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理学療法の評価と治療

理学療法に関連する臨床・研究・教育と評価・治療について書いていきたいと思います。

2013年05月の記事一覧

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気分の影響と見えるもの 

一度、怪我をした後はどうしても不安になる。
「またこけたらどうしよう・・・。」
「なんであんなことしたんだろう・・・。」
「歳を取ったから・・・。」
「なんて最悪なことになったんだろう・・・。」

こういった感情の時はどうしても
物事を悪く捉えやすくなる。
「痛みがまだ続いている。」
「いつになったらよくなるんだろう。」
「リハビリしても結局無駄じゃないの。」

こういう気分の時は、良くなっている部分は見えずに
悪い部分ばかりが目につき余計に悲観的になってしまう。
前と比べて痛みが軽くなっているよりも
痛みが続いていることのほうに意識がいく。
できることが増えているけど、
まだ前できていたことができないことが気になっている。
こういった心理状態である。

これは体や心が傷つかないための防衛本能であり、
自分の身を守るためのものである。
しかしその暗い心自体が見えるものや感じるものを
全てを暗くしてしまっているのである。

これは心理学用語で投影と呼ばれるもので
自分の気持ちが他の物や他人に映り込んで
感じてしまうものである。
例えば空を見たときにひとりは
なんてさみしそうな空だろうと思うとする。
しかし同じ空をもう1人の人が見たら
その人は優しい空だと思ったとする。
これは空そのものというよりも
見る者の感情が映り込んでいる訳である。

この場合、考え方を変えるという方法も大切だが、
まず気分が変わらないとそうは思えないこともある。
プライベートトークやジョークを交えて、
楽しいといった感情を想起させるのは
とても重要なことである。
また患者自身ですることとしては、
気分を良くする回路のスイッチを入れてやればいいので、
目・鼻・耳・口などから好きな刺激を入れるのも良い。
綺麗な写真や絵画を見たり、アロマオイルなどで香りを楽しんだり、
好きな音楽を聞いたり、美味しいものを食べたり
その人にあったアプローチ方法が良い。

リハビリテーションの前にまず笑顔があれば
痛みに対しての効果がもう一段変わってくるかもしれない。
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Category: 心因性

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ジャンクフードと中毒性 

NATURE NEUROSCIENCEでアメリカスクリプス研究所の
文子治療学者のポール・ケニー博士は
ラットにジャンクフードを与え続けた場合の変化を観察した。
実験では
 1.普通のえさ
 2.ジャンクフードを1時間与える
 3.ジャンクフードを23時間与える
の3つのパターンに分類した。
1と2は電気ショックを与えると食べるのを止めるが、
3は電気ショックを与えても反応を示さない。
また制限なく食べ、肥満となり40日後には普通のえさを食べなくなった。

ラットは快感の中枢である側坐核にあるD2受容体が減少しており、
これにより満足考えられにくくなっていることが示唆される。
ドーパミンはD2受容体と結びつくことで快感が得られるが、
D2受容体が減少してしまうと報酬系が障害され
満足考えられないため、さらに望み続けることになってしまうのである。

こうしたD2受容体に影響を与えるものが
現代の食事は非常に多い。
これらは一定量を超えると中毒性となるものである。
具体的には炭水化物・油・旨味成分である。
スナック菓子やラーメンウインナーやケチャップ、
ドレッシングなど日常的に用いる物にも多く含まれる。

女性だとスイーツ。男性だとラーメン。
つい癖になり定期的に食べたくなる味。
これが中毒性の第1歩なのかもしれない。
たまに食べるのはいいが、毎日のように食べ過ぎると
食べないと落ち着かなかったりイライラしたり、
また同じ量では満足できなくなりつい量が増えてしまうなど
中毒症状が出てくるのかもしれない。

ストレス発散のためではなく、たまに頑張ったご褒美。
こういう食べ方が大切かもしれない。

無題 1
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Category: 健康

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軟骨を再生させ移植 

ついに平成25年4月1日から「膝軟骨」の
自家培養軟骨「ジャック」が保険適用になる。
自家培養軟骨移植術は、膝関節から採取した軟骨を
ゲル状のアテロコラーゲンと混ぜ約4週間培養したものを
患者の膝関節に移植する方法である。
その後、膝を適切に動かすことで刺激され
軟骨が少しずつ厚みを増しながら機能を取り戻すことになる。
その際に関節運動を考慮したリハビリテーションが
重要になってくる。

特定保険の算定に関わる留意点としては
変形性膝関節を除く離断性骨軟骨炎と
外傷性軟骨欠損症で他に治療法がないことと
さらに軟骨欠損面積が4cm2以上の軟骨欠損部位に
使用することなどが定められている。

また算定できる施設としては
CT・MRIがあり膝関節の手術を
100症例(骨軟骨修復術10例)以上実施した
5年以上経験を有する常勤医師が必要なことなどの
制約はあるが膝の障害に対する
治療の幅が広がることに関しては間違いない。

無題 1
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Category: 医療

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脊椎圧迫骨折の痛み 

脊椎の圧迫骨折は高齢者では頻度の高い骨折である。
好発部位はTh12L1でしりもちをつくように
転倒することで生じることが多い。
椅子に座ろうとして思った位置に椅子がなかったり、
後ろ歩きをしているときに引っかかったり、
高い位置の物を取ろうとしたときに後方にバランスを崩したり
などが日常生活の受傷機転として多い。
また転倒を経験していなくても、
下にかがんだり起きようとした時に
強い疼痛が出現し持続するので病院に行くと
圧迫骨折と診断されるということも多い。

患者さんとして最も苦痛なのはやはり体動痛であろう。
トイレに行くのに起きようとする際に痛みが生じ、
起きることに恐怖を覚える人も少なくない。
肩に必要以上に力を入れ、肩関節周囲に疼痛を生じたり、
脇や腹に過度に力が入り筋に苦痛になったりなどの
症状も時間とともに現れることも多い。
経験上2週間で疼痛は半分ぐらいになり、
約1ヶ月で日常生活で支障になるほどの疼痛は生じなくなる。
これは骨折部分の骨癒合が時間とともに進んでいくためである。

ではこの苦痛の1ヶ月間の間、どのように痛みを軽減させるかである。
やはり寝返りの際の疼痛の軽減がアプローチしやすい部分ではないだろうか。
毎回、寝返る際に生じる骨折部の疼痛。
骨折部のストレスを軽減することで骨癒合の邪魔をしなくてすむ。
次回は臨床上よく用いる寝返り動作の指導法について述べる。
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Category: 腰椎

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脊椎圧迫骨折のADL指導 

脊椎の圧迫骨折では寝返りの際の腰痛も強い。
上半身のみが回旋してしまっても
骨折部に回旋ストレスが生じるし、
下半身のみが回旋してしまっても
同様に回旋ストレスが生じてしまう。

無題 1

それではどのように寝返りをすれば良いのだろうか。
まず体幹深層筋を収縮させることが大切である。
体幹深層筋が収縮することで
脊椎が固定されやすく、さらに骨盤の回旋の際に
脊椎と骨盤が対となって動きやすくなる。
また上半身と下半身が分離して動くのを防ぎ、
上半身と下半身が連動し同時に回旋が起こりやすくなる。

また肩と骨盤を同時に回旋するように意識するのも重要である。
肩だけが先に回るということは
上半身が先攻して動いているということであり、
また骨盤だけが先に回るということは
下半身が先攻して動いていることになる。
このような動きになると骨折部分が
回旋ストレスを生じやすくなるので、
肩と骨盤を同時に回旋させ、脊椎は頸部から腰部までが
一本の丸太が回るように回旋の動きを
生じさせない寝返りが必要となる。

無題 2

体の動きの説明になるため、言葉のみでは患者さんも理解しにくい。
手で誘導したり、療法士がお手本を見せたり
いかに患者さんがイメージして理解してもらうかが
大切になってくる。
圧迫骨折の患者さんのADL指導にぜひ用いてみてはどうだろうか。
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Category: 腰椎

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座位保持のスクリーニング 

内科疾患などで日中臥床が長期に及んだ場合、
どの程度動くことが可能なのか予測できれば
介助量も調整しやすくなる。

まず座位保持が可能であるかどうかについて。
座位保持には体幹や骨盤の筋が重要になる。
そのためスクリーニングでは
ヒップアップが可能かどうかが1つの目安となる。

・ヒップアップ不可能
  →座位困難
・ヒップアップ不十分
  →介助で座れる程度
・ヒップアップ十分
  →自力で座位可能

離床ではギャッジアップの次に
座位が可能かどうかが大切になってくる。
スクリーニングを用い介助量を予測することで
よりスムーズな離床を目指すことができるのではないだろうか。

無題 1
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Category: 評価

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立位のスクリーニング 

座位が可能になった場合、次に進めていくのが
やはり起立動作であろう。
ベッドから立ち上がるのは歩行の前段階としては
欠かせないものになる。

立ち上がりでは先ほどの体幹・骨盤の筋力とともに
下肢の筋力が必要になってくる。
座位のままできるスクリーニングでは
足を持ち上げることができるかどうかを測る。
股関節の屈曲と膝関節の伸展をみる。

・ほとんど上がらない
  →立てない
・上がるが不十分
  →介助で立てる程度
・十分上がる
  →自力で立てる筋力あり

立ち上がれるかどうかの予測は
介助量の予測として重要である。
特に立ち上がりは安全面の確保から
介助の割合も調節する必要性が高い。

より安全により適度な介助で
離床に促していくことができるのではないだろうか。

無題 3
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Category: 評価

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信頼残高を貯めていく 

日常業務の中でトラブルやクレームなどが
生じてしまうこともある。
 ・待ち時間が長い。
 ・よくなっていく気がしない。
 ・対応が冷たい。
など様々な理由がある。
しかしこれらは表面的な物であり、
信頼関係が築けれていない場合に問題となる場合も多い。

信頼関係は積み上げていく物である。
これが信頼残高である。
人として当たり前のことを当たり前にできるかどうかが
信頼関係には大きい。
では具体的にどのようなことが信頼関係に関わるのだろうか。

・礼義を大切にする
・約束を守る
・誠実さ
・相手の価値観を重視
・お互いの期待を明確に
・過ちはあやまる

などがこれにあたる。
いずれも相手を尊重したものである。
それぞれの項目に例を挙げていくと

・礼義を大切にする
  挨拶は目を見て笑顔で体は相手に向ける。
・約束は守る
  後○分だけ待ってもらえますか?
  と言った場合は時間は必ず守る。
・誠実さ
  真面目に真心を込めて言葉やアプローチを行なう
・相手の価値観の尊重
  相手の考えを否定するのではなく、
  その考えから答えを導きだすような
  促しを行なう。
・お互いの期待を明確に
  良くするためには自主訓練で
  こういうことはしてもらいたい。
  ほぐすことはできても姿勢の調節ができなければ
  症状は再発する。など言葉でお互いに確認をとる。
・過ちはあやまる
  ○分待ってもらえますか?と言ったのに
  時間が遅れてた場合、きちんとあやまっているか。

こうしたことは文を見る限り当たり前のことだが、
いざ自分が忙しい業務の中でできているか。
心を込めて会話ができているか。
すごい人ほどこういった当たり前のことが
きちんとできている人なのであろう。
できているようで、できていないことっていうのは
大人になるほど増えてくるのかもしれない。
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Category: 会話

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価値観の拮抗 

人間関係では話し合いや交渉などで
なかなか折り合いがつかないことも多い。
それぞれの価値観が拮抗するような状況である。

こういう場合どうすれば良いのだろうか?
こうした関係の中でいくつかのパターンがある。
強さを重視すると自分が勝つことに重きを置きやすく、
優しさを重視すると自分が負けることになってしまう。

強くもなく優しくもない場合は
Lose-Loseの関係となる。
相手を負かそうと思うが自分もリスクを受ける状態である。

強さ重視で優しさがない場合は
Win-Loseの関係になる。
力を駆使してエゴを貫き通す形である。

また優しさを重視した場合は常に相手のいう通りにする
Lose-Winの関係になる。

しかしこうしたどちらかが負けるような関係では
依存関係になってしまい、現実的な問題解決とはいえない。
納得する形ではないので、心の中ではもやもやが残り
気持ちのよい形での解決とは言えない。

やはり最も良い人間関係はWin-Winである。
片方のみが利益を得るのではなく、両者とも納得できるような
第3の案を発見することが大切である。

そうすることでお互いの良いものがかけ合わさり、
相乗効果として最も良い案が生まれることに
なることも少なくないのである。

無題 1
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Category: 会話

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Win-Winによる相乗効果 

Win-Winの人間関係を構築することで、
自分の考えを押し付ける訳でもなく、
相手の言いなりになる訳でもなく、
お互いが幸せになる方法を模索することになる。

通常は意見が食い違った場合、
先ほどのように押し付けるか、
言いなりになるかの両方を避けたとしても
防衛的になり妥協案を取ることが多い。
しかし妥協案では新しいことに挑戦することは難しく、
現状以下か維持程度の効果になることが多い。

Win-Winの関係性が構築できた場合は、
自分の意見の弱点を素直に認めつつ、
お互いの共通点や長所を取り入れた
第3案を提案することができる。
2つの視点が組合わさった案は
1つの視点の何倍も高い相乗効果が生まれ
優れた結果を得ることができる。

無題 1
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Category: 会話

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信頼関係は聞くことから 

信頼関係を築いていくために重要なのは聞くことである。
本当に真心から相手を理解したいと思っているかどうかは
聞き方に自然と現れてくる。
その聞き方により相手は心を開いていき、
こちらはその相手の心を聞いていくことが大切である。

聞き方にはレベルがあり、高いレベルで聞くことができれば
Win-Winの関係を構築しやすくなる。
それでは低いレベルから紹介していく。

無視する
 相手が話し手もこちらは何も反応しない状態。
 これは最も最低な聞き方であることは言うまでもない。
聞くふりをする
 相づちが相手の声のスピードやトーンとまったく合ってなく、
 さらに質問も返ってこない。話が膨らまない状態となる。
選択的に聞く
 相手の言葉をすぐに要約して捉えてしまい、
 現実的な要素のみを受け止める。
注意して聞く
 自分の興味あることだから聞く。
 相手の心を聞くという意識はない。
感情移入して聞く
 相手の言葉から気持ちを感じ取ろうとし、
 相手の心を理解しようとする。
 最も高いレベルの聞き方でWin-Winの関係には
 必要不可欠となる。

話を聞くという行為は
日常生活では誰でも行っている行為である。
しかしながら自分以外の他人に興味を持ち、
さらに相手の心を理解しようとすることは
大切なことであるがついおろそかになってしまうことでもある。
しかしこの部分を意識するだけでも
お互いの関係性は大きく変化することは間違いない。

無題 1
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Category: 会話

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話を聞く順序 

信頼関係を築くためには
相手の話を聞くことが大切である。
しかし相手の話に対して
自分で勝手な解釈をしたり、
つい助言をしたりしてしまうものである。
それは相手の話を自分の世界を通してしまっており、
本当の相手を理解しているとは言えない。
本当に心から相手を理解したいと思うならば
言葉ではなく心を聞くことが大切である。

では心を聞くための聞く順序はどういった
ものになるのであろうか。

1.同じ言葉を繰り返す
  オウム返しやバックトラッキングと言われるものである。
  それにより言葉を返すことで相手の言葉をよく聞くことができる。
  相手も同じ言葉を返してくれるので共感されている安心感を
  感じることができる。
  (例)A:今日は膝が痛いんですよ。
    B:今日は膝が痛いんですね。
2.自分の言葉で返す
  相手の言葉を聞いて相づちや要約をして話す。
  それにより相手の言葉を自分で考えることができ、
  それを言葉にすることで相手に間違いがないか
  確認することができる。
  (例)A:草抜きができんわ。
    B:痛くてそれどころじゃないですもんね。
3.相手の感情を反映した返し
  相手の言葉の強調や口調、表情などから
  感情を読み取りそれを相手に尋ねる。
  これにより相手の気持ちに注意を向けることができ、
  相手も自分の気持ちをわかってくれていると安心する。
  (例)A:どうしよう・・・
    B:それはちょっと辛いですね。
4.2と3を同時に行う
  現実的に起きていることと精神的な部分をこちらが話すことで
  おかれている状況の確認と生じている感情を理解することができる。
  それと同時に相手は自分を理解してくれていると感じる。

このような順序で話を聞くことで
自分も相手のことを理解しやすくなるし、
相手も自分のことを理解してくれてると安心する。
信頼関係はこういった日頃の地道なコミュニケーションの
積み重ねからくるものである。
決して知識や技術のみでは得られるものではないことを
肝に銘じておく必要があるのかもしれない。 

無題 1
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Category: 会話

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価値観による見え方 

自分なりに判断して行動して
うまくいくこともあればうまくいかないこともある。
またある人は評価してくれるのに対して
ある人には批判されたりする。

何が正しくて何が間違っているのか
よくわからない。
これに大きく関わるのが人の価値観ではないだろうか。

この価値観によってものの見え方はずいぶんと変わってしまう。
例えば1つの例を参考にしてもらいたい。

ある女の子が人形で遊んでいる。
そこにもう一人の女の子がやってきて
人形を貸してという。
女の子は人形を貸したくないので
「いや。」と答える。
その言葉を聞いて女の子は泣いてしまう。

さてこの話を聞いてどういった印象を持っただろうか。
人形を貸さない我の強い女の子と感じた人も多いかもしれない。
少しぐらいは貸してあげてもいいのに
優しさのない子と思うかもしれない。
しかし、そのこの持っている人形が
死んだ母親の形見だったらどうだろう。
母を大切に思う素敵な子。
さみしいけど人形を大切にして健気に生きている。
そういった風に印象はがらっと変わってしまう。

これはどういう価値観でものを見るかで
印象はずいぶん変わってしまうという一つの例である。
要するに見えているものは必ずしも絶対的なものではなく、
自分の見方によってかわってしまうものだということである。
何が正しいかは自分の目で見えるものだけでは
わからないのである。
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Category: 哲学・思想

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価値観と行動 

結果がうまくいかないとき、目先の行動を見直し
反省していくといった考えが一般的である。
しかし、その行動も元をたどれば無意識で価値観から
生み出されていることも少なくない。

価値観はあらゆる行動の源になり、
結果を左右していることが非常に多い。
その価値観は「〜するべきだ。」といった概念で自分の中に存在する。
成人までに教えられたことがそれに関わってくる。
しかしその価値観のせいで人間関係や思うような結果を
出せなくなってしまうことも少なくない。

例えば「嘘はついてはいけない。」といった価値観があるとする。
ある女性に会ったときに「だいぶ太ったな。」と思ったとする。
相手が「私、少し太ったでしょ。」と言ったときに
嘘をつかずに「いや、少しじゃなくだいぶ太ってるよ。
どうやったらそんなに太ったんだ。」なんて口にしようものなら
たいていの女性は怒ってしまうだろう。
これは極端な例だが・・・。

しかし、こういう場面は大人の世界や社会に出るとたくさん出てくる。
社会の価値観や会社の価値観、個人個人の価値観など
たくさんの価値観の中で自分の価値観を貫くことにこだわると
うまくいかないこともよくある。
価値観は大切と言われるが結果がうまくいかないときは
価値観そのものを変えると案外うまくいくことも多い。

価値観は見える物を変え、行動を変え、結果を変えてしまう。
表面的な価値観にこだわることが、自分の行動をかえって制限させ
うまくいかない状況を作ってしまうこともあるのである。

無題 1

ではどういった価値観を持つと良いのか。
次回はそれについて述べていきたいと思う。
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Category: 哲学・思想

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本質的な価値観 

価値観はあらゆる行動の源になり、
結果を左右していることが非常に多い。
自分の価値観を貫くことにこだわると
うまくいかないこともよくある。

ではどういった価値観を持つと良いのだろうか。
価値観の中には表面的なものと本質的なものがある。
表面的なものでは「嘘をついてはいけない。」
「時間は守らないといけない」「人を怒ってはいけない」
「挨拶はきちんとしないといけない」
「相手の顔をみて話さなければいけない」などのものである。
自分がこういった価値観を持っている場合に
他人がこれを守らないときは無条件に腹が立つ。
なんでこんな当たり前のことができないのだろう。
と思ってしまうかもしれない。
しかしこれら表面的な価値観はいずれも
行動に対するものであり、人によって優先順位が変わりやすい。
そのため大事だとは思っていても他のことに優先順位を置いた場合は
守られないこともあるのである。

では本質的な価値観とはどういったものなのであろうか。
これは心に対するものであり、誰もが価値を認めるものである。
自然の法則と同じく国や時代を超えても
正しさを持つのが特徴である。
「人間の尊厳」「誠実」「公正」「勇気」「忍耐」
「貢献」などがこれに当たる。

結局、どんなに行動を意識してやったところで
本質的な価値観に重きを置かない限り、
行動や結果は様々な要素でブレてしまうのである。
人によってよい悪いが分かれるものは表面的な価値観で
行動に対するもの。
誰もが価値を認めるものは本質的な価値観で
心に対するもの。

表面的な価値観は個性に傾倒したもので
表面的な成功しか生み出さず、
社会的な評価は得られるが
短期的な評価で終わってしまう。
本質的な価値観による真の成功では、
人格を重視したもので人として認められることで
長期的な評価を得られることになる。

子供を育てていると教えるとき叱るときに
いろいろなことを考えさせられる。
親の方が教えられることも多い。
子供のおかげで少しずつ成長して
少しでも尊敬される親になりたいものである。
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Category: 哲学・思想

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歩行の接地時の衝撃吸収 

歩行の立脚期初期では接地の際の
加重の受け継ぎが非常に重要となる。
足が地面につくとともに下肢に衝撃が伝わるが、
その際の衝撃吸収、下肢の安定、前進の維持1)
加速度的に増加するため力学的に重要である。

そのためには地面に接地する足部が
緩やかに接地すること。
脛骨の前方回転とともに
膝関節の屈曲により衝撃が吸収されること。
そして大腿骨の後方回転は制御され、
大腿骨は角度を変えずに安定を維持すること
が必要になる。
それにより衝撃を吸収しつつ、下肢を安定させ、
前進の維持を生じ歩行につなげていく。

次回は図を用いて動作を確認していきたい。

1)武田功,他(監訳):ペリー歩行分析-正常歩行と異常歩行,
 pp65-76,pp141-152,医歯薬出版,2009
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Category: 運動連鎖による影響

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歩行の接地時の衝撃吸収2 

それでは歩行の接地時の衝撃吸収を
図を用いて述べていく。

まず地面に接地する足部が緩やかに接地する。
そのときに前脛骨筋遠心性収縮を行う。
歩行1

脛骨の前方回転とともに
膝関節の屈曲により衝撃が吸収される。
このときに大腿広筋群は遠心性収縮を行う。
歩行2
歩行3

さらに大腿骨は後方回転しようとするが、
膝関節の伸筋として大内転筋は求心性収縮、
股関節の伸筋として大殿筋下部線維は
求心性収縮を行う。
それにより後方回転は制御され、
大腿骨は角度を変えずに安定を保つ。
それにより前進する力を維持することが可能になるのである。
歩行4

足が地面についた瞬間から加速度的に増加する力を
衝撃吸収とともに下肢の安定と前進の維持につなげる
力学的なメカニズム。
関節運動とともに筋の連動的なシステムとの強調は
まさに芸術といっても過言ではない。
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Category: 運動連鎖による影響

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痛みの調節に必要なバランス 

痛みをコントロールするために大切なものは
負担と回復のバランスである。

回復では時間の経過や
自分で体操したり、ほぐしたり、
他人にほぐしてもらったりなどがある。
これらの要素をどんなにやっても良くならない場合は、
負担が強く回復が間に合っていない状態が考えられる。

負担には動作や姿勢の影響がある。
動作は何か変わったことをしたときや、
繰り返しの動作が長いときなどに負担がかかりやすい。
また姿勢は不良姿勢をとった場合ほど、
短い時間で負担を生じてしまう。
動作と比べ、小さなストレスが持続的にかかるので
動作の負担と比べダメージは少ないが
いつの間にか調子が悪くなってしまうような症状が特徴である。
低温やけどのように低い温度でも
長い時間になるとやけどするようなものである。

回復に意識を向けることは大切だが、
回復が思わしくなかったり再び悪化する場合は
負担に意識を向け修正することが大切である。

無題 1
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Category: 治療

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問題の原因は習慣にある 

いろいろな本を読んで感銘を受けたり、
自分なりに決心して明日から
生まれ変われそうな気がすることを経験することは
誰しもがあるのではないだろうか。
しかし、その幻想は数日で元の木阿弥となる。

痛みを生じる患者さんにとっても
日常生活での問題を見直し、
どうすればよいか理解したとしても
少し改善したところでまた同じ問題を繰り返すことは少なくない。

これらの理由は人間は習慣というものに
思った以上に支配されているためである。
問題であると認識していても、
ついいつも通りの行動をしてしまうのは
誰でも経験するはずだ。

とすれば生活を見直し新たな行動が定着するには
習慣になるまでのプロセスが必要不可欠となる。
次回は習慣になるためのプロセスが
どのようなメカニズムで生じていくのか紹介していく。
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Category: 日常生活の影響

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習慣を変える要素 

何事も変えるためには努力が必要。
しかし、一過性の急激な努力で変わる部分は少なく、
やはり持続的な習慣の力が必要不可欠である。

では習慣を変えるために必要な要素はなんであろうか。
まずは知識である。
習慣を変えるためには行動の意味を理解することが必要である。
なぜ必要か。何をすればよいのか。
こうしたことに気づくためにはまず知識が必要である。

次に技術である。
どのようにすれば良いのかがその方法ができなければ
効果的に実行することができない。

最後にやる気である。
やはり気持ちは一番大切である。
どんなに必要性がわかっても、
それをする技術があっても変わりたいという
本人の気持ちがなければ変わることはできない。
そしてこの気持ちを維持するためには
強化刺激が必要である。
理想を求め、具体的な課題をこなし、
結果が得られたという報酬がなければ
やる気は続かない。
小さな変化でも結果が得られたということを
まず認めることからすべてが始まるのである。
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Category: 日常生活の影響

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アプローチの選択 

患者さんのデマンドとして
「また以前のように旅行に行きたい。」
といったものがあるとする。

この患者さんは膝が痛くて旅行に行けないとのことだ。
では私たちにできるアプローチはどういったものだろうか。
一番に頭で考えるところは機能に対するアプローチではないだろうか。
患者さんも療法士も機能が良くならないかをまず考えることが多い。

機能に対するアプローチでは
膝の痛みが炎症であれば負担を減少させたり、
筋の緊張によるものであれば筋肉を緩めたり
そういったことを考えると思う。
しかしこの機能に対するアプローチは
効果までに時間がかかることも多かったり、
改善ができないこともあるのがデメリットでもある。

次に能力に対するアプローチがある。
動作そのもののやり方を変えることで
機能に問題があってもその部分に負担がかからないような
動き方をする方法である。
膝に痛みが出ない程度の体重の掛け方をして
かばうなどの代償動作を用いるのである。
この能力に対するアプローチは他の関節に負担がかかるため、
長時間用いることで他の障害が生じる可能性がある。

また環境に対するアプローチがある。
杖や押し車、車いすを利用して膝に負担をかけないようにしたり、
社会保障などのサービスを利用したり自分以外の
人やモノを利用する方法である。
この環境に対するアプローチでは
お金やサービスを受けることができる条件が満たされているか
などが重要になってくる。

できないものを可能にするためには機能だけでなく、
能力や環境など多角的な視点からのアプローチが可能である。
患者さんの求めているものや利用できる条件を考慮し、
適切なアプローチを選択・提供することも
療法士として大切な役割になるのかもしれない。
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Category: 治療

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2013-05
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