Admin   Newentry   Upload   Allarchives

理学療法の評価と治療

理学療法に関連する臨床・研究・教育と評価・治療について書いていきたいと思います。

2013年06月の記事一覧

スポンサーサイト 

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。

Category: スポンサー広告

TB: --  /  CM: --

top △

認知症やアルツハイマーの予防に運動 

運動は多くの観察研究において
高齢者の認知機能の低下を抑制する
という結果が出ている。(グレードB)
またアルツハイマーの進行を抑制する効果の報告もある。
現在のところRCTによる介入研究が乏しいこともあり、
どのような運動をどの程度や頻度で
行うべきかなどの結論は出ていない。

運動による予防機序としては
脳血流量の改善や血圧低下、血清脂質の低下、
血小板凝集能の抑制、神経成長因子の増加、肥満の抑制が推定されている。

1)Laurin D,Verreault R,Lindsay J,et al.Physical activity
 and risk of cognitive impairment and dementia in
 elderly persons.Arch Neurol.2001;58(3):498-504.
2)Abbott RD,White LR,Ross GW,et al.Walking
 and dementia in physically capable elderly men.
 JAMA.2004;292(12):1447-1453.
3)Karp A,Paillard-Borg S,Wang HX,et al.Mental,physical
 and social components in leisure activities equally
 contribute to dementia risk.Dement Geriatr Cogn
 Disord.2006;21(2):65-73.
4)Yoshitake T,Kiyohara Y,Kato I,et al.Incidence and risk
 factors of vascular dementia and Alzheimer's disease in
 a defined elderly Japanese population:the Hisayama Study.
 Neurology.1995;45(6):1161-1168.
関連記事
スポンサーサイト

Category: 高齢者

TB: 0  /  CM: 0

top △

筋肉と男性ホルモン 

筋肉は男性ホルモンと密接な関係がある。

男性ホルモンはタンパク質を筋肉にかえる作用があるので、
筋肉量が増えると使用される男性ホルモンも増えやすくなる。
男性ホルモンは増加することで闘争本能や性欲を高めるなど
男性らしさを形成するためのホルモンである。
それに対して男性ホルモンが減少することで
鬱病や男性更年期障害などにつながる。

かといって筋肉のつき具合は人によって差が出やすい。
まず適切なトレーニングをすることがまず第一で
次ぎに栄養としてのタンパク質が必要となる。
そしてそのタンパク質は男性ホルモンの働きで
筋肉に変えるように促す。
生まれつきの筋肉の線維の量や男性ホルモンの量にも影響されるので
がむしゃらにトレーニングをすれば誰でも筋肉質になれる訳でもない。

これからの夏、男子が筋肉を欲する季節である。
関連記事

Category:

TB: 0  /  CM: 0

top △

能力と機能の結びつき 

当院でも学生指導をすることは多いが、
苦戦する部分のひとつに能力と機能の結びつきがある。
理学療法では社会的な問題と能力的な問題と機能的な問題に
問題を階層的に分類する考え方があるが、
これらの結びつきを統合し解釈していく。

患者さんの主訴やデマンドからニーズを導きだし、
社会的な背景も含めて必要な能力を導きだす。
そしてその能力的な問題が
どういった機能の関わりからくるものかを
明確にすることで具体的な問題にアプローチをすることになる。

例えばある患者さんが家に帰ることができないとする。
一人暮らしであるにもかかわらず、
歩くことができないためにベッドからトイレへの移動や
ベッドから台所までの移動が不可能である。
要するに歩行できないので家に帰ることができないのである。
この歩行能力の問題は右膝の痛みが影響しているとする。
右膝の痛みがあるために歩行が困難であり、
数歩しか歩くことが困難ということである。

ここでどれだけ能力と機能の結びつきを説明できるかが、
アプローチをしていく上で重要になってくる。
では次回はより詳細に述べていきたいと思う。
関連記事

Category: 評価

TB: 0  /  CM: 0

top △

機能と能力の結びつき2 

一人暮らしだが歩くことができない患者さんの
歩行能力を考えていく。
歩行が困難な理由は右膝の痛みが原因である。
機能的な問題を評価していくなら
右膝をさらに細かく評価をしていく。

痛みはどの部位でどの程度の痛みなのか。
どういうときに痛むのか。
炎症症状などの兆候や水腫の貯留はあるか。
力は入るのか。関節の動く角度はどうか。
硬さは筋によるものか。関節によるものか。
周辺の関節はどうか。(痛い部位をかばうのに必要になってくるし、
周辺関節の機能障害が痛む部位に負担をかけている場合もある。)

こういった評価がアプローチをした後の効果判定や
経過観察で良くなっているのか悪化しているかの
判断材料になってくる。

しかし幅広くアプローチをしていくためには
このような細かな評価のみでは不十分である。
歩行といった能力に機能が
どのように結びついているのかといった
広く考えていく必要がある。

痛みは右足の体重をのせたときに生じる。
この患者さんの場合は炎症による痛みが強く、
過重時にはよりストレスがかかっているようである。
足を振り出すときには症状は出現していない。
そのため、歩き方は体重を必要以上にかけないように
右足に体重が最ものるときに、左足に早めに重心移動をさせる。
そうすることで、最も痛みの出現する動きを回避し
なんとか歩くことを可能にしている。

要するに痛みは体重をかけるときのみにかかっている。
能力的な問題に焦点を当てた場合は、
ここにアプローチすることになる。
「体重をかけないようにするためにはどうしたらいいか。」
そこで杖を使う、歩行器を使う、手すりを使う、
それからこの患者さんが行っているように痛くない歩き方をする
などの方法を選択することになる。
どの動きで痛いかがわかればその動きをしないように
どうすればいいか考えるのである。

この痛みがどのように歩行に関わっているのかや、
他にも可動域制限が歩行のどのときにどのように
影響しているかが患者さんの能力を知る上では大切になる。
今回の場合でも炎症があるというのがわかっても、
それだけでは十分とはいえない。
歩くときのどの動きで痛みが関わるのか。
これが理解できると動きに対するアドバイスができるようになる。

無題 1
関連記事

Category: 評価

TB: 0  /  CM: 0

top △

加齢に伴う歩行 

加齢に伴い、下肢の可動域制限が生じることは多い。
特に歩行に関わってくるのが
股関節の伸展と足関節の背屈である。

股関節の伸展と足関節が背屈に可動することによって、
地面を蹴り、前方への推進力が生まれる。
この二つの可動性が低下した場合は
前方の推進力が低下し、前に進めなくなる。

人間の画像1

前に進めなくなった場合、どうするかというと
体を前に倒すことで前方推進力を得ようとする。
要するに倒れる力を利用して足を前に出せば、
地面を蹴らなくても前に進めるのである。
しかし体を前に倒した場合、
つま先が下がりやすいといったデメリットが生じる。
これは地面に引っかかりやすい歩行で
転倒の危険性が高まりやすくなる。

人間の画像

歩き方だけ見ると体が曲がってるから、
「背中を伸ばして」とか
つま先が下がってるから
「つま先を上げて」とか言いがちであるが、
そうしなければ前に進まない理由があるのである。
関連記事

Category: 運動連鎖による影響

TB: 0  /  CM: 0

top △

運動パターンとアプローチ 

体の位置関係や運動方向には
ある程度のパターンが存在する。
それは日常生活での癖が習慣化していき、
筋や関節に影響を与える。

体は一つの関節や筋肉が単独で動くのではなく、
周辺の関節や筋が共同して動くため、
これらは一定のパターンになることが多い。
上半身はほとんどの場合、屈曲型のパターンが多い。
手で作業しながら視線を手元に向けると
上半身は屈曲させやすいからである。

下半身は屈曲型・伸展型・S字型に分かれる。
屈曲型では腰部では椎間板症などの
前屈することで症状が誘発されるものが多く、
膝では内側裂隙の疼痛が生じやすい。
姿勢が悪い人に特徴的で高齢者にも多い。

伸展型では
腰部ではすべり症、分離症、脊柱管狭窄症など
後屈することで症状が誘発されるものが多く、
膝では外側裂隙の疼痛が生じやすい。
女性に多く、腰の反りが強いためヒップラインが強調される。

S字型では
右側と左側のパターンが違う形になる。
一般的にほとんどの人が生まれつき軽度のS字型であるが、
度合いが強くなったりすると障害となる場合もある。

それぞれの型の方向へは動きが生じやすく、
その運動が強調され障害を起こしてしまう。
屈曲型であれば腰を曲げたり、
足を開くのは動きやすく、
その運動方向のストレスが強くなる。
反対に腰を反ったり足を閉じる動きは
硬くなっている場合が多い。
そのため硬くなっている方向の
関節運動を改善したり、
その方向の運動を行い筋の促通を行うことが
アプローチの方向性の一つとなる。

モビライゼーション
関連記事

Category: 運動連鎖による影響

TB: 0  /  CM: 0

top △

モビライゼーションのポイント 

人体は傷めて炎症を起こしたり、
動かさなかったりすると硬くなる。
1ヶ月以内であれば筋肉のみの硬さですむが、
1ヶ月以上たった場合は筋肉のみならず、
関節包や細かな靭帯も硬くなる。

こういった関節の硬さに対して行うのが、
関節モビライゼーションという手技である。
関節モビライゼーションは骨と骨の間にある
関節の隙間を動かすものであり、
骨を的確に触ることと、その隙間の形状を把握すること。
そしてそれをイメージしながら
触診し感覚を得ることが重要になる。

この関節の動きを関節の遊び(Joint play)と呼ぶが、
この動きが円滑に行われなければ、
ドアが軋むようにギシギシと動くようになり、
痛みや動く範囲が低下するなどの問題が生じる。

ではこの関節モビライゼーション。
高度で専門的な手技になるのだが
そのポイントは何であろうか?
次回はポイントについて述べる。
関連記事

Category: 治療

TB: 0  /  CM: 0

top △

モビライゼーションのポイント2 

まず一つ目は骨と骨の触診である。
自分の手の骨を相手の骨にしっかりとコンタクトする。
うまくコンタクトできた場合は硬い感じがあり、
触診が浅い場合は柔らかい感じがある。
療法士は筋肉に対する意識が大きく、
どうしても浅い触診になりがちである。
かといって力んで深く進めると
感覚がわかりにくくなるので、
ゆっくり待ちながら深く進めていく感じである。

二つ目は解剖学的イメージである。
骨の形状や関節面の形状がイメージできなければ、
触った感触が自分の脳でうまく統合できない。
解剖学的にイメージできるからこそ、
触ったものが骨のどの部分なのか。
骨を動かすにはどっち方向でどのくらい動いたかが、
理解することができるのである。

三つ目はFirst stopを感じるである。
first stopは関節の生理的な運動範囲を示す。
関節を動かしていき、止まった感じがするところである。
どの位置でFirst stopなのかを理解できなければ
モビライゼーションの強度や効果判定も行うことができない。
痛みが強い場合はFirst stopの手前までの関節運動で。
可動性の改善の場合はFirst stopの先まで関節運動を起こす。

これらの3つのポイントが容易に行えるようになれば、
おのずと関節モビライゼーションによる治療効果は
得られることになると言えるのではないだろうか。

モビライゼーション
関連記事

Category: 治療

TB: 0  /  CM: 0

top △

関節運動の運動範囲と評価 

関節を動かす際に、その感覚から様々な情報を得ることができる。
通常、自動運動という自分の力だけで
最終域まで動かすことが可能である。

しかし動きに制限がある場合には
自動運動のみでは動かすことができず、
他動運動という他人の力で押してもらわなければ
最終域まで可動することができなくなる。
この他動運動のときに療法士は患者の関節を動かすのだが、
その他動運動の範囲では抵抗感を感じることになる。
この抵抗感はend feelと呼ばれ、
その感覚により関節の制限が何による要素なのかを判断する。

柔らかい抵抗感であれば筋による制限。
肘の屈曲の感覚に似ている。
それよりわずかに硬い抵抗感の関節による制限。
肩の外旋の感覚に似ている。
そして完全に動かない骨による制限。
肘の伸展の感覚に似ている。

これにより制限因子の判断を行い、
筋なら筋、関節なら関節に対するアプローチを行う。
またこの他動運動の際の抵抗感の運動範囲は
Joint playと呼ばれ、動きが小さい過小運動なのか、
動きの大きい過剰運動なのかで
関節に対するアプローチの必要性を判断する。

モビライゼーション
関連記事

Category: 評価

TB: 0  /  CM: 0

top △

アウトサイド・インとインサイド・アウト 

人は生きているうちに人間関係や環境の影響を受ける。
その人間関係や環境の関係をどう考えるかで、
ストレスや行動力に大きな変化を
もたらすことは意外に知られていない。
この人間関係と環境と個人の関係を
外の影響を重要視する考え方を
アウトサイド・イン。
中の影響を重要視する考え方を
インサイド・アウトと言う。
ではそれぞれの特徴を述べていく。

アウトサイド・イン
環境や人間関係によって自分は影響されると考える。
環境→人間関係→自分といった視点である。
この考え方では環境や人間関係が自分に影響を与えているので
環境や相手が変わるべきだと考えてしまう。
「会社が悪いから・・・。」
「相手が○○してくれないから・・・。」
といった愚痴がどうしても多くなる。
この場合、他責的で被害者意識が強いばかりでなく、
自分の人生までも環境や人間関係にあると考えるため、
自分は何も変えられないものとしてひたすら
耐えるという選択肢を選んでしまうこととなる。

インサイド・アウト
環境や人間関係は自分次第で変わるものだと考える。
自分→人間関係→環境といった視点である。
過酷な状況でも自分のできることを考えたり、
相手の望むことを予測して動くのが特徴である。
この考えではうまくいかないときでも自分次第と考えるので、
どうしてうまくいかなかったか?
どうすればうまくいくかを常に考え、
行動を自ら変化させることができる。

自分が変わるから相手も変わる。
まず自分から。
そういった意識は人生を有意義に過ごすためにも
まず一番に大切な考えではないだろうか。
関連記事

Category: 哲学・思想

TB: 0  /  CM: 0

top △

依存から自立そして相互依存 

自分では正しいと思って相手に話をしたり、
何とかしてあげないととむきになったり、
相手の問題を自分に何が足りないか考えたり
がんばればがんばるだけ
逆に相手が窮地に追い込まれる結果と
なってしまう経験ないだろうか。
サービス業に関わる人は何かをしてあげたい気持ちが強く、
こういった傾向になりやすいと思う。
私もこのような経験は少なくない。

そういう行動がかえって相手の依存心を強くし、
相手自らの行動力を奪ってしまうだけでなく
あなたのせいでこうなってしまったと
言われてしまうこともあるだろう。
自分は一生懸命相手のことを思っているのになぜ?
そういう気持ちになるだろう。
では人はどのように人と関わり、
どのように成長していけばよいのだろうか。

依存はアウトサイド・インで
常に周りのせいにして考えてしまうのが特徴である。
インサイド・アウトは
すべての結果は自分の行動次第で生じるので、
自分で責任を取ることが大切である。

依存している状態から、いかに自立をしていくかが
一つのポイントになるのではないだろうか。

依存から自立に成長するためには
まず自分で自分を成功させる術が必要である。
具体的には
 ・主体性を持つこと
 ・目標を持ち取り組むこと
 ・優先順位を定めること
これらが可能になれば、行動が結果につながるし、
その結果が自分の行動によるものだと理解できる。
失敗した場合は目標や優先順位の問題を修正したり、
行動そのものに問題があるのではと考えることができる。
自分で自分を成功させられるようになれば、
他人や環境に意識を向けるのではなく、
自分の目標のために何をすべきかが見えてくる。
それにより自立して様々なことに取り組むことができる。

では自立だけですべてうまくいくかというとそうではない。
人間は一人では生きていけないので、
さまざまな人と協力しより大きな問題に
立ち向かわなければならないことも多い。
次回は自立の次の段階についての話をしていきたいと思う。

関連記事

Category: 哲学・思想

TB: 0  /  CM: 0

top △

依存から自立そして相互依存2 

自分自身の成功が得られたれ自立できた場合、
次の段階として公的な成功が必要になる。
自分自身の中での成功だけでなく、
周りとの関係からの成功を目指すといったものである。

具体的には
 ・相手をまず理解する
 ・お互いが気持ちよく感じられる提案をする
  (win-winの関係)
 ・相乗効果を発揮する
自信がつくとつい、相手が間違っていると思いがちである。
行動の優先順位が自分と違っても、
それは相手が間違っている訳ではない。
行動には優先順位がつけれても、
お互いの心の中に大切にしているものは
どれが上で下かはつけれないものである。
心が関わる価値観であれば
お互いに理解できる部分が関係する。
それが理解できると自分も相手も両方が気持ちいい
方向性が見えてくるものである。
そうすることで個人個人の力でなく、
多くの人の力でより大きなことを
成し遂げることができるのである。
こういった状態を相互依存といい、
片方が依存し続け、片方が世話を焼き続けるのではなく、
お互いがお互いを支え合いながら、行動していくことである。

家族や仕事においてこういう関係性が
非常に大切になるのではないだろうか。
「自分はあの人がいないと生きていけない。」
「あの人は自分がいないといけない。」
これはお互いが依存している関係である(共依存)。
一人で生きていけるけど、二人ならもっと楽しい。
もっと豊かになれる。
こういった関係こそが人間関係の最高の方向ではないだろうか。
関連記事

Category: 哲学・思想

TB: 0  /  CM: 0

top △

歩行の接地時の前方推進力 

人は歩くときに足と地面が接するのだが、
どのようなメカニズムで前に進んでいるのだろうか。
順を追って説明していきたい。

まず足が地面につくのだが、その足で地面を蹴ると
体幹が前傾してしまい。腰が反るような動きになる。
こうなってしまうと腰部にストレスがかかるほか、
地面を蹴った力が前方へ進む力とならず、
腰で吸収される形になってしまう。
ではそこでどういう働きが必要なのであろうか?

地面を蹴るときは股関節伸筋の求心性収縮が
体幹の前傾を制御することになるのである1)
それにより大腿骨は前方回転し膝を安定2)
大腿骨が脛骨を押し付けながら脛骨上で伸展し、
膝と足部に圧縮力が加わることで安定する。
それにより足が地面を蹴るときに、
前方推進力を生み出しているのである。

次回はこれらを図をふまえて説明する。

1)田中義孝:変形性股関節症および人工関節置換術側の歩行分析.
 日整会誌 67:1001-1013,1993
2)武田功,他(監訳):ペリー歩行分析-正常歩行と異常歩行,
 pp65-76,pp141-152,医歯薬出版,2009
関連記事

Category: 運動連鎖による影響

TB: 0  /  CM: 0

top △

歩行の接地時の前方推進力2 

それでは歩行の接地時の前方推進力について
図を用いて述べていく。

まず足が地面につくが地面を蹴ると
体幹が前傾してしまい腰部にストレスがかかる。
また地面を蹴った力が前方へ進む力とならず、
腰で吸収される形になってしまう。

人間の画像
人間の画像1

地面を蹴るときに股関節伸筋の求心性収縮により、
体幹の前傾を制御することになる。

人間の画像2

それにより大腿骨は前方回転し膝を安定、
大腿骨が脛骨を押し付けながら脛骨上で伸展し、
膝と足部に圧縮力が加わることで安定する。

人間の画像3
人間の画像4

それにより足が地面を蹴るときに、
前方推進力を生み出しているのである。
人間の画像5

このことからも、歩行の前方推進力において
股関節の伸展の可動性と大殿筋の収縮は
非常に重要な働きを示すことが考えられる。

1)田中義孝:変形性股関節症および人工関節置換術側の歩行分析.
 日整会誌 67:1001-1013,1993
2)武田功,他(監訳):ペリー歩行分析-正常歩行と異常歩行,
 pp65-76,pp141-152,医歯薬出版,2009
関連記事

Category: 運動連鎖による影響

TB: 0  /  CM: 0

top △

顧客満足度と笑顔 

人間の脳は相手の顔を認識するようにできている。
そしてその表情と同じ表情をとりやすくなる。
また相手のあくびがうつったり、同じように気分が悪くなったりも
経験することはないだろうか。
これはミラーニューロンによる鏡のような活動を促す
神経細胞の働きによるものである。

つまり、こちら側が笑顔で接することができれば、
顧客側も笑顔がうつりやすく、良い影響を与える可能性が高い。
そして笑顔を見た相手は笑顔がうつるだけでなく、
ドーパミン神経の分泌も促されるとも言われている。

笑顔において「形から入る」か「心から入るか」という議論もよくある。
形から入ることで笑顔がないよりは幾分ましであろう。
そして形から入ることで心も伝搬することもあるだろう。
しかしながら本当の笑顔は強制された作り笑顔ではなく、
心からの笑顔であることは間違いないであろう。
関連記事

Category: 会話

TB: 0  /  CM: 0

top △

発達と体幹機能 

ちまたでは体幹・コア・骨盤などの
言葉をよく聞くようになった。
ダイエットとしてもこれらの筋を働かせるような
コンセプトのものも多い。
さてこれら体幹に関わる筋は
どのように発達していくのだろうか。

実は赤ちゃんの頃から
体幹は少しずつ鍛えられているのである。
では発達の段階から述べていきたいと思う。

まず生まれたとき
とにかく泣く。おぎゃーと言った泣き声で
横隔膜と肋間筋、腹横筋が働く。
それから3ヶ月かかって首と手足を
それなりに動かせるようになる。

4ヶ月から6ヶ月経つと、
寝返りが出きるようになる。
脊柱を自ら回旋させるようになり
体重移動ができる。

このように発達していくのだが、
まず泣くことでインナーが発達し、
その後、手足が少しずつ動かせるようになって
その後、脊椎を動かすことができるようになる。
次回は7ヶ月以降にどのように発達していき
体幹が出来上がるのだろうか。
説明していきたいと思う。
関連記事

Category: 筋力

TB: 0  /  CM: 0

top △

発達と体幹機能2 

6〜9ヶ月ではハイハイが
できるようになることが大きい。
ハイハイができるようになるまでの
流れを示していく。

約6ヶ月で腹這いから上半身を動かす
ピボットターンが可能になる。
これは体幹の側屈が行えているということである。

そして7ヶ月あたりでは
体幹と下肢の協調運動が可能になる。
腹這いから上半身を起こし、
手と足で360度方向転換を行うことができる。
そしてずり這いへ移行する。

8ヶ月あたりでは上半身のみのずり這いに
脚の蹴りがついてくるようになる。
それにより移動速度はアップしてくる。
つかまり立ちができるのもこの時期が多い。
そして徐々にずり這いから
四つ這いが可能になる頃には
体幹と四肢のアウターマッスルがしっかりと働いている。

こうして四つ這いが可能になると
ハイハイの初期が行われるのだが
はじめは上半身を使って進むのだが
9ヶ月頃になると下半身も参加する
ハイハイの後期へ移行する。
上半身の動きに脚の動作も加わることになる。
これで上肢・下肢・体幹の連動を学習することになる。

このハイハイの動きが
その後の歩行の発達に大きく関わることになる。
体幹の筋肉が発達し頭部と骨盤を支持するとともに
初めての自力移動が可能になる。
歩行に向かって無意識に学習されていく
段階的なプログラムは非常に理にかなっていて
素晴らしいものである。
関連記事

Category: 筋力

TB: 0  /  CM: 0

top △

発達と体幹機能3 

ハイハイが完成するといよいよつかまり立ちである。
10ヶ月頃になると自力で台に頼りながら、
つかまり立ちをする。
このときはまだS字カーブが十分にできていない。

11ヶ月で台から手を離したり、
高這いができるようになり腰椎のカーブは
少しずつ作られてくる。

1歳を過ぎることからヨチヨチ歩きが始まる。
はじめは股関節も外転しゆっくりとしたスピードであるが、
徐々に内転筋が発達して小走りもできるようになる。
このように幼児の段階ですでにコアのベースは作られ、
その後、小学校低学年から高学年の
ゴールデンエイジの間で運動能力は大きく成長する。

体幹をうまく使っていくためにはこのような発達は
非常に参考になる。ハイハイ、高這いなどを行うことで、
体幹と連動した四肢の動きを獲得することも
できるのではないだろうか。
無題 1
関連記事

Category: 筋力

TB: 0  /  CM: 0

top △

腹部の筋 

腹部には4つの筋が複雑に走行し、
内臓を取り囲み支持している。
この筋はぞれぞれ役割が異なり、
その働きによって体幹を
様々な方向へ可動することができる。

体の中心を通る腹直筋。
側面で最も外側になる外腹斜筋。
外腹斜筋の次に走行する内腹斜筋。
そして最も深層で走行する腹横筋。
図ではこのようになる。

無題 1

模式図でラインを示すとこのようになる。
無題 2

次回はそれぞれの働きについて述べていく。
関連記事

Category:

TB: 0  /  CM: 0

top △

腹部の筋2 

それでは体幹の筋について
それぞれの起始・停止・神経支配と説明していく。

腹

腹 2

腹1

無題 1

起始・停止、神経支配は文献によって
記載が異なる。

関連記事

Category:

TB: 0  /  CM: 0

top △

2013-06
上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。