌される、
卵胞刺激ホルモン(エストロゲン)と
黄体形成ホルモン(プロゲステロン)が変化する。
これが月経周期をつくり精神的な影響も及ぼす。

この卵胞刺激ホルモンと黄体形成ホルモンが
簡単にいうと女性を淑女と悪女に変えてしまう。

卵胞刺激ホルモン(エストロゲン)が多い時期は
淑女の時期で生理から排卵にかけてがこれにあたる。
女性らしく魅力的であり、
自律神経が活発になり血液循環がよく、
真皮のコラーゲンを増やし肌の潤いとハリが生まれる。

それに対し黄体形成ホルモン(プロゲステロン)が多い時期は
悪女の時期で生理前がこれにあたる。
体温は高いが血行は悪くなり、腸の動きが悪くなり
便秘などが起こりやすくなる。
皮脂の分泌が増え、体内や脳に水分がたまりやすくなる。
生理前に甘いものが欲しくなったり、
過食になるのもこのホルモンの影響。
またむくみによる体重増加もこの時期の特徴である。

これは子供ができやすい時期にきれいになり、
子供を作ろうとする働き(卵胞刺激ホルモン)。
そして子供ができたときにはそれを成長させ、
守ろうとする働き(黄体形成ホルモン)によるものである。
いつもよりむくんでいる女性に気付いた場合、
男性は気をつけた方が良さそうだ。
ただ間違っても「生理前だな。」
なんてデリカシーのないことを口にすることのないように。

女性のこういった特徴も理解した上で
紳士的に対応していきたいものである。

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脊椎の役割 

脊椎構造的な安定脳脊髄液の流れ
そして神経の伝達に関わる。

構造的な安定とは身体を支えるということ。
脊椎が柱、骨盤が土台として機能する。

脳脊髄液の流れは頭蓋から仙骨にかけて通っている。
脊椎が適格に配置されていれば流れはスムーズに生じる。

神経の伝達とは脊柱管で脊髄実質、
椎間孔で神経根が通過する。
骨の変形や椎間板の隆起がなければ
神経の伝達はスムーズに行われる。

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2012-09
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