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理学療法の評価と治療

理学療法に関連する臨床・研究・教育と評価・治療について書いていきたいと思います。

立ち上がりが困難A2 

まず前方の重心移動が不十分なため、
真上に向かって立ち上がることになる。
この動作では大殿筋やハムストリングスによる
収縮が困難になりやすい。
そのため股関節の伸展モーメントは得られず、
膝伸展モーメントに頼った立ち上がり
要するに大腿四頭筋の過剰な筋力が必要となる。

若年者でも真上に立ち上がる動作は、
顔を歪めるほどの筋出力が必要である。
これを高齢者が行おうとするのだから、
どうしても無理が生じてしまう。

問題はなぜ前方の重心移動が困難かという点である。
本人の訴えの中に恐怖心があったので、
怖いからだと心理的な問題に断定することが多いかもしれない。
しかし、前方に重心移動を促す際、
足関節前方に疼痛があるというのが
問題を見つける一つのヒントとなる。

足関節の背屈可動域を測定すると、
両側とも5°であった。
立ち上がり時では足関節の背屈運動が生じなければ
前方の重心移動を行うことは困難である。
今回の症例は足関節の可動域の改善後、
立ち上がりが可能になる。

動作による各関節の運動と問診をどう捉えるかによって、
評価とアプローチの決定に大きく影響すると考えられた症例である。
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Category: 症例検討

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