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理学療法の評価と治療

理学療法に関連する臨床・研究・教育と評価・治療について書いていきたいと思います。

エンドフィールで病期を探る 

病期の判断は運動量の調節や患者さんの説明に非常に重要である。
動かすほうが良いのか慎重なほうが良いのか。
今がどういう状況でどうすればよいのか。
こういった部分は病期を理解していれば説明しやすくなる。

病期を探るときに使える物として
エンドフィールがある。
関節の最終域での治療者の感じる感覚から、
様々なことを予測していく。
病期もエンドフィールの情報により
ある程度の予測を付けることができる。

急性期では少し動かしても痛みが出現し、
エンドフィールとしても抵抗感を感じる前に
筋によりブロックされる感じがある。
これが筋スパズムによるものであるが
これが関節運動の早い段階で生じる場合は
急性期の可能性が高い。
またしかめ面(grimace sign)もわかりやすい指標である。

亜急性期前半では急性期と同じく筋スパズムとgrimace signが生じる。
しかし急性期よりも可動範囲が増加し、筋ズパズムの低下に伴い
エンドフィールの筋のブロックは少し低下してくる。
急性期と亜急性期では過度な運動が悪化の原因となるため、
疼痛の出現しない範囲での生活指導を行なうことが必要である。
そして可動範囲やエンドフィールによる筋スパズムの強さなどから
改善傾向であるのか、悪化しているのか判断することができる。
それにより運動量を減少するべきか問題ないかなど
調節が必要か否かの説明を行ないやすい。

亜急性期後半になると痛みはずいぶんと減少し
grimace signは消失する。
可動範囲も増加しエンドフィールも痛みで止まるのではなく、
抵抗感で止まる感じがある。
この時期からは徐々に可動性を改善する時期であり、
軟部組織や関節包などの柔軟性を向上させていく。
痛んだところが修復されてきているが
柔軟性が低下している状態と捉えてもらえばよいのではないだろうか。

さらに安定期に入ると痛みはほとんどなくなり
可動範囲もさらに拡大してくる。
うまく活動性が向上すれば抵抗感も減少し
動かすことの可能な範囲はさらに増加してくる。

このようにエンドフィールを用いることにより
病期を探ることがある程度可能になる。
それにより、回復が順調かどうかや
運動量の程度を判断する手がかりとなる。

臨床思考1
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Category: 痛み

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