理学療法の評価と治療
理学療法に関連する臨床・研究・教育と評価・治療について書いていきたいと思います。
持続的な筋収縮(緊張)のメカニズム
2010/10/31 Sun. 23:21 [edit]
筋に対し通常のストレスの場合、侵害刺激による入力はあるが
介在ニューロンによって抑制される。
しかし急激な負荷や捻挫、疲労などで
介在ニューロンの抑制を超えるストレスが生じた場合、
筋は持続的な筋収縮(緊張)に陥る。
これはストレスによりγ運動ニューロンが亢進し、
それに伴いⅠa・Ⅱ線維が亢進する。
その影響でα運動ニューロンも亢進することで
錘内筋線維のみでなく錘外筋線維も緊張することになる。
これが正常なα‐γ連関を破綻し、
持続的な筋収縮を生みだすのである。
高まった筋緊張は早い段階で軽減させ、
筋の緊張→短縮→関節包の短縮→機能障害→活動性低下
という悪循環の連鎖を断ち切ることが重要である。
1)Jones LH:Jones Strain and Counterstrain.Jones Strain-Counter Strain,Inc.,Boise,ID,1985.
2)Schmide RF,Kniffki KD,Schomburg ED:Dereinfluss klein kalibriger muskelafferenzen auf den
muskeltonus.InBauer HJ,Koella WP,Struppier A(eds),Therapie der Spastik,Verlag fur angewamdte
Wissenschaften,Munchen,1981.
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Category: 筋
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