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理学療法の評価と治療

理学療法に関連する臨床・研究・教育と評価・治療について書いていきたいと思います。

2014年07月の記事一覧

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信頼関係に必要なポイント 

信頼関係が大切なのは誰もが知っている。
しかし、どこを気をつければ良いのかは、
抽象的すぎて見当もつかないことが多い。
ではいったいどういうところで、
人は安心感を持ち信頼しようとするのだろうか。

まず人は相手を見る。
相手を信じるためには自分に好意的であり、
害がない人間であることが大前提である。
そこに必要なのは言語そのものよりも、
言語以外の要素である表情や声などの
非言語的なコミュニケーションである。

では具体的にはどういうことなのだろうか。
まず表情について説明する。
表情は相手の視覚情報に影響を与える。
硬く・険しく・乏しい表情は相手にとっては、
緊張・嫌悪・疲れなどの表情と認識されやすい。
こういった表情の相手は自分に気持ちを向ける余裕がなかったり、
ミスをする可能性が高いと認識される。
そのため自分にとって害を及ぼす可能性があると感じてしまう。
気をつけなければいけないのが、
嫌悪の表情と読み取られた場合、
相手に嫌われているというのは
自分にとって大きなストレスとなる。
そのため、相手に嫌われているのではなく、
自分がはじめから嫌っていると無意識に解釈されることもある。
明るく笑顔が基本になるのだが、終始笑顔というわけではない。
大事なのははじめと終わり。
挨拶の時に笑顔になることが習慣になるように
気をつけていくと良い。

次に声について説明する。
声は相手の聴覚情報に影響を与える。
早口は緊張と感じやすく、
トーンが低いのは嫌悪や興味がないと感じやすい。
ゆっくりとした口調で少し高いトーンが良い印象を与えやすい。
ただ高齢者の場合は低いトーンのほうが周波数が低く、
聞き取りやすい点もあるので、
そういう場合は表情を柔らかくすることで、
バランスをとればよい。

こういった非言語的な調整は、
基本的には好意的な印象を受けるように調節するが、
相手の不安感やいらだちに合わせて修正する必要がある。
次回はそういったケースについての対応を述べていく。

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Category: 会話

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心理的な誘導 

非言語的な調整は、
相手に好意的な印象を受けるようにするのが基本的だが、
相手の不安感やいらだちに合わせて修正する必要がある。
相手の悲観的思考が強い場合にこちらが笑顔でいくと、
精神的なギャップを生みやすくなる。
要するに「こっちはこんなに辛いのに、
なんであんなにニコニコしているんだろう・・・。」
となってしまう。

そのため、こういった場合はまず相手の非言語に合わせる。
相手の表情や姿勢を同じように合わせるミラーリング。
相手の声や言葉を同じように合わせるペーシング。
まず相手に同調することで、
相手は共感を感じやすくなる。

相手に同調し、お互いに共感することができたら、
次に悲観的な思考から楽観的な思考へシフトしていく。
少しずつ表情や姿勢・言葉を楽観的なものにしていくことで、
悲観的な思考から楽観的な思考に誘導していく。

これらは余裕のある時や、自分が好意を持っている相手には
自然と行ないやすいかもしれないが、
余裕がないとき、忙しい時、自分の苦手な相手には
困難なこともある。
関係性がうまくいっていない時は
こういった部分を確認することで、
どこをどのように直せば良いのかが明確になる。

コミュニケーションにより、目の前の人の心理面を
少しでも良い方向に誘導する。
とても難しいことかもしれないが、
一つのヒントとなるかもしれない。
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Category: 会話

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創傷治癒の仮説 

体が痛くなったとき、見えないので
余計に不安になってしまうことがある。
体を痛めた場合、
どのように回復していくのだろうか。

体の中では傷んだところが少しずつ再生する。
まず、血が固まるとともに余分なものを掃除する。
いわゆる炎症というもので約1週間程度でおさまる。
そこから上皮と肉芽によりある程度固められながら、
コラーゲンによる再生が行なわれていく。
コラーゲンはタイプ3の分泌が早いため、
関節包の回復は早い段階から生じる。
腱や靭帯はタイプ1なので10日程度から徐々に置き換わる。
ただコラーゲンのクロスリンクは約1ヶ月で70〜80%程度なので、
負担のかけ具合は注意が必要である。

痛みがなくなるのはあくまでひっついているだけなので、
ある程度の張力になるまでは最低1ヶ月程度は必要である。
痛みがなくなったから前のように動けるわけではなく、
少しずつ様子を見ながら慣らしていくことは
このような理由からも大切である。

軟部組織の回復


1)Davidson JM:Wound repair.In:Inflammation,Basic
Princeples and Clinicalcorrelates.2nd ed (eds by Gallin JI,
Goldstein RM & Snyderman R).pp809-819,Raven Press,
New York,1992
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Category: 痛み

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姿勢と横隔膜 

体は左右対称にすべきなのか。
それとも、もともと左右対称でないので、
対称性は考えなくても良いのか。
こういった議論は多い。
今回はその議論に対する一つの考え方を紹介する。

まず体の位置関係と横隔膜について。
体は左右対称にはできていない。
心臓は中心よりやや左側にあり、
胃も左側に位置する。
肝臓は右に位置しており、
それにともない、横隔膜の形状も微妙に変化する。
横隔膜の末端は脊柱や一部大腰筋と連結するため、
間接的に身体機能にも影響を及ぼす。

横隔膜は呼気の時に上に上がり、
空気を外に送り出す。
吸気の時は横隔膜は下に下がり、
空気が吸い込まれる。
横隔膜がうまく機能している場合は、
ドーム型となりやすく、
機能が低下するとフラット型となりやすい。
フラット型の横隔膜側は肋骨が前方突出し、
腰部は前傾が強くなる。

一般的には右側のほうが横隔膜は働きやすい。
右側は横隔膜の下方に肝臓があるため、
肝臓が支持する分、上方に動きやすい。
また右肺は3葉あり機能も高い。
左側は横隔膜の上方に心臓が乗った状態で、
横隔膜の下方にある胃も支持は弱い。
よって右側の大腰筋の方が使いやすいため、
右重心が多く右利きも多い。

ロンハラスカ氏の提唱するPSI
(Postural Restoration Institute)では
通常の左右差はミリ単位のもので目視でわかるものは、
過剰な左右差として修正する必要があるとする。
横隔膜の機能が低下すると生じるのは、
前途のように肋骨の前方突出。
次に腰部の前傾が強くなる。
また股関節の緩みが生じる。
チェックポイントとしては肋骨の盛り上がり、
骨盤の前傾、足部の外転などになる。

例えば左の横隔膜の機能低下であれば、
左のハムストリングスの促通、
右大殿筋の促通をおこない骨盤の変位を修正。
腹横筋の促通と横隔膜と骨盤の連携とともに、
右の過剰な呼吸を抑制するなどがアプローチとなる。

体は様々な部分が繋がり合っている。
一つの症状は多くの問題が交わりあっている結果であり、
その繋がりの修正こそ、根本的な改善に繋がる。
細かく見る視点と広く見る視点を使い分けて、
真の改善を図ることが重要となる。
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Category: 運動連鎖による影響

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膝の痛みC1 

膝の痛みはここ最近出現し、歩行時に疼痛があるとのこと。
疼痛は前に重心をおくと痛みが楽になるとのこと。
痛みは膝の内側裂隙部が主体である。

歩行分析をしていくと、後ろ重心で膝外旋位で疼痛は増強。
前重心で膝内旋位で疼痛は軽減する。
しかし、過度に内旋することで鵞足部に疼痛あり。
外旋位ではアライメントの関係から
内側部の圧縮ストレスにより、
疼痛が誘発されやすいことが予測される。
また内旋位では鵞足部の筋に過緊張を誘発し、
疼痛を生じている可能性がある。

また内旋位では足部と股関節の可動性が乏しく、
膝関節の内旋が大きい。
膝のみが過度な内旋とならぬように
内旋方向の動きを改善するために、
足関節の外返しと立方骨の背側滑りを改善、
また股関節の副運動を改善させる。

アプローチ後は内旋位においても鵞足部の疼痛は出現しなくなる。
また歩行時に体幹前傾が強いため、脊椎の伸展の可動性も考慮する。
以上のアプローチで疼痛症状の訴えは減少するも、
疼痛側の下肢が重たいとのことであり、
次は下肢の重たさについて、評価を展開していく。
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Category: 症例検討

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膝の痛みC2 

疼痛側の足の重たさは遊脚期にあるとのこと。
背臥位では疼痛側下肢挙上時に重たさを感じる。
挙上動作では初動の遅延が認められ、
ある程度挙上すると下肢に過緊張が認められる。
初動の挙上遅延や、下肢の過緊張では
腹部深層筋の筋出力低下が認められることがあるため、
腹横筋の収縮の触知をすると
やはり収縮の遅延および収縮力の低下が認められる。

腹横筋のトレーニングとともに、
遊脚期のイメージと連動させることで、
下肢の重たさはわずかに改善される。
しかし、挙上時の下肢の過緊張は変化していないことから、
疼痛側の位置覚・運動覚を評価する。
過剰な過緊張により、筋紡錘が正常に機能しなければ
位置覚や運動覚の認知は低下する。
運動の予測や身体図式のイメージには感覚が重要であるため
感覚入力が乏しいことでより過度な筋出力を生じてしまう。
かといって力を抜くという指示は患者さんにとって、
容易なものではないため、感覚に集中するように声かけをする。
難しいようであれば反対側の感覚を先に感じてもらい、
それを模倣して行なうように促す。

感覚入力に集中することで、位置覚・運動覚が改善されると、
筋の過緊張も減少した。
これにより、歩行時の疼痛側の重たさは減少することとなる。
一つの症状が改善されれば、
もう一つの症状が姿を現すことは少なくない。
いくつかの症状が重なり合い、代償し合いながら、
身体の目的動作は遂行されている。
問題は一つではないことを常に認識しておかなければならない。
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Category: 症例検討

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時間管理について 

仕事において時間の管理はとても重要である。
仕事ができる人は普通の人の2倍・3倍の仕事をこなしている。
では限られた時間の中でどのようにすればよいのだろうか。

マネジメントの父といわれる20世紀を代表とする
経営学者ドラッカーは次のように述べている。
「成果をあげるには自由に使える時間を大きくまとめる必要がある。
大きくまとまった時間が必要なこと、小さな時間は役に立たない事を
認識しなければならない。」『経営者の条件』第2章・汝の時間を知れから

肉体労働の場合であれば、短い時間でどれだけの事をこなすかという、
効率重視での考えが必要になる。
知的労働であれば、同じ時間で何を生み出すかが大切となる。
要するに効率でなく、いかに成果を出すかが重要である。

そのためにはいかにまとまった時間を作り出す事ができるかが重要である。
短い時間は重要な事を考えるのにはあまり向いていない。
約2時間程度の時間をいかに作り出すかが重要である。

では具体的な方法について次回述べていく。
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Category: 仕事の戦い方

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時間管理の具体例 

時間を管理することにおいて、
まずは自分の習慣を知る事が第一となる。
時間を管理しようと思う時点で、
なんらかの変化を出そうという意図がある。
そして変化を出すためには今まで通りの事をやっていては、
変わる事は難しい事は言うまでもない。
自分はどういったことに時間をかけているのかを、
まず記録することができれば、おのずと自分の習慣が見えてくる。

次にこれらの記録からいかに排除できるものがあるかを
考える事からはじめると良い。
排除するための3つの視点は
捨てる・任せる・見直すである。

捨てるは必要でないものは行なわない。
やってもやらなくても影響のないものはする必要がない。
ただ習慣としてやってしまっているだけのものは、
捨て去っても困る事は何もない。

任せるは自分でやらなくても任せられるものは、
他人の協力を得るというものである。
かつて自分にとって大事なものでも、
時間が経つと重要性は低くなっている事も多い。
人に任せる事で他の事により集中する事ができる。

見直すはシステムそのものを改善する事である。
長い間用いている間に無駄が生じている事も多い。
改善できる事をもう一度見直す事で、
より有意義な時間を利用する事ができる。

物事を変える時にはつい何かを加える事を考えがちである。
しかし、人には要領は限られている。
一人の人間にこなせる仕事量は限界がある。
いかに余分なものを排除し、
有効に時間を利用するかを考える事が
より効果的な時間管理になるのではないだろうか。
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Category: 仕事の戦い方

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痛みに対しての薬について 

痛みに対する薬は原因によって使い分けられるのだが、
肩こりや腰痛はさまざまな要素で生じている事が多い。
急性の疼痛であれば1週間程度で症状が軽くなるのだが、
慢性的な疼痛の場合は姿勢や動き方心理状態までの
様々な要素によって生じるのが特徴である。

急性期ではNSAIDs(非ステロイド性消炎鎮痛薬)や
アセトアミノフェンが選択される事が多い。
またこれらの効果が不十分な時に
筋弛緩薬を併用する事もある。
慢性期でもNSAIDsが使用される事もあるが、
多用すると胃腸や腎機能に負担が生じる事もある。

慢性期には抗うつ薬や抗不安薬のような
中枢系の薬を併用する事もある。
これらは少量で鎮痛に作用する事がわかっており、
ストレスに対しても効果的に働くのが特徴。

ただこれらの薬だけでは痛みは良くなる事はない。
痛みを抑えながら少しずつ体を動かすことが、
本来の目的となる。
痛みに対して過度に不安になるのではなく、
薬で痛みを抑えながら、うまく生活する術を
学んでいく事こそ大切な事である。
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一目惚れの脳メカニズム 

一目惚れをしたことがある人も多いと思うが、
一目見て好きになるのは何とも素敵なことでありながら、
とても不思議なことでもある。

出会ってその人のことを
あまり知らないうちに好きなる。
これは相手の顔を見た時に生じる。
この時に脳の中では何が起こっているのだろうか。
相手の顔を見て素敵な人だと思う時には、
眼窩前頭皮質の内側が活発に働く。
この部分は社会脳といわれる部分で
意思決定などの認知機能に関わる。
これがいわゆる一目惚れが生じたときの
脳のメカニズムである。

では微妙・・・。と思った時はどこが働くのだろうか?
これも同じく眼窩前頭皮質なのだが今度は外側が働く。
「素敵」も「微妙・・・。」も同じ眼窩前頭皮質。
内側か外側かの違いというのは驚きである。
また人は見慣れた顔を選ぶ傾向があるので、
自分に似た顔を無意識に選んでいる可能性もある。

ストラークゾーンど真ん中というのは
眼窩前頭皮質の内側のこと。
そして自分の顔に似ている人を
示しているのかもしれない。
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Category: 男と女

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問題に対しての考え方 

仕事や人生の中で問題にぶつかることは多い。
その問題に対してどう対処していくかが重要で、
うまく対処できないと解釈された時、
落ち込んだり・イライラしたりする。

こういったストレスを対処するために、
気の持ちようを変えてみたり、
他のことにのめり込むことで発散することもある。

しかし、我慢するだけではどうにもならないこともある。
いかに問題を的確にとらえ、対処していくか。
考え方について私見を述べていきたい。

問題が生じた時に、経験があれば動じないが
はじめてのことではやはり不安は生じやすくなる。
知識があればそれを元に思考することができる。
「このようにやってうまくいかないのは、
 こういった原因が多いと言われているので、
 自分はここが間違っていたんだ。」
といったように反省し、行動を修正することができる。
しかし、その知識も様々な視点で考えていかなければ、
導きだすことができないことも多い。
ではどうやって視点を変えていけば良いのだろうか。

例えば、人前でうまくしゃべることができなかったとする。
うまくいかなかったことに腹が立ち、
やけ酒を飲んだり、友達と愚痴を言ったりするのも
ストレスを対処するためには一つの方法である。
しかし、人前で話すことがこれからも続くのであれば、
このまま逃げ続けていてもいけない。
しかし、知識がなければ何が良くて、
何が悪いのかが見えてこないので
「自分はダメだ。」とか
「こういったことを任せる上司が悪い。」とか
「聴く人が何もわかっていないからだ。」など
非建設的な部分に目がいってしまうかもしれない。
ではどのようにしていけば良いのだろうか。
次回、それについて述べていく。
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Category: 仕事の戦い方

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問題に対しての考え方2 

知識があれば、例えば人前で話す時のポイントは
まず「相手の立場に立つこと」だ。とか、
「話し方や身振りのコツ」とか、
「話の構成の仕方」などを知識ではわかっているので、
その中で自分のできていないことを見つけ、
修正するように努力してみれば良い。
しかし、落ち込んでいる時には
なかなかこういった視点が持てなくなることもある。
では視点を切り替えるコツは何なんだろうか。

落ち込んでいる時は考え方も視野が狭くなりがちである。
自分に対する問いかけも「なぜできない?」や
「自分ならどうする?」に向いていることが多い。
この二つの問いかけで見えてこない場合は、
そのままその視点に向けていても
良い案は生まれてこないことが多い。
こういう時は視点を反対側に向けていけば、
別の視点で見ることができる。

「なぜできない?」を「どうしたらできる?」
「自分ならどうする?」を「他人ならどうする?」
このように切り替えることで、
今まで狭い視野で考えていたものが、
ぐっと広い視野で見られるようになる。
こうすることでうまくいくための視点に意識が向き、
対処する方法が見えてくることも多い。

ストレスになんとか耐え続けるのも一つの方法だが、
自分にできることは本当に残っていないのだろうか。
知識を得ることと、考え方の視点を変えることで、
問題を対処する方法は見えてくるかもしれない。
失敗してから成長するかどうかは、
この部分が大切になるのではないだろうか。
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Category: 仕事の戦い方

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前向きな気持ちと身体の変化 

患者さんは不安や傷つきたくない心理状態から、
体の良い症状は見えづらくなっている。
体の良いところはすぐに当たり前になるため、
意識して探さなければ見つからない。

体の悪い部分ばかり見ていると、
そのストレスから交感神経優位や
副腎髄質ホルモンの分泌で筋肉の過緊張や
末梢血管の収縮を生じ、慢性疼痛の原因となっていしまう。

こういった反応は防衛本能によるもので自然なものであるが、
過度になり過ぎたり長期になると、
本来は体を守るための反応が、
回復を妨げる反応となってしまうこともある。

鏡で顔を見る時に、自分の顔の良いところより、
悪いところの方が気になるのと似ている。
ここにシミができてる。
あれこんなところにホクロなんてあったかな?
また吹き出物だ。
あれなんかしわが増えてきた。
など鏡を見るとどうしても悪いところが目立つ。
女性の場合、見れば見るほど自身がなくなり、
外に出るのも億劫になる人も中にはいるようである。

療法士は体のケアとともに心理的なケアも
重要であることを認識する必要がある。
体は機械的なハード面である筋や関節のみならず、
ソフト面である脳や神経の影響も受ける。
痛みをより強く感じたり、筋肉を緊張させたり、
活動性を阻害させたり。
これらは脳や神経の影響を強く受ける。

体の良い部分に意識を向け
活動性を増加させることはとても大切なことである。
少しずつ体に自信をつけていき、
意識を体ではなく外に外に向けていくことが、
本当の意味での体が元に戻る状態だと私は思う。
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Category: 心理学

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姿勢制御と運動制御 

体は感覚入力を元に、
姿勢制御や運動制御を行なっている。

この感覚というのは視覚や
無意識的に入力される固有受容感覚がある。
この固有受容感覚によって
姿勢制御と関わりの大きい延髄網様体脊髄路
頸部や上肢の平衡に関わる内側前庭脊髄路
体幹や下肢の平衡に関わる外側前庭脊髄路が作用する。

姿勢制御がある程度確立することで、
次に運動制御が作用することになる。
錐体外路では目や首の運動を視蓋脊髄路
四肢の遠位の筋を赤核脊髄路が作用する。
錐体路では体幹の筋を前皮質脊髄路
四肢の遠位筋を外側皮質脊髄路が作用する。

大脳皮質からの下行路は内側運動制御系(腹内側系)で
体幹近位関節の姿勢運動制御が作用し、
外側運動制御系(背外側系)で手指・足部の随意的な
精密な運動制御を作用する1)

体の運動には姿勢と運動を緻密に制御されており、
その制御には多くの神経経路が存在し、
それぞれが協調し合うことで
正確な運動を生じることが可能になっている。

1)Kuypers HG:The descending pathways to the spinal
 cord,their anatomy and function.Prog Brain Res11:
 178-200,1964
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Category: 神経

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精神障害 

日本人は4人に1人は心の病を経験するといわれている。
誰でも落ち込んだりすることはあるが、
気分転換をしても気分が変わらなかったり、
体調不良が良くならなかったりが続き、
日常生活に支障が出る場合に精神障害と見なされる
可能性は高くなる。

ではその精神障害はどういったものがあるのだろうか。
精神障害はいろいろと種類があり、
大きく分けると気分障害・不安障害・その他のものがある。

気分障害は体の病気からくる一般身体疾患による気分障害
大うつ病性障害や気分変調性障害といわれるうつ病性障害
いわゆる躁うつ病、気分循環障害といわれる双極性障害

不安障害は呼吸困難など身体や心理的にパニックを起こすパニック障害
赤面症や対人恐怖症などの社会恐怖
事故などをきっかけに心に傷を負う外傷性ストレス障害

その他では不眠や早期覚醒などの睡眠障害
体には問題がないにも関わらず痛みを感じる身体表現性障害
幻覚・妄想・自我の障害などの症状が特徴的な統合失調症

神経の過敏性やストレスに対する耐性など
その人の持っている特徴と生活環境やストレスが加わることで、
相互作用を生じることになる。
それにより脳内の神経伝達物質のバランスが崩れ発症する。
気分障害患者は年々増加している。
1999年の約44万人から2008年の約104万人と
2倍以上に急増している。
案外、身近に起こりえるものであることを認識しておく必要がある。

1)日本生物学的精神医学界誌21巻3号 厚労省の患者調査
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Category: 心因性

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フェロモン 

フェロモンとは無意識のうちに生物の様々な行動を引き起こす。
それは性行動だけでなく、アリのフェロモンは道しるべになるし
ウサギのフェロモンは赤ちゃんに乳首の位置を導くためにも使われる。
フェロモンの発見に対して有名なエピソードは、
やはり「ファーブル昆虫記」のフランスの
ジャン=アンリ・ファーブル(1823-1915)であろう。

ある夜、メスの蛾をかごに入れておくと、
どこからともなく20匹のオスの蛾が群がっていたという。
音も匂いもない状態でどうやってオスの蛾はたどり着いたのだろうか。
この出来事をきっかけにファーブルは7年を費やし研究した。
その後、ファーブルは微妙な匂いのようなものが
関係するのではないかと確信した。

ファーブルの研究から60年後の1959年。
ドイツの化学者アドルフ・ブテナント(1903-1995)は
蛾の物質の中に0.012gの物質を発見する。
そしてこれらの物質は蛾のみでなく他の昆虫でも見つかっていた。

こうしたフェロモンは仲間を導いたり、逃がしたり、
集合させたりと様々な役割を持つ。
それにより虫たちは集団で何かを行なったり、
また危険を知らせることで逃がしたりする。

哺乳類のフェロモンはどういったものになるのだろうか。
多くの哺乳類はフェロモンを感知するセンサーが2つ存在する。
鼻腔の上面にある嗅粘膜と底辺や内側にある管の鋤鼻器官である。
人間の場合はフェロモンの存在に関しての証拠は不十分な状態である。
フェロモンの感知には鋤鼻器官が機能していない可能性が高いため、
嗅粘膜が感知されている可能性が高いとされる。

現在のところ人間のフェロモンとして有力なものは
男性から多く出る汗や尿の匂いである。
これらはテストステロンやその前駆物質によって作られるとされるが、
アンドロスタジエノンアンドロステノンは汗や尿のにおい、
アンドロステノールはおしろいのにおい(麝香臭)がする。
アンドロスタジエノンを女性にかがせた場合PET画像にて
視床下部が反応することがわかっており、
アンドロステノールをかがせると男性への接触が増えたという報告もある。

においに関しては現在、様々な香りのするものが商品として売られている。
しかし、天然のにおいもなかなか捨てがたいものなのかもしれない。

1)Newton,2014 3,14-33
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Category: 男と女

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脳に必要な栄養素 

現代は飽食の時代といわれ、
食べ過ぎて調子が悪くなることも少なくない。
特にラーメンやライスなど生成された小麦や
米は消化もよく糖質を過剰に摂取してしまう傾向がある。

では脳にとって必要な栄養素は何であろうか。
これはアミノ酸である。
草食動物は腸内細菌からアミノ酸を生成することができるが、
肉食動物は自分自身でアミノ酸を作ることができない。
このように作ることのできないアミノ酸は必須アミノ酸といわれ、
動物の肉を摂取することでアミノ酸を得ることができる。

ではアミノ酸が減少すると脳では何が起きるのであろうか。
生命を維持するための下位脳はタンパク質を生成することで
神経機構を働かすことができる。
そのため、アミノ酸が減少すると、脳への供給を減少させないために
筋肉分解や肝臓の合成を一旦ストップする。
そして脳自体も無駄遣いしないように省エネモードに切り替わる。
要するに体の倦怠感や眠気などを生じるきっかけとなる。

炭水化物は効率よくエネルギーが摂取できる反面、
アミノ酸の不足が生じやすくなっている。
アミノ酸スコアでは赤身の肉や卵が
バランス良く有効利用されるアミノ酸とされる。
脳をしっかりと働かせるためには肉食が重要なのかもしれない。
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Category: 栄養学

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痛みのコントロール 

痛みが生じたとき、炎症がある場合は基本的には
安静中心のRICE処置が基本となる。
療法士ができることとしては上記内容の説明と、
痛みの出る動きに対して、出ない動きをするように
アドバイスをすること。
また周辺関節の可動域を改善することで、
代償を行ないやすくすることも一つの方法である。

しかし、方法は機能的なアプローチのみではない。
痛みのない歩き方をするように指導する
能力的なアプローチも重要である。
例えば歩く時に前方重心と後方重心のどちらが楽でどちらが痛いか。
また内旋位と外旋位のどちらが楽でどちらが痛いか。
こういったことを確認し痛みが出ない歩き方を
指導していくことでも患者さんは生活しやすくなる。

例えば後方重心で外旋位であれば
鵞足炎による痛みは軽減できる可能性がある。
また前方重心で内旋位であれば
ラテラルスラストが減少しやすいため
変形性膝関節症による内側関節裂隙の疼痛は
軽減する可能性がある。

組織が障害された場合の回復には時間が必要である。
疼痛の出現を防ぐことは回復を
促進する上で重要なことかもしれない。
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Category: 痛み

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痛みと感情 

痛みの伝導路は基本的には侵害受容器の末梢の情報が
脊髄に入り延髄・中脳を視床に入り、
大脳で認知される。

痛みの中枢伝導路は外側系と内側系に分かれる。
外側は大脳皮質の体性感覚野(S1、S2)に至る。
他にも触圧覚や温度覚も伝わる。
内側は大脳の島皮質から前帯状回、前頭前野、
扁桃体、海馬に至る。
情動や認知など痛みの意味を伝達する。
辺縁系にも作用することから、
イライラや不安など不快な感情を生じさせ、
さらに視床下部にも影響を生じさせると、
血圧や脈拍上昇などの自律神経症状を引き起こす。

つまり、痛みは感覚としての外側系だけでなく、
情動としての内側系も考慮する必要がある。
不安や恐怖などの感情は扁桃体の過活動を生じ、
内側前頭前野の活動を減少させることが知られている。
怖いとやる気をなくし、海馬との連結から記憶されやすくなる。
痛いという経験が動くことをやめてしまい、
長期化することでそれは活動性の低下や抑うつ状態をも
引き起こす可能性が出てくる。

痛みを軽減させるにはまず安心してもらうこと。
これからのすべての行動の原動力になる大事な部分である。
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Category: 痛み

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Hiltonの法則 

関節包や靭帯などの関節構成体の神経は
その関節を動かす筋や皮膚にも分布する。
といったものであり、臨床上関わることは多い。

例えば、関節周囲筋が過緊張している場合に、
筋を緩めたくなるが、緩めてもすぐに戻ることは多い。
その場合にアライメントを修正することで
瞬時に過緊張が軽減することがある。
これは関節包や靭帯の伸張ストレスによって、
同じ神経支配の筋が反射性攣縮を生じて
過緊張していたものと推測される。

また関連痛もHiltonの法則で解釈できる。
関節包や靭帯の刺激が同じ神経支配の
皮膚神経知覚領域と誤認するのが関連痛である。
アイスクリーム頭痛が有名であり、
冷たいものを食べると咽頭神経が刺激され、
後頭部またはこめかみの痛みと誤認知するものである。
生理の時や便秘で腰が痛かったり、
心臓の調子が悪いのが左肩の痛みを生じたりも、
同様の理由によるものである。

筋の過緊張は評価してわかりやすいものの、
その過緊張が何からきているものかが重要である。
運動時に疼痛が誘発するかどうか。
アプローチでの効果判定などにより、
特定ていくことが重要である。
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Category: 神経

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傾聴 

コミュニケーションが重要なことは言うまでもないが、
コミュニケーションで大切なのは話すことではない。
伝わっているかどうかが重要である。
そのため相手ありきであり、独りよがりではダメである。
話すこと1割、聴くこと9割ぐらいに意識をし、
いかに伝わっているかを大切にすることが必要である。

相手ありきであるためこちらの側の聴き方としては、
聴きたいことを聴くのではなく相手の話したいことを
引き出して聴いていくことが重要である。

現実主義で効率化している現代社会では、
事実のみを端的に語ることが多くなっている。
そこに相手の気持ちは存在せず、
信頼関係を気づくことは困難である。

では傾聴を行なう上で3つのポイントを述べる。
まず客観的ではなく主観的に。
相手の心を大切にする際の視点は、
客観的ではなく、あくまで主観的であることが大切である。
数字や一般論でなく相手の心情やそれに対する
自分の気持ちを共感とともに伝えることが大切である。
次に非言語コミュニケーション
コミュニケーションは言葉そのものよりも、
表情や仕草などの非言語的コミュニケーションの
影響が非常に大きい。
最後に自分の枠組みでなく相手の枠組みで

様々な価値観があるが相手の話を聴いている時に、
自分の価値観の枠に当てはめるのではなく、
相手の価値観をしっかり理解することが大切である。
よって自分の価値観との違いを
見つけるぐらいの気持ちでちょうど良いかもしれない。

傾聴。大切なことはわかっていてもなかなか難しいものである。
相手そのものの心を理解し、話しやすい環境を提供することが
傾聴を行なう上での基本的な部分になるのではないだろうか。
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Category: 会話

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幸せの方法 

リハビリテーションの語源はラテン語で、re(再び)+ habilis(適した)、
すなわち「再び適した状態になること」
「本来あるべき状態への回復」などの意味を持つ。
そのため、日常生活ができるように考えたり、
生活の質を高めたりすることが必要になる。

治療によって回復可能なものと
回復が困難なものがあるが気持ちの持ちようも大きい。
幸せを感じているかどうかは健康のみでは
図ることができないものなのではと考えられる。

いろいろな方のお話を聞きながら、
すぐに幸せになれる方法を挙げていきたいと思う。

まずは微笑む。常に微笑んでいる人は本当に感じが良い。
一緒にいるだけでこちらまで楽しい気分になる。
何よりも微笑むということは大切なことのように感じる。

次に他の人に優しくする
優しく接している人はやはり周りも優しく接している。
自分も優しくしてくれる人には優しくしたく思う。
他人に優しくすることは、
自分を優しくすることにも繋がっていく気がする。

そして小さなことを楽しむ
とにかく興味を持ちどんなことでも楽しみを感じる。
そうすることで色々なことを面白く感じることができるし、
相手の話も興味深く感じることができる。

最後に背筋を伸ばす
姿勢はさまざまな影響を及ぼす。
相手の見え方としても若々しく、元気に見える。
内臓も圧迫されることがなく、
元の配列に位置し、機能を発揮しやすくなる。
心理的にも姿勢が良い方が前向きな思考を行ないやすくなり、
暗い気分はどこかに吹き飛んでしまう。

これらの方法はそんなに特別なことではなく、
ごくごく当たり前のことである。
しかしながらこの当たり前のことを、
当たり前に行なえている人は案外少ない。
幸せは案外当たり前のところにあるものなのかもしれない。
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Category: 心理学

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2014-07
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