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理学療法の評価と治療

理学療法に関連する臨床・研究・教育と評価・治療について書いていきたいと思います。

2012年11月の記事一覧

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加齢による関節の変化 

姿勢は日常生活による習慣や加齢によって
少しずつ変化をしていく。

矢状面だと関節は地面につぶれるように
狭まっていくのが特徴だ。
前方頭位、胸椎の後彎増強、腰椎の前彎の減少、
骨盤の後傾、股関節と膝の屈曲傾向。
全体的に伸びにくくなり曲がっていくのが特徴だ。

前額面だと関節は外に広がるように変化していく。
肩甲骨の外転と突出、仙腸関節の開き、
股関節と膝関節の外旋傾向。

こうした変化に伴い体幹の支持性が低下し、
四肢は自由度が低下してしまうことになる。
こうした変化に対応するためには
まず土台となる骨盤が
しっかりと締まっていることが必要となる。
また柱となる脊椎の伸展方向の可動が必要となる。
こうした関節の運動には柔軟性が伴う。
アライメントを戻すことそのものが重要なのではなく、
関節が動くことが重要なのである。

仙腸関節や脊椎の副運動を改善させ、
関節が動くようにすることで
適切なアライメントに導きやすくなる。
逆に言うと適切なアライメントに
導くためには個々の関節の可動性が必要になってくる。

全体だけでも問題は曖昧になってしまうし、
個々だけでも目的が見失われやすい。
全体と個々のそれぞれの評価を行ない、
それらの関連性を効果判定してこそ、
検証することの意味が見いだされるのではなかろうか。

骨盤のアプローチ
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Category: 関節

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骨盤と筋の連鎖 

骨盤は体にとって土台となる部分である。
よって土台の変位によってその上部である脊椎は
連鎖的にアライメントの変位をもたらす。

骨盤の変位にはいくつかあるが
今回は骨盤の後傾(腸骨の後下方変位;PI)と
骨盤の前傾(腸骨の前上方変位;AS)を述べていく。
骨盤の後傾では骨盤が後方に変位するため、
ハムストや大殿筋の起始と停止は近づくことになり、
緊張が強くなる。
また腹直筋や胸鎖乳突筋も同様に緊張が強くなる。

それに対して骨盤の前傾では
骨盤は前方に変位するため、
大腿四頭筋、脊柱起立筋、僧帽筋上部線維などの
起始と停止が近づくことになり緊張が強くなる。

こうしたようにアライメントが変化して
関節が硬くなった場合は筋の緊張にも影響を生じる。
症状としては筋の症状であるが
関節のアライメントや副運動の評価も
欠かすことはできないものになる。

骨盤のアプローチ
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Category: 運動連鎖による影響

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骨盤は骨格の土台 

仙腸関節は体にとっての土台となる部分である。
例えば家の土台が歪んでいたとする。
歪みによって屋根がはがれたり、
壁にひびが入ったりしてくる。
屋根や壁を直したとしても
またすぐ同じように戻ってしまうではないだろうか。

骨盤は体にとっての土台となり
脊椎という柱がその上に連なっている。
要するに腰痛や頸部痛を考えていくとき
姿勢や動作にこの骨盤は必要不可欠な要素になる。

またこれらの土台と柱がうまく機能しなければ
当然四肢の動きにも影響が出てくる。
動かない部位がある状態で動きを強要すれば
四肢の関節でそれを補う形となるからである。
過剰に動かされる部位には負担が集中し、
障害が生じてしまうことは少なくない。
またその障害をかばうためにまた代償を用いることで、
連鎖的な機能障害が生じることもある。

骨盤の歪みに関してはマスコミなどでも
最近取り上げられることも多くなり、
一般の方々も知っていることが多くなった。
しかし骨盤は生理的な歪みを持っているのが正常で、
全く均等な人はいない。
ただその歪みが大きくなってしまったり、
逆転してしまった場合に体は不具合を生じる。

仙腸関節は歪みそのまま固まってしまうのである。
その状態を元に戻してあげれば良いのだが、
問題は固まってしまって元に戻れないことにある。
要するに歪みを直すより、
固さを改善することが重要なのである。

骨盤のアプローチ
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Category: ブログテーマ

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軟部組織の治癒 

皮膚の傷は見た感じで治り具合がよくわかるのだが、
皮下にある軟部組織は表面からでは見えないので
良くなっているのかどうかわからないものである。
患者が不安になる理由も
治りがよくわからにことにもある。

軟部組織は外傷や使い過ぎにより障害を受ける。
そうすると炎症が生じ、
発赤・腫脹・熱感・痛みなどの4徴候が出現する。
捻挫の足首をイメージすればよいのではないだろうか。
炎症1
その後、貪食細胞が現れ損傷部位の
不要な部分を処理していく。
ここまでに約5日かかり最も痛い時期が
この頃ではなかろうか。
名称未設定1
炎症が少しずつ減少していく。
炎症ひく
今度は線維芽細胞が現れ、損傷した組織の修復に当たる。
分泌される物質はコラーゲンとムコ多糖類というもので
コラーゲンは線維質、
ムコ多糖類は接着剤のような役割を果たす。
名称未設定
障害部位はコラーゲンとムコ多糖類による
線維と接着剤で覆われ徐々に結合を増していく。
線維芽細胞による修復は意外に長く、
1ヶ月半から2ヶ月程度かかる。
ここからが非常に重要である。
コラーゲン
不動が続いてしまうと
組織の再配列はうまくいかなくなり
こわばってしまう。
これが可動域制限のひとつの要因である。
名称未設定 のコピー
しかし、修復が不十分な状態で動かすと
またそれが障害となり、
回復を妨げてしまうことにもなる。
名称未設定 のコピー 2
整形外科で有痛性の障害で来院される患者は
こういった不十分な状態で
動かすことを繰り返す方は多い。
受傷後2週間で50%回復するものの
1ヶ月半までの間は25〜30%程度しか回復しない。
(治癒率と時間)
今まで動かせなかった心理的な葛藤の影響や
回復が本人が思っている予測より
遅く感じることで焦りが生まれることで
過剰な運動負荷をかけやすいのである。

痛みが楽になっても以前と同じ運動量は避け、
50%の運動量でならしていくことを心がける。
修復を邪魔しない適切な運動負荷が必要である。
可動域訓練も顔が歪まない程度の痛みが
一つの目安である。
生理学的要素の強い痛みは鋭い痛みで
耐え難く表情が変わってしまう。
表情が変わらない程度の痛みであれば
物理的要素が大きく可動域を改善させるためには
適度な時期と言えるのではなかろうか。

この時期の見極めは病期で言う亜急性期であり、
リハビリテーションでは効果を一番出しやすい時期と言われる。
しかし病期の見極めが適切でないと
可動域訓練が早すぎて障害を生じてしまったり、
反対に遅すぎて可動域制限が難渋することになる。
(病期でアプローチの視点は変える)

適切な病期を見極め精一杯力を尽くしていきたい。
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Category: 痛み

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筋組織の修復 

筋組織の修復について述べていきたい。
軟部組織の回復と基本的には同様だが、
筋の場合は筋サテライト細胞が修復に関与する。

筋が損傷を起こす。
スクリーンショット 2012-11-04 21.27.20
貪食細胞が残骸の処理を行なう。
スクリーンショット 2012-11-04 21.27.32
そのときに損傷部と貪食細胞がシグナルを発信する。
スクリーンショット 2012-11-04 21.27.43
シグナルによって普段は眠っている筋サテライト細胞が活性化する。
スクリーンショット 2012-11-04 21.28.10
活性化した筋サテライト細胞は
次々に細胞分裂をはじる。
スクリーンショット 2012-11-04 21.28.21
筋サテライト細胞は筋線維として成熟。
これにより筋の再生と肥大が生じる。
スクリーンショット 2012-11-04 21.28.34
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Category: 痛み

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人の優先順位 

人と人との関係については
悩む人も多く、多くの書籍も出ている。
私も接客業なのでこの辺りは
特に勉強していかなければと意識している。

コミュニケーションスキルでは
ミラーリング、ペーシング、バックトラッキング、
傾聴やオープンクエッションなど
テクニックにおける書籍が非常に多い。
私も意識して行なうこともあるが
どうもしっくりこないと感じることも少なくない。

私が未熟なのも要因であろうが、
どうも表面的には対処できても
相手との本当の意味でのラポールや
納得するところまでには
これらテクニックだけでは難しく感じる。

やはり価値観の違いというものが
それらの大きな要因となっている気がする。
うまくいく人とうまくいかない人。
どの人でも同じ方法がうまくいかない理由は
ここにあるのではないかと感じる。

一人一人大切にしているものがあるが、
それらの違いを価値観の違いと表現されることが多い。
ある人は「仕事」をある人は「人間関係」をまたある人は
「お金」に人の価値観はさまざまである。
そうしたときにどうしても人間なので
自分の価値観を押し付けようとしてしまう。
相手も同様に引かずに自分の価値観を押し付けようとするならば
この人とはわかり合えないとし、
逆に避けるようにするかもしれない。

価値観は有る無しではなく
優先順位が違うといったほうが正しいのかもしれない。
例えば「仕事」大切にする人が
「お金」のことを全く気にしないかと言えばそんなことはない。
上司が売り上げのことばかり言うと腹を立てていても
自分の給料が下がればそれはおかしいと思ってしまうかもしれないし、
人間関係を大事にする人でも親友からお金を貸してと言われると、
それはできないと答えてしまうかもしれない。

自分には合わないと思っている人も
自分と同じ価値観を持っているし、
自分が持っていないと思っている価値観も
実は自分も持っているものである。
大切なのは価値観の優先順位が違うだけである。

嫌いだと思ったり合わないと思う人は
自分の価値観の優先順位が相手にとっては低かったり、
自分が持っていないと思っている価値観が
実は自分の中の優先順位が低いだけだったりする。

要するに価値観に絶対的なものはないので
優劣は付けることはできない。
相手が優れていると思う必要もないし、
自分が劣っていると思う必要もないのである。

人生はゲームと違い勝利条件も敗北条件も
敵も存在しない。
ただ人生をゲームに置き換えることはできる。
自分で勝利条件や敵を決めれば良いのである。
大切なことは今自分が思っている勝ち負けや
敵味方は自分が勝手に決めたことだということを
忘れないようにする必要がある。
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Category: 哲学・思想

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筋の緊張のメカニズム 

可動域制限は炎症や不動によって生じるが、
一ヶ月以内の炎症や不動によって生じるものは
筋の制限が多く。
一ヶ月以上の炎症や不動によって生じるものは
関節の制限が多い。

その中の筋の制限には
筋の緊張という神経的な要素と
筋の短縮という構造的な要素に分かれる。

今回は筋の緊張についての
メカニズムについて説明していく。
筋の緊張は臨床では一般的であるが
メカニズムは複雑でなかなか難解である。
そのためわかっているようで
わかっていない場合も少なくない。

まずは筋紡錘の簡単な説明から。
筋紡錘には錐外筋線維と
錐内筋線維がある。
錐内筋線維の中にはさらに核鎖線維と核袋線維に分かれる。
スクリーンショット 2012-11-04 21.30.28
急激な筋の伸張が介在ニューロンの抑制を超える刺激の場合、
γ運動ニューロンが反応する。
スクリーンショット 2012-11-04 21.30.52
γ運動ニューロンの反応により
錐内筋線維が緊張する。
スクリーンショット 2012-11-04 21.31.01
錐内筋線維が緊張することで1a線維と2線維が反応する。
スクリーンショット 2012-11-04 21.31.11
1a線維と2線維が反応することで
α運動ニューロンの亢進が生じる。
スクリーンショット 2012-11-04 21.31.21
α運動ニューロンの亢進は錐外筋線維を
緊張させることになる。
スクリーンショット 2012-11-04 21.31.32
通常はα運動ニューロンとγ運動ニューロンで
バランスを取り合いながら
適切な緊張のコントロールが行なわれているが、
錐内筋線維と錐外筋線維がともに緊張することで
正常なα-γ連関が破綻する。
スクリーンショット 2012-11-04 21.31.42
持続的な筋緊張を作り出すことになる。
スクリーンショット 2012-11-04 21.31.54
<γ運動ニューロン>→錐内筋線維の緊張→1a線維と2線維
→<α運動ニューロン>→錐外筋線維の緊張
→錐内・錐外筋線維ともに緊張しa-γ連関破綻
→持続的な筋緊張

こうした筋の緊張は、運動し力んだときや
机で肘をついてたら机からがくっと落ちた瞬間などの
些細なこのとでも生じる。
急激な筋肉の伸張が引き金を作るのである。
そのため筋肉が硬くなっている場合などは
こういった状態を作りやすく、
改善することが必要であると考えられる。
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筋の短縮のメカニズム 

筋の短縮は構造的な要因によるものである。
弾性は筋・筋膜・腱によるもの、
粘性はプロテオグリカンと水によるものである。
スクリーンショット 2012-11-04 21.32.22
筋に対し力が加わり、
引っぱられる。
スクリーンショット 2012-11-04 21.32.31
弾性は筋・筋膜・腱によるもの。
固体の性質を示し、力が失われると
元に戻ろうとする。
スクリーンショット 2012-11-04 21.32.42
粘性はプロテオグリカンと水によるもの。

スクリーンショット 2012-11-04 21.32.55
液体の性質を示し、力が失われても
そのままの状態を維持する。
移動した物質はそのももの状態を保つ。
スクリーンショット 2012-11-04 21.33.06
治療後の即時的な効果の一つに
この粘性の影響は大きい。
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可動域制限の原因 

関節可動性の制限は不動炎症によって生じる。
不動と炎症により筋には線維芽細胞が過剰に増殖、
コラーゲンの亢進が生じる。
これが筋の可動域制限の大きな要素となる。

関節の場合は関節内組織の増殖や
関節包の線維化が可動域制限の大きな要素となる。

筋の制限は1カ月以内の不動や炎症で生じる。
筋の緊張による神経的な要素と
筋の短縮による構造的な要素に分かれる。
関節の制限は1カ月以上不動や炎症が
続いた場合に生じやすい。
関節包の短縮が重要である。
スクリーンショット 2012-11-04 21.30.01
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Category: 可動域制限

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関節の硬さの改善 

関節が硬い場合に用いるアプローチとして、
関節モビライゼーションがある。
関節モビライゼーションは
徒手療法(Orthopedic Manual Therapy:OMT)の
ひとつである。

関節機能異常による痛みや不快感、可動域制限を
改善するための選択肢の一つとして用いられる。
関節包内運動の制限がこれらの症状の原因と考え、
関節副運動(accessory movement)、
関節の遊び(joint play)を改善する。

モビライゼーションには多くの派閥があるが
世界理学療法士連盟の傘下組織である
国際整形徒手療法連盟で教育認証基準を満たしているのは
NS:Nordic System=Kaltenborn-Evjenth-Conceptと
Australian Approach=Maitland Conceptの2つである。

現在は国内でも講習会が開催されており、
実技では姿勢から固定の仕方、
体の使い方や動かし方などの細かな指導が受けられるほか、
熟練した講師の手技の感覚を自らの体で感じ取ることもできる。
本だけでは理解できないものを学習できる実体験は、
時間やお金に変えられないものも多いのではないだろうか。
モビライゼーション
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Category: 治療

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牽引と滑り 

関節モビライゼーションでは
牽引と滑りの方向の動きがよく用いられる。

牽引は治療面に対して垂直に動かす。
凹面が常に治療面となるので治療面に対して
垂直方向の動きが基本となる。

滑りは治療面に対して平行に動かす。
凹面が常に治療面になるので治療面に対して
平行方向の動きが基本となる。

まず牽引により関節の遊びを十分に改善したあと、
滑りを行なうと痛みを生じにくく改善することができる。

モビライゼーション2
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Category: 治療

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凹の法則 

凹側の骨運動を考える場合は
角度によって常に治療面は変化する。
凹側の骨が動いた場合は
治療面も動くためそれに合わせて
動かす方向を変化させる必要がある。
滑りでは関節の運動方向と同側に滑らすこととなる。

凹の法則
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Category: 治療

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凸の法則 

凸側の骨運動を考える場合は
治療面は変化しない。
(治療面は常に凹側にあるため)
滑りでは関節の運動方向と反対側に
滑らすのが特徴である。

凸の法則
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Category: 治療

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モビライゼーションのグレード 

モビライゼーションを行なう上で大切なのは
自分の骨と相手の骨をイメージし触ること。
もう一つはFirst stopを感じることではないだろうか。
First stopとは関節包内運動を行なっているときの、
制限を感じる領域のことを指す。
関節包内運動を進めていくと徐々に抵抗感が強まり、
最終的に一旦動かなくなる位置がある。
現在の関節の遊びの最大伸張性であり、
これがモビライゼーションの基準にもなる。

メイトランドではグレード1と2はFirst stopまでの範囲。
グレード3になるとFirst stopを超える範囲になる。
そしてグレード4はさらに超えた範囲となる。
カルテンボーンでも同様にグレード1と2はFirst stopまでの範囲。
グレード3はFirst stopを超える範囲になる。
一般的に痛みがある患者で痛みの緩和が目的であれば
First stopまでが適切なグレードになる。
また可動性の改善が目的となる場合は
First stopを超える範囲が適切なグレードになる。

グレードの違い

またメイトランドは振幅を利用した
治療を行なうのが一つの特徴である。
いわゆる揺する動きになるのだがこれを用いることで
痛みが生じにくくなるメリットともある。
振れ幅はグレード1と2の場合は1〜2Hz(1秒間に1〜2回)
グレード3と4の場合は2〜3Hz(1秒間に2〜3回)
で行なうようになる。

メイトランドとカルテンボーン

1)Maitland GD:Vertebral Manipulation 5th
 ed.Butterworth,London,1986
2)Maitland GD:Peripheral Manipulation 3rd
 ed.Butterworth-Heinemann,Ltd,Oxfoprd,1993
3)Kaltenborn FM:Manual Mobilization of the Joint-
 the Kaltenborn Method of Joint Examination and Treatment,
 Volume II The Spine 4th ed.Norlis,Norway,2005
4)Kaltenborn FM:Manual Mobilization of the Joints-Joint
 Examination and Basic Treatment,Vol I The Extremities
 6th ed.Norlis,Norway,2006
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Category: 治療

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筋の可動域制限 

筋による可動域制限は直列弾性要素と並列弾性要素、
そして筋収縮の3つの要因に分類される。

まずは筋と腱の弾性要素が含まれる直列弾性要素。
筋フィラメント、コネクチン弾性、
クロスブリッジも含まれる。
スクリーンショット 2012-11-04 21.34.34

次に並列弾性要素。
上部にあるダッシュポッドは水分やプリテオグリカン。
また結合組織の弾性(筋膜・血管・筋小胞体・細胞膜)が
含まれる。
スクリーンショット 2012-11-04 21.34.43

最後に筋収縮の要素。
神経要素による筋の収縮がこれに当たる。
スクリーンショット 2012-11-04 21.34.54

これら3つが筋の可動域制限の要因となる。
スクリーンショット 2012-11-04 21.35.03

直列弾性要素は線維性の硬さ。
並列弾性要素は水分やプリテオグリカンなどの
内部での変化。
そしてこの直列と並列の弾性要素は
物理的なバリアーとなる。
収縮要素は筋の緊張などの神経的な要素が関わっており、
神経的なバリアーとなっている。

可動域制限早期では収縮要素、徐々に並列弾性要素、
最後に直列弾性要素の制限が関わることが多い。
時間が経つほど改善が強固に難しくなる理由はここにある。

これら筋の可動制限はそれぞれの生理学的要素が違うので
何に対してアプローチをするのか理解しておくことは
治療家として大切なことではなかろうか。
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Category: 可動域制限

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深層筋と動作 

動作において筋のバランスは重要である。
強い筋の方向へ身体は引っ張られやすくなる。
そのため末梢部分の筋が強ければ
体幹は選択的に動くことができず十分な力は発揮されない。
深層筋と外層筋のバランスが重要である。
下記に深層筋の活性化が不良な場合と、
良好な場合の動作を示す。

深層筋の活性化が不良な場合
体幹が不安定となる。
動作を起こすためには
四肢の活動性を高める必要性がある。
これにより非効率的な運動を強いられる。


深層筋の活性化が良好な場合
体幹が安定している。
そのため四肢の活動性が最小であっても
小さな力で動作を起こすことができる。
image78.jpg
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Category: 筋力

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再転倒の確率 

1度転倒した人はどれほどの確率で再転倒するのだろうか。
1度転倒すると1年以内に56.6%の人が
再び転倒している1)ことは注目すべきところではないだろうか。
高齢者の転倒
65歳以上の5人に1人は転倒しており2)
それを転機に様々な障害を引き起こすことも推測されるだろう。
1度転倒した経験を持つ方は
転倒の原因が何であったか早期に突き止め、
再転倒の予防を行なうことが大切である。

1)Nevitt MC,et al,:JAMA,261(18):2663-8,1989
2)厚生労働省「国民生活基礎調査」(平成13年)
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Category: 高齢者

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転倒の身体的な要因 

転倒の原因はいくつかあるが
大きく分かれるのは身体的要因と環境的要因である。
今回は身体的な要因について説明する。
身体的な要因とは
体の機能が問題で転倒をおこしてしまうもので、
要因は次のようなものになる。
高齢者の転倒1
身体的な要因に関わる足のもつれや、
めまいそしてバランス障害には
筋骨格系の問題のみならず中枢神経系の影響も大きくうける。
覚醒度や中枢神経の持病などの関与も大きい。
安定剤や眠剤などの関与も大きく
そのあたりのチェックは欠かすことができない。
下肢筋力の問題よりもこういった
中枢神経系の問題も重要視すべきかもしれない。
また体幹の屈曲傾向も足先を引きずる原因となるので
注意が必要である。

1)眞野行生,中根理江 他:高齢者の歩行と転倒とその対策,医歯薬出版,1999,p8-12
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Category: 高齢者

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転倒の環境的な要因 

転倒の要因は身体的なものだけではない。
身体的な要因も半数を占めるが、
同程度関わるものが環境的な要因である。

高齢者の転倒
足下灯や手すりの設置、段差解消などの対策は
介護保険による住宅改修などでも行なえるものもある。
また障害物の少ないレイアウトに変更したり、
コード類は壁際に這わせるなどの考慮も行なうことができる。

1)眞野行生,中根理江 他:高齢者の歩行と転倒とその対策,医歯薬出版,1999,p8-12
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Category: 高齢者

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高齢者にとっての転倒 

高齢者の事故では転倒が72.1%。
転落や滑落が8.8%と言われている1)。

高齢者の死亡事故の2割は
転倒・転落によるもので
そのうちの半数はつまづきやよろめき、
スリップなどによる
同一平面状での転倒となっている2)。

寝たきりの原因としても
85歳以上の約2割。
75~84歳の約1割が転倒によるものである3)。

転倒は高齢者の事故の中では70%と非常に多い。
つまづきやよろめき、スリップなどによるもので
死亡や寝たきりの原因にもなる。
またその他の様々な障害のきっかけになることは
容易に想像することができる。

1)東京消防庁「平成22年版火災と日常生活事故のデータからみる高齢者の実態」
2)厚生労働省「人口動態統計」(2009)
3)厚生労働省「国民生活基礎調査」(平成13年)
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Category: 高齢者

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転倒の多い場所 

どういった場所での転倒が多いのであろうか。
転倒事故の発生場所の半数以上は居住空間である。
過ごす時間が長いことが大きな理由になるのではないだろうか。
次に道路上、その次に公衆の場と分かれる1)。
屋外は過ごす時間が短い上に、
注意力は高まっているため案外転倒は少ない。
臨床上よく聞くのは駐車場での車輪止めでの転倒である。
駐車場では周りの車に意識が向きやすかったり、
店の入り口を探すなど足下での意識が低下しやすいようだ。

半数以上の転倒を生じる居住空間。
介護保険を利用した住宅改修も有効な武器となる。
転倒経験がある場合は室内のどの場所だったのかや、
そのときの状況(急いでいたり、眠剤を使用していたか)
を確認し再転倒の予防をしっかりとしていく必要がある。

1)東京消防庁「平成22年版火災と日常生活事故のデータからみる高齢者の実態」
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Category: 高齢者

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転倒危険度 

転倒しそうかどうかは主観によるものになりやすく、
注意が必要かどうかチーム内で統一しておく必要はある。
そこで転倒危険度を評価する指標がある。
転倒のリスクの度合いを示すものでは
よく使われるものであるが次のうち
6点以上が転倒危険度としては要注意とされる。
高齢者の転倒
「過去1年で転倒した人」は転倒の可能性が最も高い。
さらにその他一つの項目があれば要注意となる。
「過去1年で転倒した人」以外の項目は
3つの項目が当てはまれば転倒要注意に該当する。
入院患者のリスクマネジメントや
他職種との共有する概念として利用できるのではなかろうか。

1)Okochi j,Toba K,Takahashi T,et al,:
 Geriater Gerontol Int,6(4):223-227,2006
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自律神経とは 

人間の神経系は
感覚や運動を司る体性神経と
無意識的に体の調節を行なう自律神経に分かれる。
体性神経は知覚神経と運動神経に分かれ、
知覚神経は体の感覚を感じる。
運動神経は体の運動を生じさせる役割がある。
自律神経はほとんど無意識に働くため、
自覚的に感じることはできない。

体が興奮したときに自動的に心拍を上げ、
体を動きやすい状態に変化させたり、
またリラックスしたときに心拍をゆっくりにして
体を休みやすい状態に持っていく。
自律神経
自律神経は脳幹と脊髄が中枢であり、
支配している領域は非常に多い。
心臓・胃腸・膀胱・子宮・血管・内分泌・汗腺など
これらは働き過ぎても働かなすぎてもうまくいかない。
これらは恒常性(ホメオスタシス)により
シーソーのように微調節され体の状態を整えている。
自律神経2

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自律神経の障害による症状 

自律神経は心臓・胃腸・膀胱・子宮・血管・
内分泌・汗腺など多くの領域を支配しているため
症状も多彩である。
気分の変調や体温調節が困難となるため
熱すぎたり寒すぎたり。
また痛みなどの疼痛性の症状が出現することもある。

しかし器質的な異常が見当たらないため、
検査では特に異常はないことが多い。
あちこち調子が悪いときは
まずはきちんと病院で検査を行ない、
器質的な異常が見当たらないのであれば
自律神経を考慮した日頃の日頃の
行動や心のあり方の見直しが必要なときなのかもしれない。

自律神経
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自律神経と身体症状 

自律神経の働きにより身体症状は大きく変化する。
交感神経が過剰に働き、副交感神経の働きが衰えると
顆粒球が過剰に増加してくる。
顆粒球は最近を食べ自己防衛をするが、
過剰になると常在菌まで攻撃してしまう。
またこうした状態が続くと粘膜や組織を破壊、
顆粒球が死ぬときには活性酸素をまき散らすことになる。
胃潰瘍や吹き出物、口内炎などの症状の他、
癌の原因になると言われることがある。
また腸の動きは低下するのが特徴である。

今度は副交感神経が過剰に働き、交感神経の働きが衰えると
どうなるのであろうか。
副交感神経が過剰になると抑うつ傾向となり、
体のだるさや重たさ、やる気がでないなどの症状が出やすい。
アレルギー反応も生じやすく
腸は過剰に収縮することになる。

交感神経と副交感神経は
どちらかが高い状態では体は不調となる。
交感神経・副交感神経ともに
高いレベルであることが大切である。

アクティブな状態・リラックスした状態では
わずかに傾き調整されるのが理想的である。
また交感神経は意図的にコントロールは難しいので
意識的にリラックスし
副交感神経を刺激することがコツである。

自律神経
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自律神経と季節 

自律神経は季節の影響も受ける。
日本の場合は四季があり温度変化が激しいため、
自律神経の変化も大きい。

夏は副交感神経優位になり血管を拡張させ
熱を放散させやすくする。
冬は交感神経優位になり血管を収縮させ
熱を逃げないようにする。

交感神経が優位になると顆粒球が増加し、
副交感神経が優位になるとリンパ球が増加する。
夏から冬にかけては副交感神経優位から
交感神経優位に変化する時期。
リンパ球が低下するためウイルスや
細菌を処理する機能が低下する。
そのため風邪などの病気にかかりやすくなる。

またイベントも多くストレスもかかりやすいかもしれない。
リラックスする時間を増やし、
副交感神経の働きを過度に低下させないことが大切である。

自律神経
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自律神経のバランス 

自律神経はアクティブの状態のときには
交感神経が優位になり、
リラックスの状態のときには
副交感神経が優位になる。

相反する機能をもつため、
どちらか一方のみの働きが
過剰になる印象を持ちやすいかもしれない。
しかし交感神経と副交感神経はどちらかが働くのではなく、
どちらも高いレベルで働いている状態が
バランスのとれた状態である。

アクティブのときは交感神経と副交感神経いずれも
高いが交感神経がわずかに上回っている状態。
リラックスのときは交感神経と副交感神経いずれも
高いが副交感神経がわずかに上回っている状態。

現代はストレス過多の場合が多いため、
副交感神経を高める意識が大切である。
仕事の合間や家に帰っていかにリラックスできる時間を作るか。
自分はどういったことでリラックスできるのか、
知っておくことが重要なのではないだろうか。

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オープンな会話による利点 

気心知れた仲間と非常にマニアックな話をするのは
楽しいものである。
しかしマニアックな話は共通する点があるからこそ
盛り上がるのではないだろうか。
そのマニアックな話が受け入れられない場合の
どん引き度は計り知れないものがある。

仲良くなるといろいろ話せるけど、
初対面はなかなかうまく喋れない。
新人の頃には苦労したものである。
そういった時にどういった会話をすれば良いのだろうか。

人は自分の体験を元に頭のイメージを作り出す。
そのため自分の体験と共通する部分には共感を持ち、
体験していないものに対してはイメージを持つことが難しい。

会話をするときは言語を相手に伝えるのだが、
その言語は自分の体験を元に作り出したものである。
そのため表現を限定的なものにするのではなく、
あいまいな表現にすることで相手の思考は自由になる。

「これはこう。」と自分の考えを相手に押し付けるのではなく
まずは相手側にゆだねることで嫌悪感をもたれない
会話は行ないやすくなるはずである。
それがうまくできてから少しずつ
相手の考えや思想を理解していけば良い。
自分の考えをリンクさせながら話をしていくと
より深い話ができるのではないだろうか。


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感覚の違い 

話をしていてこの人の話は面白いなと思っていても、
他の人に聞けばわかりにくいと言われ、
意見が食い違うことはないだろうか。
小説なんかでも面白いと思っていた本が
他の人が読めばそうでもなかったと
言われたことはないだろうか。

この原因の一つとして感覚の違いがある。
人によって見るもの聴くもの感じるものの
どの感覚を優先にするかが違うためである。

相手と話すとき相手が
どの感覚優位なのかを知っていれば
その情報を中心に会話をすれば
相手は理解しやすく感じるのである。

どの感覚を優位にするかは
目線や話し方言葉の内容によって
ある程度判別がつく。

それぞれの感覚を理解することで
自分の得意な感覚と不得意な感覚を理解すれば
様々な人と関わりやすくなるのではないだろうか。

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2012-11
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