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理学療法の評価と治療

理学療法に関連する臨床・研究・教育と評価・治療について書いていきたいと思います。

MMTの臨床での使用頻度 

全国の理学療法士は学校で習う、
徒手筋力テスト(以下MMT)をどの程度使用しているのだろうか。
この疑問に対して吉村らは全国の現職理学療法士を対象として、
徒手筋力テストに関するアンケート調査1)を実施している。

アンケートは全国212カ所、
理学療法士2240名による調査である。
それによると、適応のある患者などに
使用していると回答したものが796名で全体の52%。
使用していない対象者がいないと回答したものが
751名で全体の48%となっている。

経験年数的に見ると経験年数が高い方が、
MMTを使用せず動作などから評価しているようである。
使用していると答えたものは経験年数1〜2年では約70%に対し、
3〜5年では約60%。そして6〜10年を越えると
約35%と一気に減少し、それ以上の11〜20年で約34%、
21年以上で約33%と緩やかな現象に停まる。

全体的にはMMTを使用しているのは半分程度で、
その数は経験年数5年以降で大幅に減少している。
個人的には個々の筋力を測定しておくことで、
様々な状態を把握することに有用である。
例えば、ある患者が「立ちにくい」と感じるときは
大臀筋とハムストリングスの筋力の低下が見られるとか、
座位時間が長くなると大殿筋・ハムストリングス筋の
出力が一時的に減少するとか。
またMMTの測定肢位では筋力が発揮できるが、
歩行時になると筋出力が低下するといったものなど、
筋力そのものに問題があるのか?
それともその筋力は他の環境に影響されるのか
などを把握することができる。

ただ使用頻度が少ないことに関しては、
段階付けに対しての客観性や信頼性が乏しいと
いった意見が65%にも上り、
それが原因となっている可能性は高い。

筋力は理学療法の改善すべきポイントの一つであるとともに、
世間の関心も大きく注目される部分でもある。
そこに客観性の乏しさがあることは検討すべき部分であろう。
実際に家族にMMTをしているところを見せて、
「ほら力あるでしょう?」と伝えたとしても
家族が「?」という表情になることは珍しくない。


1)吉村茂和 他:徒手筋力テストに関するアンケート調査-
 全国の現職理学療法士を対象として:PTジャーナル39,
 pp87-992,2005
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