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理学療法の評価と治療

理学療法に関連する臨床・研究・教育と評価・治療について書いていきたいと思います。

不安に対する意識の対処 

体の動きには心の動きが大切である。
心が動きたくなければ体も動かない。
いかに患者さんが動きたい気持ちになるかが
療法士の腕の見せ所である。

本当は患者さんは自分の足で
思い通りの場所に動き回りたいと思っている。
しかし、転倒したことによる恐怖や
転倒すれば動けなくなるのではといった不安により
心が落ち込み体を動かすことを拒絶していることも多い。

まず質問により、不安が何であるのかを
理解することが必要である。
ポジティブクエッションでは
「何か気になることはありますか?」
ネガティブクエッションでは
「何か不安なことはありますか?」
といった問いかけが有効かもしれない。

不安が表現化され具体化された場合は
それをどのように対処すれば良いのか
アドバイスすることで不安が軽減することも多い。
不安が具体化されただけでも
気分的に楽になる方も多い。

アドバイスに関しては具体的な不安に対して
現実的に対処する方法と精神的に対処する方法がある。
現実的な対処が可能なものであれば
具体的に対処の方法をアドバイスする。
例えば炎症による疼痛が生じている場合、
「痛みは炎症がおさまれば軽くなることが多いです。
繰り返し負担をかけたり(オーバーユースや炎症の再燃)、
過度に不安に思わない(心因性による慢性疼痛の移行)ことが大切です。
要するに顔が歪まないような生活をしながら、
気分転換をしていると楽になると思います。」
などがひとつの例になるのではないだろうか。
では精神的な対処はどのようにすれば良いだろうか。

精神的な対処は現実的に対処できないときに用いることが多い。
例えば骨折をした場合。
「骨が折れたのは辛いですが、これくらいですんでよかったですね。
もし頭の骨でも折れたらもっと大変だったですもんね。
骨が折れるほどの衝撃ですから、
頭が割れてもおかしくなかったかもしれせん。
あとは退院するときに前よりも素敵な歩き方になったら
骨が折れてよかった。と思える日が来るかもしれませんよ。」
などがひとつの例になるかもしれない。
「あのときあんなことしなければ・・・」
といった過去に対する後ろ向きな発言を
いかに未来に対する前向きな思考に変えるかがポイントである。

他人と過去は変えられないが、 自分と未来は変えられる。
これはカナダの精神科医 エリック・バーン博士の言葉である。
変えられないものを嘆くより、
これから変えられるものを自分でどう変えていくか。
ここが現実を生きる上では非常に大切になってくる。
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Category: 心因性

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