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理学療法の評価と治療

理学療法に関連する臨床・研究・教育と評価・治療について書いていきたいと思います。

2014年03月の記事一覧

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生理的な口臭について 

日常生活や臨床場面で相手の口臭が気になるときがたまにある。
人間なので口臭があるときは当然だが、
それが何を意味しているのかを知るのは有益なこともある。
では口臭とはいったいどういうものなのだろうか。

まず生理的な口臭について。
生理的な口臭は誰にでもある口臭で治療の必要はない。
「あ。今息が臭いな。」と思うときは誰でもあるはず。
一般的には起きてすぐやストレスや緊張がかかったとき。
そして空腹のとき。
女性であればホルモンバランスが崩れたときなどである。

起きてすぐやストレスや緊張がかかったときでは
唾液の分泌低下と細菌の増加によるものである。
起きてすぐの口臭は口を開けて寝ていたり、
歯磨きが悪かったりすることも原因となり、
ストレスや緊張では交感神経が唾液の分泌を
低下させることも影響する。

空腹のときの口臭は
膵液が胃で分解された後のガスが原因となる。
お腹がすいたときは胃で膵液を分解する。
食べた直後でなく、
食後2〜3時間後に臭うのはそれが理由である。
また食事以外で口を動かさないので、
唾液の分泌の低下が影響します。
もし酸っぱい匂いがある場合は胃が荒れていたり、
胃酸過多となっている可能性がある。
吐き気・胸焼けや膨満感、胃もたれの有無も
確認しておくとよいと思われる。

ホルモンバランスが崩れたときは、
女性の場合、エストロゲンの減少が関係する。
エストロゲンは肌や髪の潤いに関わるが、
エストロゲンが減少すると口が渇いてくる。
これが細菌の増殖と関係し口臭の原因となる。

次回は病的口臭について。
患者さんの口臭から体の悪い部分を考えていく。
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病的口臭 

口臭は体の悪いところを示すこともある。
が悪い場合はタクワンや濃い塩ラーメン、
乳製品が舌に貼り付いたような匂いが特徴である。
が悪い場合は大便の匂いにちかく、
腎臓が悪い場合はアンモニアや尿の匂いに近い。
肝臓が悪い場合は味噌ラーメンやタマネギが
腐ったような匂い。
呼吸器系では野菜が腐ったような匂いや
生臭いのが特徴である。

の匂いでは胃の働きの低下により、
食べたものが消化しきれず胃の中で発酵した状態になる。
それらの悪臭が血液から肺に入り子機として口臭になる。
では便秘や悪玉菌の増加が関係する。
腸で発生したガスは血液に入り全身を巡る。
腎臓のアンモニア臭は通常では尿として排出されるものが、
排出されず血液から肺に到達し呼気で匂いが生じる。
汗からも体臭となり現れる。
トイレにあまり行かないのも特徴の一つとなる。
肝臓の場合は腸で悪臭の元が分解されないのが原因である。
食べ物は胃から腸そして最終的には腸で分解されるのだが、
の働きが悪いと匂いの元が分解されず口臭となるのである。
最後に呼吸器だが咳が多く口腔が乾燥しやすくなる。
また痰や膿が溜まっていることも口臭に関係する。

体の声を聞くことは大切だが、
匂いから気づいてあげることも一つの方法かもしれない。
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近年の低体温の原因 

近年、日本人の低体温が増えてきている。
手足が冷える冷え性とは違い、
内臓などの深部体温が下がっている低体温は、
自覚できる症状がほとんどないのが特徴である。

一般的な日本人の深部体温は36.9±0.3℃程度である。
近年では35℃や34℃の人も増えてきている。
ではいったい何が原因で
このような状態になってきたのだろうか。

やはり大きな原因は足の筋肉の減少であろう。
車や電車などの発達とともに、
洗濯機や炊飯器などの電化製品など
便利になればなるだけ体を使う頻度が減ってきている。
体の熱の大部分は筋肉によって生まれるので、
筋肉量が減少すれば深部体温も減少しやすい。
寒いときに体が震えるのも筋肉の働きにより、
熱を生み出そうとするものである。

深部体温の減少は免疫力を下げてしまう。
1℃の減少で人間の免疫力は30%減少する。
血の流れが悪くなり、内臓機能の低下や
髪や肌のつやが減少し、むくみの原因にもなる。
またがんの増殖も影響しやすくなる。

この頃風邪をひきやすくなった。
なんだか体の調子がいまひとつよくない。
そういう場合はついついゆっくり休んでしまいがちだが、
低体温が原因の場合は運動をはじめてみてはどうだろうか。
下肢の筋肉をつけるためには、やはり外に出るほうがいい。
大きく下肢を動かすことで、太腿や臀部の筋肉もしっかり働く。

ランニングが無理でもウォーキングだけでも、
ずいぶん体の調子が変わってくるかもしれない。
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冷えと体の症状 

人の体温は36.5℃〜37.0℃であり、
感染症にかかった場合は発熱することで、
白血球の働きが活発になり、免疫力を高める。
5℃近く上昇することもあるが、
逆に5℃低下すると生きていくことは難しい。
人間は冷えに弱いのである。

また人間は体から水を出すことで、
冷えを除くことができる。
鼻水、くしゃみ、下痢、発汗、湿疹、頻尿なども
水を出すことで冷えを除いている反応である。
逆に水がたまることで体は冷えやすくなる。
舌も湿舌といって、ぼてっとむくみんだ舌となり、
胃液が増え、腸や肺、耳や鼻にも水がたまる。

体が冷えると免疫力が低下し、
風邪や肺炎、インフルエンザなどになりやすくなる。
体の表面が冷えると抜け毛や肌荒れなどになる。
また水がたまると動悸や頻脈、喘息や下痢になる。
また火照りや手足の異常な発汗は
実は熱が表面に逃げて、体の芯は冷えている状態なのである。

これらの冷えは食べ物の関係も大いにある。
次回は食べ物について紹介していく。
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冷えと食べ物の関係 

漢方を用いて治療する東洋医学では
体を温める食べ物は陽性食品と言われ、
体を冷やす食べ物は陰性食品と言われる。

陽性食品の特徴は
暖色(赤・黄・黒)で水分が少なく、
塩辛いのが特徴である。
また産地は北方に位置することが多い。
味噌、醤油、塩、明太子、漬け物、
佃煮などがこれにあたる。
いわゆる昔ながらの和食が多い。

それに対して陰性食品の特徴は
寒色(青・緑・白)で水分が多いのが特徴である。
産地は南方に位置することが多い。
バナナ、レタス、牛乳、ナス、お酢などがこれにあたる。

陽性食品はタンパク質や鉄分、塩分を
多く含んでいるのが特徴である。
体を温め、血を作り出す働きを助ける。
陰性食品はカリウムが多いのが特徴である。
“秋茄子は嫁に食わすな”という言葉がある。
これは茄子は体を冷やすから、
身籠っている嫁の体を冷やすのはよくないという意味もある。
基本的に夏野菜は体を冷やし、冬野菜は体を温める。

体にいいからといって、サラダを食べ過ぎたり、
お酢を飲んだりすることで
結果的に冷え性になり体調が悪くなることもあるのである。
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歩くことと走ること 

東京マラソンなどの影響から
ランニングをしている人も増えている。

私自身も早朝、週に何度かはランニングをする。
走ることで体中の血流が隅々まで回り、筋肉も働きやすくなる。
体が軽く、頭も朝から働きやすくなる感じがとても良い。
しかしながら、走るというのは実に複雑な動きである。

では歩きと走りの違いを考えていきたい。
歩くのは片足を前に出し、踏み込みながら、
体重を移動し反対の脚を出す。
卵が転がっているようなイメージに似ている。
走るのは体を前に片足で跳ね、空中で脚を入れ替え、
逆脚で着地する。
ボールが跳ねる動きに似ている。
歩くのは常に脚は地面についているが、
走るのは地面から浮いている状態がある。

よって歩く動きと走る動きは、体の使い方が変わってくる。
ランニングであればこれらの動きをいかに無駄なく、
速く走るかが重要になる。
それではどういったことを考えていけば良いのだろうか。
次回から述べていきたいと思う。
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ランニングフォーム 

ランニングは地面からの反力を
推進力に替えることが要求される。
疲れず速く走るために無駄なく
エネルギーを使うことが大切である。

学問的には物理学・運動力学・
運動生理学の応用である。
地面についた足底から膝・股関節・腕・肩甲帯と
円滑に連鎖反応を起こす必要がある。

体のバネをうまく使うために、
前傾姿勢をとり
腕の振りを意識した姿勢。
全身持久力や下腿・大腿・上半身の筋力。
体の連動を円滑に歩幅の調節。
着地した反力をバネを使い推進力に変える。
こういったポイントを抑えることが重要となる。

ただ理屈通りにいかないものである。
フォームは自分なりに出来上がった動きの習慣であり、
急激に変えることで出来上がっていない筋肉に負担をかけたり、
可動域以上の動きを強いることになる。
1週間に1割ずつといったように少しずつ
変化させていくことがポイントとなる。

最も自分にあったフォームを見つけるというのも
面白さのひとつかもしれない。
次回はランニングで問題になりやすい痛み。
膝の痛みと足の痛みが生じやすいのだが、
どういった原因と対処があるのか述べていきたい。

ちなみに今日買ったシューズである。
アディマナゼロ7 

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ランニングと膝の痛み 

ランニングで出現しやすいのは膝の痛みと
足裏の痛みとではないだろうか。
今回は膝の痛みについて述べていきたいと思う。

膝の痛みに関しては周辺の組織が
こわばってストレスが負担になったり、
炎症を起こした状態で痛みを生じる。
膝の前方のお皿の下の痛みは膝蓋靭帯炎、
外側では腸脛靭帯炎、内側では鵞足炎が多い。
膝を動かすときに靭帯に摩擦を生じる。
坂道の下りに着地にブレーキをかけながら走ったり、
久しぶりには知った場合などに生じやすいのが特徴である。
着地の際に体が一度沈み、そこからから蹴るという動きで、
膝やふくらはぎに衝撃が集中しやすくなる。
その場合、実際のランニングでは着地で反力を得られず、
体重を支える時間が長くなる。
よって足音が低く、音が弾んでいないのが特徴である。

あとはアライメントや筋肉の働くクセなどで、
外側に負担がかかれば腸脛靭帯炎、
内側に負担がかかれば鵞足炎が生じやすくなる。

一歩走るごとに、体が沈み込んでいないか
沈み込まない走り方を習得する必要がある。
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ランニングと足の裏の痛み 

走っているときの足の負担は
およそ体重の3倍かかるといわれている。
70kgの人であれば足にかかる負担は
およそ210kgにもなるのである。
貴乃花の体重が約160kgだったので、
その50kg増しの重さが足にはかかっていることになる。

足の裏の痛みはアーチの崩れによって生じることが多い。
アーチは足の外側を走る外側アーチと、
内側を走る内側アーチがあり、
さらに横に走る横アーチの3つで構成されている。
土踏まずはそれらに囲まれた部位で、
痛みを生じた足底筋膜炎が生じやすい。
走り慣れていない場合はこの横アーチが低下していることが多い。

欧米人に多い高いアーチである甲高だと、
足底筋は緊張しており、ストレスを受けやすくなる。
また日本人に多い扁平足だとアーチがなく、
衝撃を吸収しにくいのが特徴である。

アーチが低下している場合は、
ランニングシューズのソールによる
衝撃吸収作用に頼るのがひとつの方法である。
シューズのソールが足のアーチをサポートしたり、
足底筋膜の働きをソールの衝撃吸収作用で行なってくれる。
また足底筋の働きを高めるために、
タオルを足でたぐり寄せるタオルギャザーも有効である。
アーチ機能が低下している場合は、
シューズのサポートを行ないながら、
タオルギャザーでアーチの機能を高めていくのが必要である。

アーチ機能が高まれば、
より薄く軽い上級者用のシューズも選択できるので
より早く走れるようになるかもしれない。
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姿勢変化と歩行 

歩行は姿勢の変化を大きく受ける。
高齢の方は足が上がらずに、
些細な段差で足をつまずくことが多くある。
家の布団や絨毯などにつまづき、
「1cmぐらいのところにつまずいた。
 足が弱くなってしもうたんじゃわ。」
などと話をされる方も多い。

足首を上に上げる足関節の背屈。
前脛骨筋の働きが重要になるのだが、
このように足が上がらない患者さんでも
筋力低下していない場合も多い。

もっと詳しく話を聞くと、つまづく前に
急いでいることが多かったりする。
トイレに行こうとしていた。
電話にでようとしていた。
また両手に何かを持って運んでいることもよくある。
では筋力は低下していないのに、
足が上がらない。
そして、急いでいたり何かを両手に持ったりで
足が下がる理由とはいったいどういったものなのだろうか。

これは急ぐことや両手で何かをもつことによる、
前方重心が原因となる。
急ぐ際には体を前に持っていく必要がある。
体幹が前屈傾向であったり、
股関節の伸展モーメントが減少している場合は、
体を前に傾ける前方重心が有効となる。
しかしながら、前方に重心となることで、
足関節は底屈方向に促されやすく、
足は上がりにくくなるのである。

また急いでいる状態では筋が過緊張を起こし、
筋紡錘が通常通り機能しないので
位置覚や運動覚に誤差が生じることもある。
また歩いているときのいつもの足の上がりをイメージしていると、
急いだときの上がり方では思った以上に上がっておらず、
誤差を生じてつまずくということもあるだろう。

つまづくということをもう少し、
分析していくことで自分の思いとは違った
発見があるかもしれない。

歩行
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Category: 歩行

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平成26年度の診療報酬改定 整形外科 

病院関係者としては最もピリピリする時期である
診療報酬改訂である。
26年度の診療報酬改定について告示があったので、
当院にも関係する運動器リハビリテーションでの内容を一部まとめてみた。

今回の整形外科領域の改訂では
まず運動器リハビリテーション料の点数は増加している。
無題 1

また外来においても運動器1が算定可能になったことも大きい。
次に150日を越えた要介護者についてだが、
介護保険移行後は医療でのリハビリテーションは
制限される予定であったが、
今回は延長することとなった。
次期改訂の2年後まで実質的に延長となる。
月13単位までであれば、今まで通りリハビリテーションを
行なうことが可能である。
無題 2

今回の新設として介護保険リハビリテーション移行支援料である。
これは要介護の患者を介護保険のサービスに移行する場合に、
算定することができるものである。
患者一人に1回限りの算定であることや
当該医療機関内での維持期リハから介護保険による
リハに移行した場合は算定不可という点は注意が必要である。
無題 3
また入院の運動器リハに関しては
リハビリテーション総合計画提供料というものがあり、
14日以内での退院で算定可能となっている。
また退院時リハビリテーション指導に関しては
現在の通り算定可能となっている。
無題 4

今後も内容の変更や疑義解釈など確認する必要がある。
リハビリテーションを多くの患者さんに提供していくためには
病院の経営面の安定化は軽視することができない。
診療報酬改定ではどのような部分に
国は重きを置こうとしているのかを把握する一つの材料となる。
安定した経営を行なうためにもどういった点数配分がなされているのか。
しっかり確認していく必要がある。
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Category: その他

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歩行 立脚の前期 

立脚期では過重が下肢にかかり、
それに伴い床反力が体に返ってくる。
この際にはアライメントが重要になる。
部分的に硬い関節があると、
その部分は適切なアライメントを
形成することができなくなる。

簡単に言うと曲がっている部分は過重をした際に、
より曲がるような動きを形成することになる。
そういった部分はストレスを受けることになり、
疼痛を生じる原因となる。

改善するためにはその曲がる動きの
反対方向の可動性の改善と筋力の向上。
そして周辺関節の硬さの改善が必要となる。
歩行とアライメントの関係は評価とともに
どうアプローチしていくのかといった
考察も多角的にとらえる必要がある。

歩行1


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Category: 歩行

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歩行 遊脚期 

遊脚期で足が重たいという訴えがあるとする。
そこから臨床的にどのように評価を行い、
どうアプローチをしていけば良いのだろうか。
多くの要素はあるが一つの方法として紹介する。

遊脚期に足が重たいということで、
股関節の屈曲が阻害されていると考えられる。
背臥位で下肢を他動的に挙上した場合に、
反対側と比べて足の重みが強い場合は、
ハムストリングスの緊張が関係する。
そのためハムストリングスの抑制を考える。
股関節の屈曲に対して、拮抗する作用を持つ為である。

また自動運動で挙上をした場合に、
付け根が重いのか、膝下が重いのか質問をする。
付け根が重い場合は、腹横筋・腸腰筋・四頭筋が考えられるため、
それぞれ筋力の評価を行い、
出力低下を生じている部分を促通していく。
また膝より下が重たい場合は前脛骨筋の評価を行い、
出力低下があれば促通を行なう。

臨床では限られた時間の中で評価とアプローチを行なうため、
下肢の筋力をすべて測定するのは困難である。
歩行の際にに立脚期に問題があるのか。
遊脚期に問題があるのか特定し、
さらにこのように評価を絞り込むことで、
時間を有効に用いることが可能になるかもしれない。

歩行
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Category: 歩行

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歩行 立脚の後期 

立脚期で踏ん張りにくという訴えがあるとする。
そこから臨床的にどのように評価を行い、
どうアプローチをしていけば良いのだろうか。
一つの方法として紹介する。

立脚期に踏ん張りにくいということで、
股関節の伸展が阻害されていると考えられる。
腹臥位で下肢を他動的に挙上した場合に、
反対側と比べて足の重みが強い場合は、
腸腰筋や直筋の緊張が関係する。
そのため同部の筋の抑制を考える。
股関節の伸展に対して、拮抗する作用を持つ為である。

また自動運動で挙上をした場合には、
筋力を疑う前に、まず可動性を確認する。
可動性が低ければ筋力は発揮できない為である。
股関節の伸展に関与する脊椎、仙腸関節、
股関節の可動域や副運動の評価を行う。
それらに問題がない場合は筋の問題を考える。
ここでは2関節筋かどうかで判別することも可能なので、
膝伸展位と膝屈曲位の筋力評価を行う。
膝伸展位では大殿筋とハムストリングス。
膝屈曲位では大殿筋の筋出力が把握できる。

問題のある部分にある部分にアプローチするには
能力と質問から広い視野からみていき、
徐々に絞り込んでいく。
それにより相手のニーズと専門的な
原因を一致することが可能になってくる。

歩行2
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臀部の痛み 

臀部の痛み

仙腸関節は臨床で度々問題となる。
可動性は極めて低いものの
アライメントが重心に関わる影響が多い点、
股関節への影響が多い点、
脊椎のアライメントとに影響を及ぼす点など、
個別の機能というより連鎖的な影響として大きい。

今回は急性発症した臀部痛とともに
仙腸関節の関与が示唆された一例を紹介する。

昨日までは特に何ともなかったのに
今日の朝から急にお尻が痛いとのこと。
痛い場所を指すように示すと臀部の両側の内側を掌で示す。
圧痛は軽度あるものの、この痛みではないとのこと。

歩行時には立脚後期が両側とも減少。外旋歩行である。
外旋を修正することで臀部の疼痛が助長。
ベッド上での臀部の持ち上げが困難。
疼痛が出現するとの訴えがある。

臀部疼痛で炎症反応もなく、しびれなどの神経症状もない。
圧痛も疼痛の再現性はないことから、
筋性の疼痛は否定的で関節の可能性が示唆された。
部位から仙腸関節の問題を予測し、
評価により仙腸関節の副運動の低下が認められた。

仙腸関節の関節モビライゼーション施行後は
仙腸関節の副運動の改善が認められる。
疼痛の消失が認められるとともに
歩行時の外旋歩行の消失および
ベッドでの臀部の持ち上げが可能になる。

以上のことから今回の臀部痛は
歩行やベッド上での臀部持ち上げを阻害しており、
その疼痛の原因は仙腸関節の副運動の低下に伴う、
関節機能異常による痛みであることが推測される。

また患者への問診により、
昨日は座位でクロスワードパズルを行なっていたとのことで、
長時間による同一姿勢での作業が、
仙腸関節へのストレスおよび同部姿勢での
副運動低下を誘発したものと考えられる。
今後は長時間の座位姿勢は避けることや、
定期的に立位をとること、
また骨盤後傾位の座位姿勢の修正などを指導する。

効果の持続性や日常生活の修正による反応を確認しながら、
今後のリハビリテーションも検討して行きたいと考える。
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Category: 症例検討

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仕事について 

来年度の臨床実習も近づいてきた。
自分のやることがわからず、
何がわからないのかわからない。
やる気が感じられない。
自分から動こうとしない。
と言った問題点を指導者同士で話をすることも多い。

学生から社会人への移行期となる臨床実習において、
指導者はどのようにアプローチしたらよいのだろうか。
また学生はどういったことを心がけたら良いのだろうか。

まずは仕事についての考え方が、
学校での勉強と異なることがポイントではないだろうか。
私が思うに仕事はスポーツに似ている。
とにかく結果を出すことが求められる。
どんなにがんばろうが、気を配ろうが、
求められる結果が出なければ評価はされない。
結果が出ていないのにやり方にこだわっていたら、
つまづいてしまう。
やり方は結果に繋がる為の手段であり、
手段に溺れてしまっていては何もならない。
勉強のやり方も学生の頃と変わってくる。
知識を得る為に勉強するのではなく、
成果を出す為の勉強をすることが必要になる。

スポーツも結果を重要視する点はそれに近い。
良い成績を取れば高く評価される。
オリンピックなどで活躍すれば
新聞やテレビでももてはやされ、
自伝や本なども売れる。
しかし成績が振るわなくなると、
とたんに相手にされなくなる。

部活でも結果が出せるものがレギュラーに選ばれ、
どんなに努力しようが結果が出せなければ、
補欠にまわされることが多い。
勝負の世界では勝たなければいけないからだ。

けしてがんばることや努力することが無駄という意味ではなく、
結果の出る努力をするという意識が大切になる。
どうする?という手段を考えるのではなく
どうしたい?という求める結果、
要するにに目的を明確にする必要がある。

仕事とスポーツの違いはルールが見えにくい点である。
そのルールが会社によって変わったり、
相手によって変わってくる。
それは誰も教えてくれないので、
コミュニケーションや相手の動きから読み取っていくことになる。
ちょっと前によく言われた空気を読むというやつである。
何が好きで何が嫌いなのか?
優先順位はどうなっているのか?
これを会社によって上司によって、
場合には後輩や客によって把握し行動していく。
その部分がはずれていたらどんなに努力しても、
ただの自己満足であって仕事においての
結果としては繋がらないことも多い。

もしうまく行かない場合に、
上司や職場のせいでうまくいかないと考えたとする。
それは上司や職場の問題というよりも、
自分の能力の低さを露呈していることになる。
もし、他の上司や職場でうまくやっていたとしたら、
それは自分の能力が高いのではなく、
上司の能力が高かっただけである。

例えば守備は下手だが、
ものすごくホームランを打てる選手がいるとする。
監督Aは
「とにかくホームランが打てる選手が欲しい」と考えている。
監督Bは
「守備は基本なので守備は絶対にはずせない」と考えている。
その場合、監督Aでは活躍できる選手かもしれないが、
監督Bになったらどうだろうか。
守備ができないので使えない。ということで
スタメンに入れないかもしれない。
監督の考えはそれぞれあり、
そして勝つという目的は同じである。
チームの中でどういう存在が必要なのか考えると、
この選手は守備を練習すると言う努力が必要となるだろう。

学生までの間は自分を中心に
環境が動いている錯覚をするかもしれない。
しかしながら社会に一歩出ると、
自分を中心には動いていない。
お金を払う人の労働力となり、
その人の目的を達成する為に働くことになる。
相手が何を求めているのか?
会社・上司・客は何が好きで何が嫌いで、
どういった優先順位をとるのか。
それに対して結果を出して行けば良いのである。

球が飛んできてそれを打ち返せば良い。
打ち返せないのは球が悪いのではなく、
打ち返せないのが悪いのである。
打ち返せないことを素直に認め、
打ち返す為には何が必要か考え、学び、
行動することが社会人としての成長ではないだろうか。

指導について6
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Category: 仕事の戦い方

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やる気を出す 

臨床実習ではやる気が感じられない。
自分から動かない。といった意見も多く聞かれる。
まずやる気について考えて行きたいと思う。

やる気は何か行動を起こしたときに、
何らかの報酬が得られた際に生じる。
がんばった結果うまくいった。
がんばったら褒められた。なんだかモテた。
このような経験がやる気を生み出すことになる。
またがんばればいいことがあるんじゃないか。
そういった気持ちが行動を起こす原動力になる。
がんばることはしんどいけど、
後になっていいことがあるというのは
経験がないとなかなか思い浮かばないことである。

体育会系の部活をしている場合は、
このような経験をしていることも多いかもしれない。
しんどいけど頑張ればうまくなる。
うまくなれば試合で活躍したり勝てるようになる。
またその気持ちを味わいたいから頑張る。
頑張ってやり遂げた後は気持ちがいいものである。

実習においても頑張ったときに、
指導者が褒めてあげるのもやる気の向上に役に立つ。
頑張って褒めてもらえた。
自分もやればできるんだ。
そんな気持ちが自信に繋がり次の行動を促す。
また自分自身にご褒美をあげるのも一つの方法だ。
この課題が終わったらチョコを一つ食べよう。
レポートが終わったから今日は刺身を買おう。
そして何より自分はちゃんと成長している。
と自分自身を褒めることが大切である。

この成功体験や自分に対する強化刺激が、
やる気を起こし、逆に失敗が多く自分を責めていると
やる気というのは徐々になくなってしまう。
ただこのやる気はとても大切なものだが、
あまりにも成功体験ばかりだったり
強化刺激ばかりだと過信を生むという副作用が生じる。
自分は何でもできる。誰よりも勝っている。
そういう気持ちになると実際の現在の能力が見えにくくなり、
本当の実力がわからなくなってしまう恐れがある。

今の自分を知るには失敗体験が必要になる。
この失敗体験は落ち込みや、
動くのが怖くなってしまう副作用があるのだが
どのように対処すれば自分の成長に繋がるのであろうか。
次回は問題解決を行なう為の考え方について、
述べて行きたいと考える。

指導について
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Category: 仕事の戦い方

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失敗経験と目標設定 

前回はやる気について述べた。
成功体験が多く、褒められるなどの強化刺激のみだと
自分の能力を過信してしまうことになる。
実際の自分の能力を知る為には
失敗経験も必要となる。

成功と失敗の両方を経験することで、
自分の得意なことと苦手なこと。
自分のできないこととこれからの課題が明確になってくる。
しかし、人は失敗は嫌なものである。
失敗するのを避ける為に行動しない。
という行動をとってしまうことも少なくない。
これが自ら動くことができない一つの理由にもなっている。

やる気も大切だが、人は失敗によって成長していく。
やる気のみが成功を作り出すのではなく、
失敗をどうやって成功に繋げるかがポイントとなる。
つまづいたときにどう起き上がるか。
そこで重要なのが目標設定と問題解決思考ではないだろうか。

目標設定ではまず失敗を経験することで
自分の問題点を明確にする。
自分の長期的な目標(夢や理想も含めることがある)に対して、
今の現状の自分はどこなのか。
そして段階的に長期的な目標に近づく為に必要なステップが
短期目標になる。
1週間で何をやるか。1ヶ月で何をやるか。
それを段階的にクリアしていことで長期目標を達成していく。

そしてこれらの目標を設定するために必要なのが
問題解決型思考になってくる。
失敗体験があったときに人はどうしても落ち込んでしまう。
自分はダメだ。頑張っても無駄だった。
こんなことやっても意味がない。
もう失敗なんてしたくない。
やらなければ傷つくことなんてない。
そういった感情が無意識的に生じるかもしれない。

しかし、そういった感情は自分の中だけの話で、
現実的には何も変わらない。
社会や他人から見えるのは結果であって、
どんなに悩もうが苦労しようが
社会や他人にとっては言い訳やダメなやつに見えるかもしれない。
失敗したときに大切なのは悩むことでなく、考えることである。
そしてその考え方を問題解決型思考と言う。

ではどうやって考えれば問題解決型思考になるのだろうか。
次回は問題解決型思考について述べていく。

指導について2
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問題解決型思考 

成功することでやる気が出る。
しかし、成長する為には失敗が必要だ。
失敗することで今の自分の実力が明確になる。
ただこの失敗をどう生かせば良いのだろうか。
落ち込んでグチグチ言ったところで、
一時的な同情は買えるがただそれだけである。

自分の成長に繋げて、仕事に生かす為には
失敗した体験から今の自分の実力を知り、
目標とする自分に段階的に進めて行くことである。
これが前回述べた目標設定である。
長期的な目標を掲げた上で、
短期的な目標を段階的に進めていく。

ではどう考えることでこれらの目標を立てていけるのであろうか。
落ち込むのではなく、考えることで問題を解決していく
問題解決型思考について今回は述べる。

問題解決型思考では現実を見つめることからはじめる。
感情的な要素は自分の中の話になる為、
仕事や社会という現実に対する目標設定には
不向きになる部分も多い。
仕事や社会では結果が重要であり、
その結果という目的の為に行動を起こしていく。
結果というものは客観的で現実的なものになる為、
まず現実を見つめることがスタートになるのである。

例えば「テニスで全国大会に出場する。」が長期目標だとする。
そこで長期目標を達成する為にどのように
考えて行けば良いのだろうか。
いつも試合で負けるときはサーブのミスの割合が多い。
「次の試合では頑張る。」というのは具体性がなく、
客観的な目標とは言いがたい。
サーブのミスが多いなら、「サーブの成功率を40%を70%に上げる」
それにはサーブの練習量を増やし、
成功率を高めて行くようにしていこう。
などといった目標設定になるかもしれない。
しかし、実際にはサーブの成功率は60%以上なかなか上がらない。
ではどういった練習に切り替えたら良いのだろうか。
自分では思いつかない。その場合は他の部員はどうしてるんだろう?
他の学校の選手はどうだろうか?コーチにも聞いてみると言いかもしれない。
などと思考の視野を拡げて行くかもしれない。
またそもそも本当にサーブだけで全国大会に行けるのだろうか。
今までなぜ負けたかばかり考えていたけれど、
どうすれば勝てるか考えることも必要じゃないだろうか。
などと反対方向に視野を向けるかもしれない。

このように具体的に客観的に目標を設定していき、
行き詰まった場合は周りの意見を聞くなどして視野を拡げたり、
反対方向の考えに視野を向けることが大切になる。
これが問題解決型の思考の一つの形であり、
これを元に目標を設定し、行動する。
それによる結果を元に効果判定を行ない目標を見直していく。
こういったプロセスにより落ち込むのではなく、
成功に繋がる為の考えと行動を結びつけていく。

あとは仕事という目に見えにくいルールを当てはめて考えていく。
会社や上司に求められていることは何か。
自分の今の実力はどんな状況だろうか。
まず何から覚えていけば良いだろうか。
上司の反応は良かっただろうか。
それとも自分の読みは間違えていただろうか。
先輩に相談しよう。上司に直接聞いてみよう。
会社や上司の好きなこと、嫌いなこと、
優先順位と今の自分の現状。

会社や上司との関係が良くなれば、
ぐっと自分のやりたいことがやりやすくなる。
仕事というプライベートでなくパブリックな環境で
自分という存在をどう生かせば良いのだろうか。
それはまず意識を自分中心から離れ、
周りの環境をしっかりと知ることが大切である。
どんなに高い能力があったとしても、
その環境で生かせられないのであれば意味がない。
どんなにサッカーができてもプロ野球に入るなら、
まず野球ができなければならない。

いまある自分の知識や思考に執着せず、
その環境にある優先順位や考え方を
しっかりと受け入れることが近道なのかもしれない。
それが正しいかどうかは置いといて、
まず結果を出すことができれば、
おのずといろいろなことはやりやすくなってくると思う。

指導について3
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膝の痛みA1 

入院でのアプローチを継続していたが、
状態が良好であるため退院を考えるようになった。
そこで退院前の試験外泊を行なったのだが、
その後、帰院すると右膝の痛みの訴えがあった。

右膝は軽度の熱感と膝蓋跳動が認められ、
膝関節の炎症とそれに伴う関節水腫が疑われた。
急性期となるので、同部への直接的なアプローチは
基本的には行なわない。
医師への報告とともに医師は関節穿刺を行い、
その後ヒアルロン酸の注射を行なう。

患者は順調に良くなっていたのだが、
今回は試験外泊によって症状が悪化したことに
不安感を覚えているようであった。
人は状態が良くなってくると前向きになることで、
心の守りを下げてしまう。
ようするに後ろ向きな思考を行なうことをやめ、
実際の能力以上の期待をしてしまいがちである。

怪我した直後であれば「どうせまた痛くなるから・・・」
と考えているので少々悪化しても、
「ほらやっぱり・・・」とあまり精神的に
問題とならないことが多い。
しかし、状態が良くなってくると
「もうだいぶよくなった。もう大丈夫。」
といった思考に変わる為、状態が悪化したときに
よけいに落ち込んでしまう。

自宅生活では連続歩行時間が
30分を越えることもあったと言われ、
実際に歩くときはとても怖かったと発言がある。
オーバーユースと不安による過緊張が、
症状を誘発した可能性も高い。

調子が良くなったときにはやりすぎて、
症状が悪化するといった人は多いということ。
入院中にやり過ぎたことがわかったということで、
運動量や症状について考える機会ができたことなどを
患者に説明することで理解が得られ、
不安症状は薄らいでいった。

今後はオーバーユースに気をつけ、
徐々に運動量を増加させるようにお話した。
それではその後どうなったか、
次回述べていきたいと思う。
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2014-03
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