理学療法の評価と治療
理学療法に関連する臨床・研究・教育と評価・治療について書いていきたいと思います。
ニーズと目標設定
2013/04/08 Mon. 00:00 [edit]
アプローチを行なう上で最も大切なことはニーズを把握した上で目標を設定することである。
これにより患者さんの精神的な要素と
療法士の現実的な要素が組み合わさっていくことになる。
まず患者さんから不安なことや困っていることを聴く。
それにより患者さんの精神的な要素つまり主観的なものが
明らかになってくる。
ここで必要な能力を具体的にしていく作業が重要である。
その不安なことや困っていることによって
どんな能力が障害されているのだろうか?
そしてその能力はどのような方法や道具を使うことが可能で
どのくらいの時間や距離が必要なのかがキーポイントとなる。
そしてその能力を現実的つまり客観的なものにするためには
その能力を構成している機能的な問題を明らかにしていく。
痛みや可動性、筋力、心因性(中枢神経)などの問題を
評価によって順番に明確にすることになる。
これにより先ほどの能力を改善することが
可能なものと困難なものや不可能なものが見えてくるので
目標設定を立案することができる。
目標設定は短期間の目標と長期間の目標に
分けていくことが可能であり、
長期間の目標を達成するために、
短期間の目標を一つずつクリアーしていく。
患者さんの精神的な要素をいかに具体的にしていき、
理学療法で対処できるものを明確にしていくことができるか。
基本でありながらも最も難しい部分でもある。
問診から相手の言語だけでなく非言語も同時に読み取り、
社会的な背景と結びつける。
また理学療法評価を的確に行なうことで、
問題を明らかにしていきエビデンスを元に
改善可能なものと困難なものを明確にし目標を設定する。
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