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理学療法の評価と治療

理学療法に関連する臨床・研究・教育と評価・治療について書いていきたいと思います。

2014年12月の記事一覧

科学的研究の意味 

テレビで医療の番組は非常に多い。
毎日どこかのチャンネルでやっている状況である。
医療の番組では、
「科学的根拠があるんです。」とか
「科学的根拠に基づいた〜」などと
よく耳にすることもあるのではないだろうか。

科学的根拠とつくとなんだがとても素晴らしいもので、
絶対的な感覚がするのではないだろうか。
科学というのは現代社会では絶対的だから、
この情報は絶対的なことを言ってるんだ。
そう解釈してしまうことも多いのではないだろうか。
では科学的な根拠っていったいなんなのだろうか。

科学的研究の手法によって得られたものを
科学的根拠に基づくものと一般的に言われる。
簡単に言うと平均を比べて、
統計学的な有意差がある。ということである。
要するにそういった傾向がみられるというものである。

例えば男は女と比べて
浮気をしやすいというデータが存在する。
これは男と女の平均値により
こういった傾向がみられたというものである。
だからといって、自分の夫が浮気をしているとも限らないし、
自分の彼女が浮気をしていないとも言えない。
あくまでそういった傾向がみられるというだけの話である。
またこういった生物学的な説明において、
だから男は劣っているとか、女の方がすばらしいとか。
そういった価値判断は科学では踏み込まない。
優劣善悪などの価値判断はまったく別物として扱い、
ただデータとして差があるということを示すまでが、
科学的根拠のあり方になる。

こうしたことを踏まえると、
科学的根拠は机上の空論となることも、
当然考えられるわけである。

熱を下げる薬があるとする。
この熱を下げる薬は比較的副作用も少なく、
熱を下げる効果も非常に高い確率をもつ。
しかしながら、目の前の患者さんに
この熱を下げる薬が効くかどうかは、
試してみないとわからない。
ただ闇雲にいろいろな薬を試すよりも、
科学的根拠に基づいて選択する方が、
確率は高くなるということである。

ある病院で薬をもらい効かなかった。
次の病院でも別の薬をもらったが効かなかった。
三番目の病院で聞かなかった薬の名前を話し、
出してもらった薬が効いたとする。
本人は3番目の病院の医師は名医だと思うかもしれない。
確かに診療技術が優れている可能性もあるが、
効かなかった薬を省いたため確率が高まったかもしれない。
またもしかしたら、時間の経過に伴う
自然治癒力の影響かもしれない。

様々な治療法があると思うが、
優れているものにおいても自分に合うかはわからない。
大事なのは方法ではなく、結果が出るのかどうか。
ここを見失わないことが大切なのかもしれない。
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Category: 研究

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2014-12