Admin   Newentry   Upload   Allarchives

理学療法の評価と治療

理学療法に関連する臨床・研究・教育と評価・治療について書いていきたいと思います。

2013年12月の記事一覧

スポンサーサイト 

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。

Category: スポンサー広告

TB: --  /  CM: --

top △

心理的な問題と身体の影響4 

感情の過度活動は理性の働きを鈍らせ、
衝動的な行動を起こしやすい状態になる。
悲観的な感情は適切な認知機能を低下させるため、
位置覚・運動覚の減少、身体イメージの欠如、
運動イメージの減弱、注意力や判断力の低下をもたらす。
こうした脳機能の一時的な機能障害が、
身体運動に悪影響を及ぼしていると考えられる。

こういった悲観的なイメージは
筋出力が低下しやすい筋に容易に反応する。
日頃鍛えている筋には問題ないが、
あまり使わない筋は体調や心理面に問題が生じたとき、
瞬時に影響を与えてしまう。

簡単なテストでは親指と人差し指でOリングの形を作る。
OKのときに使うジェスチャーである。
通常は力一杯親指と人差し指に力を入れていたら、
他人が引き離そうとしても簡単に離れることはない。
しかし、今不安に思っていることを想像したり、
嫌な人の顔を想像したとたんに力は抜けてしまう。
再び何も考えなかったら力は元に戻る。

ストレスと体の関係を患者さんに説明するときに
このような実験は説得力を持たせてくれる。
心と体のつながりは脳を勉強したことのある者でさえ、
理解できても納得しきれないところもある。
こういう実験は現実に起こっていることを
あらためて証明してくれる。

ちなみにこの実験、体に合わないものに触れているときにも
力が落ちるという不思議な現象が起こる。
同じように片手でOリングを作って、
もう片方でタバコを持つと力が抜けてしまうのである。
電磁波の発生する携帯電話や
アレルギーのあるものも同様の結果になる。
関連記事
スポンサーサイト

Category: 心因性

TB: 0  /  CM: 0

top △

体の情報伝達 

体の情報は多くの組織によって伝達されている。
この情報伝達のネットワークは主に
神経・血管・コラーゲン線維(筋膜など)であり、
流れに依存した体液循環によるものである。

神経は血管に対し、ホルモンを
血管は神経に対し神経ペプチドを用いて伝達する。
血管はコラーゲンに対し、タンパク質の供給を行い、
コラーゲンは血管に流れのパターンを伝達する。
コラーゲンは神経に対し伸張受容器の情報を伝達し、
神経はコラーゲンに運動神経情報を伝達する。
こうしたそれぞれのつながりが密接に関与し、
生体活動は様々な変化に適応している。

無題 1
関連記事

Category: 運動連鎖による影響

TB: 0  /  CM: 0

top △

体の情報伝達2 

今回は日常生活と情報伝達の影響について述べていく。
日常生活の中で何らかの
心配事・痛み・罪悪感などの意識があったとする。
これらネガティブな感情は神経により認識され、
運動神経により特有の収縮パターンを生み出す。
モーシェ・フェルデンクライスの言葉のように
負の感情はすべて屈曲として現れる1)はそれを示している。
恐れは身を縮め、鬱はうなだれ、怒りは前のめりになる。
こうした運動の収縮パターンが慢性化すると、
特有の胸郭パターンが生じ、それに伴い
頸部・肩関節・肋骨・下肢は代償を必要とする。
また呼吸が浅くなることで、血液や体液のバランスが崩れ
身体に取り組まれる酸素供給が減少し、
コルチゾールは増加する。

これは心のパターンが体のパターンを作り、
また体のパターンが心のパターンに影響する。
それぞれは独立するものではなく相互に影響し合い、
つながりを与えている。
これが体の中の化学経路であり、神経的側面と化学的側面を示す。
それぞれの側面は医学的に考慮されることはあるが、
すべてのつながりを考慮する空間的な側面は困難である。
ハンマーを持つものにはすべてが釘に見えるというように、
筋肉を得意とするものは筋肉のみに着目し、
また関節を得意とするものは関節のみに着目する。
そして身体に着目するものは心の存在が見えなくなり、
心に着目するものは身体の存在が見えなくなる。

体には多くの組織が存在し、一つの原因によって
一つの問題が生じるわけではない。
時間が経てば経つほど問題は複雑に絡み合い、
他の関係性と強固に結びついていく。
高齢者のリハビリテーションではその重要性はさらに増す。
リハビリテーションでは専門的な知識も必要であるが、
それらの個々の情報のつながりをいかに考慮するかが
重要になってくると考える。

1)Feldenkrais M.Body and mature behavior.New York:
 International Universities Press;1949
関連記事

Category: 運動連鎖による影響

TB: 0  /  CM: 0

top △

腹直筋 

腹直筋は体幹前面の筋肉で、体幹の前屈に関与する。
過度に収縮が持続していることも多く、
アプローチされにくい筋でもある。
腹直筋の筋膜連結は第5肋骨から恥骨までであり、
頭側部では胸骨筋筋膜と胸骨軟骨関節に続く筋膜を上行。
それにより大胸筋・小胸筋と連結する。

腹直筋の前後には外腹斜筋・内腹斜筋・腹横筋が存在する。
上方では腹直筋の前面に外腹斜筋、中間部に内腹斜筋。
そして後部に腹横筋が位置するのだが、
下部になると腹直筋の前面に外腹斜筋・内腹斜筋・腹横筋の
すべての筋が位置することになる。

無題 1
関連記事

Category:

TB: 0  /  CM: 0

top △

腹直筋の位置関係 

腹直筋の位置関係は上部と下部で変わってくる。
上部では最も外層部に外腹斜筋、
そして内腹斜筋を貫通するように腹直筋が位置し、
その深部に腹横筋が位置する。

それに対して下部では外腹斜筋、内腹斜筋、
腹横筋すべてが腹直筋の外層部に位置する。
そのため、触診の際に腹直筋の上部なのか下部なのかで、
触知している筋肉が変わってくるのである。

この点を理解することで、
触診や治療がより3次元的に行うことが可能になる。
では次回は触診の際の腹部の変化によって、
どの筋の問題が予測できるのか。
こういった点を述べていきたいと考える。

無題 1
関連記事

Category:

TB: 0  /  CM: 0

top △

腹部の変化と触診 

触診時に筋が平らになっている場合は、
外腹斜筋や腹直筋などの前面から中間部の筋の緊張。
筋が膨隆している場合は、
中間部もしくは後面の筋肉の緊張が疑われる。

腹直筋の緊張としては前彎増強や
腰椎の屈曲制限の代償の他、
女性の場合は皮下脂肪の増加や
男性の場合では腹膜網の脂肪の増加が関与することもある。
過食や鼓腸によるものでは食事療法が必要なこともある。

腹直筋の緊張を減少させるには、
背臥位で膝を立て、四指を前後に重ねた状態で、
ゆっくりと沈み込ませる。
この際に痛みの感覚は個人差によるため、
モニタリングしながらゆっくりと行う。
腹直筋まで到達したら、
今度はゆっくりと頭側に向かって
滑り込ませるように指を進める。
その際に、圧力は緩ませないように、
痛みを生じさせないように注意深く行う。

無題 1
関連記事

Category:

TB: 0  /  CM: 0

top △

電磁波について 概要 

リハビリテーションの物理療法で電磁波を用いる治療器は多くある。
この電磁波というものは目に見えないが、
日常生活では一般的に用いられている。
テレビ・ラジオ・携帯なども電磁波の働きによるものである。
では電磁波というものはどういったものなのであろうか。

電磁波は一般的に赤外線以上の波長を持つものをさす。
周波数で言うと300万MHz以下のもの単位を変えると、
30THz以下のものを指す。

特に電気通信に使うものをさすのだが、
電気エネルギーを持った波である。
波は振動エネルギーを伝えるものであり、
振動が生じそれが波によって伝わっていくことで、
離れたところまでエネルギーが届くこととなる。
電波は理論上は光速と同じスピードを持ち、
秒速30万kmというスピードで1秒で
地球を7周半進むほどのスピードである。
これだけ速いスピードなので、離れたところでも
ほとんど時差なく通信が行えるのだろう。

電磁波の特性であるが
基本的には直進するが反射・屈折・干渉・回析を生じる。
直進・反射はわかりやすいが、
屈折はプリズムシールをイメージしてもらうとわかりやすい。
曲がりながら分散されるような動きである。
干渉は合わせると弱まったり強まったりすることを言い、
回析は密度の違う物質間で曲がることを指す。

こうした電磁波波の性質を使い、様々な用途に用いられる。
次回は周波数の違いについて述べていく。

無題 1
関連記事

Category: その他

TB: 0  /  CM: 0

top △

電磁波の周波数の分類 

電波の種類を考えていくためには周波数を考えることが大切である。
電波には様々な種類があるが周波数によって電波の性質は異なる。
それにより、超周波・長波・中波・短波・超短波・
極超短波・マイクロ波と分類される。

周波数は1秒間の波の数を指すのだが、
一般的には周波数が高いものの方が貫通力が高く、
遠くまで届き多くの情報を乗せられる性質がある。
周波数の低いものは回り込んで届きやすいが範囲が狭く、
乗せられる情報量が少ない性質がある。
この性質を利用して、用途に応じて様々な分野に
使い分けられているのである。
では周波数別に解説していく。

超長波 3~30kHz
約10~100kmという長い波長を持つ。
低い山も越え、水中30m程度なら届く。
巨大なアンテナが必要なため利用用途は少ない。
日本では宮崎県のえびの市の潜水艦通信用の送信所が
これを用いている。

長波 30~300kHz
約1~10kmという波長。
超長波までではないが、やはり大きなアンテナ必要。
福島と佐賀にある電波時計の電波に用いられている。
福島が40kHzで佐賀が60kHzである。

中波 300kHz~3Mhz
約100m~1kmの波長。
AMラジオや船舶気象通報、航空無線航行に用いられる。

短波 3~30mHz
約10~100mの波長。
国内遠距離ラジオ、国際放送、洋上航空無線や
軍用無線に用いられる。

超短波 30~300MHz
約1~10mの波長。
別名VHF。アナログテレビでよく用いられていた。
FMラジオ、業務用移動通信、
航空無線や船舶無線に用いられる。

極超短波 300MHz~3GHz
約0.1~1mの波長。
別名UHF。地デジで用いられている。
携帯、無線LAN、アマチュア無線や
電子レンジや極超短波治療器もこの周波数帯になる。

マイクロ波 3~30GHz
約100μm~1mの波長。
直進性が強いため短距離通信が中心。
衛星テレビ、レーダー、マイクロ波治療器や
トイレの小便器センサーに用いる。

テレビでは1~12チャンネルがVHFの極短波の周波数帯。
13~62チャンネルがUHFの極長短波の周波数帯になる。
また地デジもUHFの極長短波の周波数帯である。

無題 1
関連記事

Category: その他

TB: 0  /  CM: 0

top △

電磁波と電離層 

電波が多くの分野で用いられるようになったのは
電離層の影響が大きい。
電離層とはあまり聞き慣れない言葉だと思うが、
この電離層が大きな影響を与えている。
電離層とは地球を取り巻く大気の分子や原子が
上層部で分離した領域のことである。
これは紫外線やX線の影響でこのような状態になる。
この電離層は電波を反射する性質を持つ。
この大気の層は下は対流層その上層部が電離層となっており、
下からD層、E層、そしてそのさらに上層部はF層と呼ばれる。

これにより短波帯の電波が遠距離通信が可能になる。
短波は電離層F層で反射し地表との反射を繰り返しながら、
地球の裏側まで届くことができる。
しかし、これらの電離層は紫外線やX線の影響を受ける。
要するに太陽が出ている昼間と太陽のない夜で変化する。
昼間にはD層はあるが夜間はD層は消失する。
そのため、中波は昼間にはE層で反射し、
D層で吸収されるが夜間はD層が消滅し、
E層で反射するのでより遠距離まで到達する。

現在は地デジ、携帯電話、無線LANなどの影響で
電波は日常にあふれている。
しかしながら目に見えないだけに
どういった性質があるのかはいまいち理解していない場合が多い。
周波数の違いによる貫通力や使用範囲。
そして電離層がもたらす影響など
様々な身近な不思議がいっぱいである。

無題 1
関連記事

Category: その他

TB: 0  /  CM: 0

top △

栄養 概論 

入院患者や高齢者になると栄養状態は
予後にも関わる重要な因子となる。
低栄養状態が続くと在院日数の長期化、
再入院率の増加、感染症リスクの増加や死亡率の増加など
様々な影響を及ぼすことになる。

また痩せや筋肉量の低下は
ロコモティブシンドロームの原因にもなり、
介護度が高くなるのなどの影響も考えられる。

低栄養とはタンパク質・エネルギーの低栄養状態
(PEM:Protein energy malnutrition)であるが、
いくつかの分類がある。

長期にわたり栄養摂取量の不足となった
るい痩をマラスムス型という。
栄養摂取の不足を体の脂肪や筋肉で補った状態である。
血清アルブミン(内臓のタンパク質)は保たれるのが特徴である。

感染や外傷、術後など重度の侵襲がある場合は、
代謝亢進やタンパク質の異化亢進が生じる。
こういった場合をクワシオコル型という。
血清アルブミンは低下。脱水が認められることもある。

日本の臨床で最も多いのはこの二つの混合型。
慢性的なエネルギー摂取不足と疾患の異化亢進が
絡み合った状態でマラスムス・クワシオコル型という。

特に高齢者は低栄養のリスクが高く、
栄養摂取量が低下したり要求量増加した場合に、
低栄養が生じるので特に注意が必要である。

無題 2
関連記事

Category: 栄養学

TB: 0  /  CM: 0

top △

低栄養 

低栄養になるときは栄養摂取量が減少しているか、
代謝の亢進が生じている。

栄養摂取量の減少は
 ・下痢や腸疾患による消化・吸収機能の低下
 ・食欲低下・悪心・嘔吐
 ・摂食・嚥下障害
 ・味覚障害
 ・食事の介助(食事の認知・座位姿勢困難)

代謝の亢進は
 ・発熱
 ・悪液質
 ・外傷・褥瘡・敗血症
 ・呼吸器疾患や過換気
 ・糖尿・腎疾患・肝疾患のコントロール不良
 ・甲状腺機能亢進症

こういった状態になると、低栄養になるリスクが高まるので
栄養状態の評価が重要になる。
たくさん働くならいっぱい食べなければならないし、
食べることができないなら働くことができない。
このバランスが崩れた状態が低栄養である。

無題 1
関連記事

Category:

TB: 0  /  CM: 0

top △

栄養状態の評価 

栄養状態の評価はいくつかあるが、
喫食率、血液生化学検査、体重、
MNA(Mini-Nutritional Assessment)が一般的に用いられる。

喫食率は主食と主菜を評価するもので、
これらの摂取量が減少することで、
エネルギーとタンパク質だけでなく
ミネラルやビタミン・水分量も減少することを
念頭に置く必要がある。

血液生化学検査では体内の栄養の量を反映している。
血清アルブミン値が最も参考になるが、
ハイリスク者の場合は電解質や他の栄養指標も含め、
アセスメントする必要がある。

体重は摂取量と要求量のバランスがマイナスになると
減少傾向を示す。体重だけでなく体組成の評価を行うと、
筋肉や水分量などより細かく数字の変化を評価することができる。

MNA(Mini-Nutritional Assessment)は近年使われることが増えてきている。
食事摂取量・体重減少・歩行/移動・疾患による侵襲(ストレス)・
認知やうつの問題・BMIの6項目によって判断される。

無題 1
関連記事

Category: 栄養学

TB: 0  /  CM: 0

top △

低栄養のアプローチ 

低栄養をケアするためには栄養摂取量の
個別の原因を見つけていく必要がある。
また疾患特有の代謝異常や食事療法・薬物療法を
うまく組み合わせていく必要がある。

必要なエネルギーを計算するには基礎代謝基準値を出す必要がある。
この基礎代謝基準値は厚生労働省が2010年に出している
日本人の食事摂取基準であり、
性・年齢・体重・kgあたりの基礎代謝量で構成される。
基礎代謝基準値(kcal/kg/日)×現体重×身体活動係数(PAL)で求められる。

また入院患者や高齢者は疾患や病態によって
エネルギー消費量すなわち代謝が亢進していることがある。
こうした場合は安静時エネルギー消費量を
呼気ガス分析で実測する必要がある。
それにより実測した安静時エネルギー消費量(kcal/日)×活動係数で求められる。

安静時エネルギー消費量の実測が困難な場合は
ストレス係数として推算するのだが、
安静時エネルギーの推算値はHarris-Benedictの式が
多く用いられており、これに年齢・体重・身長を投入し算出する。
推測した安静時エネルギー消費量×ストレス係数×活動係数で求めるが、
ストレス係数とは疾患や病態による代謝亢進の程度を数量化したもので、
代謝亢進がないものが1.0。感染症・熱傷・外科的侵襲で係数は増加し、
(~2.0)となる。

計算式は慣れないうちは非常にややこしいのだが、
今現在の栄養がどの程度足りていなくて、
どの程度補給が必要なのかを明確にするには
非常に有効な手段となる。
関連記事

Category: 栄養学

TB: 0  /  CM: 0

top △

重症例の栄養過剰摂取の注意 

栄養素はどれも大切なのだが低栄養での優先順位は
まずはエネルギー優先で考えていく。そしてタンパク質、
必須脂肪酸、ビタミン・電解質などミネラルそして水分と決めていく。

ただ必要量=補給量とならないところが難しいところである。
それは長期的慢性的に飢餓状態が続いた場合は、
体が受けつけず、場合によっては死を招くこともあるのである。
これら注意すべき問題として、
リフィーディング・シンドロームとオーバー・フィーディングである。

それではまずリフィーディング・シンドロームから述べていく。
長時間の飢餓状態では糖質が減少し、インスリン分泌も減少している。
体では糖質の代わりに脂質やタンパク質をエネルギーとして使っており、
それに伴い細胞内のリンは枯渇している。
急激な糖栄養は過剰なインスリン分泌を促し、
細胞内にブドウ糖・カリウム・マグネシウム・リンが流入し、
細胞外が急激な低リン血症となる。
この状態が多臓器不全を起こし場合によっては死ぬこともあるのである。

またオーバー・フィーディングはエネルギー過剰の状態である。
しばらく臓器が働いてなかった状態で、
必要なエネルギーを補給してしまうと
逆に栄養そのものが臓器に負担をかけたり、
エネルギー過剰によりノルアドレナリンが過剰分泌してしまう。
ノルアドレナリンの過剰分泌は筋肉のタンパク質分解や
脂肪やグリコーゲンの分解を促進する働きがあり、
さらに余分なエネルギーが増え高血糖状態を作り出す。
インスリンの過剰分泌やむくみによる各臓器や組織のストレス。
活性酸素やフリーラジカルによる影響を受け、
炎症や酸化ストレスがさらに体の負担に加わってしまうのである。

低栄養も良くないが、急激な栄養摂取の注意点も
しっかり理解しておく必要がある。
関連記事

Category: 栄養学

TB: 0  /  CM: 0

top △

栄養補給の種類と問題点 

栄養補給のやり方はいくつかの種類がある。
消化管に問題がなければ通常の食事(経口摂取)や
経腸栄養が選択される。
腸閉塞や炎症の影響で消化管に問題がある場合は、
静脈栄養が選択される。

消化管を使わないとどういったことが起こるのだろうか。
消化管を使わないと小腸の絨毛萎縮やバリア機能の低下が生じ、
全身性の感染症のリスクやバクテリアル・トランスロケーションが
生じることになる。
バクテリアル・トランスロケーションは腸管の中の細菌が、
粘膜をバリアーを通過して体内に侵入してくることになる。
また嚥下を行わないと嚥下に関わる筋力の低下が生じることになる。

無題 1
関連記事

Category: 栄養学

TB: 0  /  CM: 0

top △

経口摂取と経腸栄養について 


経口摂取について述べていく。
経口摂取での食事は常食・軟食・流動食があり、
軟食では全粥と分粥に分かれいわゆる一般食と呼ばれる。
特別食(療養食)とはエネルギーや
栄養素が調節された食事のことで、疾患や病態により調節する。

食事摂取に限度がある場合に栄養補助食品を利用する。
栄養補助食品は液状やゼリー状のものがあり、
少ない容量で高エネルギー、高蛋白の摂取を
行うことができるのが利点である。
また食物繊維や亜鉛・ビタミンなどのミネラルが含まれるもの、
糖尿や腎不全に対応したものなど
さまざまなバリエーションがあるのも特徴である。


経腸栄養は経鼻胃管・胃瘻・腸瘻がある。
半消化態栄養剤というものを用いられ、
糖質はデキストリン、
タンパク質は乳清蛋白や大豆蛋白が用いられる。
半消化態栄養剤は小腸で吸収されるまでに消化機能が必要である。
消化機能が低下しているときは
消化態栄養剤や成分栄養が用いられる。
いずれにしても逆流や下痢を防ぐために
姿勢や投与速度などの注意は必要である。

栄養摂取法はさまざまなものがあり、
方法や種類など検討する必要がある。
患者の状態によって適切な栄養を手助けできるかが
大切になってくる。
関連記事

Category: 栄養学

TB: 0  /  CM: 0

top △

食事摂取が低下している高齢者 

食べることは栄養摂取だけでなく、
人とのふれあいや生きる原点としての喜びに繋がる。
人としての自信に繋がるので食べることは生きることと
同じように重要なことは言うまでもない。

在宅高齢者の場合、食事摂取が不足していることは多い。
買い物ができない、調理ができない、食費の負担を感じるなど
能力や社会的な問題の他、食欲がない、水分が少ない、
薬の服用がある、咀嚼・嚥下に問題があるなど機能的な問題。
また過度な食事制限やタンパク質の摂取が1日1皿以下、
食事回数が1~2回など偏食なども関わることがある。

上記のような状態の高齢者の場合は
食事摂取が不足していることが多いので
注意深く評価していく必要がある。

無題 1
関連記事

Category: 栄養学

TB: 0  /  CM: 0

top △

摂食・嚥下機能 

食べる所作は食べ物を認識し、
口にいれ噛み砕いて飲み込む。
そして口から喉、そして食道に流れていく。
食べ物を認識し、口の中で噛む時期を摂食といい、
飲み込んで胃に入るまでの流れを嚥下という。
広義での摂食機能とはこれらすべてを含めて指す。
歩行に問題がある場合、歩行のどの周期に問題があるか特定し、
その際の運動学的要素を確認し、出現する症状や部位によって
生理学や解剖学を考慮しアプローチする。
摂食機能の問題に対しても同様で、
摂食機能のどの周期に問題があるのかを特定し、
その原因についてアプローチすることになる。

食べる所作は
先行期(認知期)→準備期(咀嚼期)→口腔期(嚥下第1期)
→咽頭期(嚥下第2期)→食道期(嚥下第3期)に分かれる。
先行期は食べ物を認識する時期。
準備期は食塊を形成する時期になる。
口腔期は嚥下反射とともに食べ物が咽頭に移る時期で、
咽頭期は咽頭から食道へ移る時期、
食道期は胃へ移る時期になる。

これらの周期のどこに問題があるかを評価する必要がある。
次回はそれぞれの周期でのポイントを述べていく。
関連記事

Category: 栄養学

TB: 0  /  CM: 0

top △

摂食機能の各周期のポイント 

先行期
先行期は口腔へ挿入する前の行為である。
大切なのは座位姿勢である。
座位姿勢では頸部のすわりである定頸と持久力が関わる。
この座位姿勢の状態は摂食・嚥下の予後に関わる。
また先行期は準備期以降にも影響が大きく、
解剖学的構造がむせ・誤嚥・窒息に関わることになる。

準備期
嚥下の準備となる時期である。
咀嚼は主に
 ・咬み切る(咬断)
 ・粉々に砕く(粉砕)
 ・すり潰す(臼磨)
 ・唾液と混ぜる(混合)
これにより嚥下可能な食形態に加工した食塊がつくられる。
食物をこぼしたり流涎があるときは口唇に問題が、
咀嚼の際に粉々に砕いたり、唾液と混ぜることが難しい場合は、
頬や舌に問題があることが多い。
この場合は歯の噛み合わせ面にうまく食物をのせられないので
歯の表面に食べ物が付着する状態となる。

口腔期
嚥下反射を誘発することが重要である。
食事に時間がかかったり丸呑みをしている場合は
嚥下反射に問題がないかチェックする必要がある。
嚥下反射を誘発する部位は主に口蓋弓、咽頭後壁、
舌根部となる、この部分に泡上の唾液が覆われている場合は
嚥下に問題がある可能性が高い。

咽頭期
喉をうまく通り、食道までの道なりである。
喉をうまく通過しない場合は、
痰が絡んだガラガラした嗄声やむせ、
呼吸の乱れや喘鳴などが生じる。
嗄声は咽頭部に食塊がたまっている状態。
むせは咽頭部に食塊が入った(咽頭侵入)状態。
呼吸の乱れや喘鳴は声門を越え気管内に侵入した
いわゆる誤嚥の状態を示す。
咽頭蓋前方に気管がある。
そこを越えると梨状窩がありここで一旦左右に道が分かれる。
その後、一つに収束し食道口に向かうのだが、
座位姿勢で左右どちらかに傾斜している場合は、
傾斜側の梨状窩に食塊が停滞する。

食道期
食道期での問題は食べ物の逆流である。
逆流は誤嚥につながり(逆流性誤嚥)肺炎を発症する。
また逆流の影響で口腔内も影響を受ける。
細菌の増殖による虫歯の進行や
酸性による歯の脱灰と崩壊、きつい口臭などがある。
これらも座位保持が重要である。
座位の耐久性がなく、食後すぐに臥床することでも
逆流を誘発しやすくなる。

食べてすぐ寝ると牛になるということわざがあるが、
牛は食べた後、食べ物を再び胃から口に戻して
噛み直す生き物である。
本当は牛のように食べ物が逆流するから
体に良くないといった意味もあるのかもしれない。
関連記事

Category: 栄養学

TB: 0  /  CM: 0

top △

2013-12
上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。