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理学療法の評価と治療

理学療法に関連する臨床・研究・教育と評価・治療について書いていきたいと思います。

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慢性的な腰痛B3 

1週間後、再び来院した時には少しよいような気もするけど、
まだ痛いのは痛いと話された。
体幹の屈曲を促すと疼痛部位は前回の腰部にはなく、
第10胸椎から第1腰椎付近であり、
疼痛部位は変化したようである。
胸腰椎移行部の可動性は前回アプローチ前よりは改善しており、
副運動の低下も前回ほどではない。
このことから姿勢を注意していたことが伺われる。
「姿勢気をつけてたんですね。前よりも背中が硬くないです。」
と強化刺激とともに変化について説明する。
運動時痛は前回のように出現しないものの、
腰は変わらず痛いとのこと。
よく聞いてみると寝ていてもずっと重だるいとのことである。
運動時痛でなく安静時痛があるということは、
炎症があるか内臓系の問題が考えられる。

疼痛部位の触診・視診では炎症徴候は認められない。
ただ2~3日便秘気味とのことで、
下腹部の過緊張と冷感が軽度あり、
右腹部と左腹部にも過緊張が認められる。
左上行結腸部には腸管の触知が認められ、
横行結腸部には打診で鼓音あり。また食欲低下が認められる。
聴診では腸管の動きは大きな問題はない。
以上のことから便秘に伴い便とガスの停滞あり。
それに伴い食欲低下と周辺血流量の低下に伴う冷感があるか。
筋力テストをしたところ右の大腿筋膜張筋の低下、
両側腸腰筋および大殿筋の筋力低下が認められる。
またお腹が張るとのことで良い姿勢が保つことが困難とのこと。

胃腸の状態が悪くなると周辺の筋の過緊張や
周辺血流量に伴う冷感などが出現することはよくある。
下肢の循環系等も阻害されることになれば、
下肢の浮腫や冷感も出現することもある。
また筋は過緊張となっていても筋力は低下する。
胃腸の状態が悪くなることで腹部の過緊張が生じる。
固定筋作用が低下するため周辺の筋膜の影響を受けやすい
下肢筋の筋出力の低下が認められる。
前回評価していないので内臓と筋力の相関性はわかりにくいが、
胃腸の変化によって上記の筋力が変化すれば関連性も考えられる。
ドクターよりホットパックの指示は出ていたので、
体幹部のホットパックとともに内臓周辺筋のマッサージを行なう。
右腹部に関しては変化がないものの、左腹部はマッサージにより
過緊張の改善とともに胃の不快感が減少したとの発言があった。
また下肢の筋出力の向上も認められるため、
胃腸の状態に伴う腹部緊張が下肢の筋出力に関与した可能性も高い。

また胃腸の状態は姿勢にも影響する。
お腹が張った感じがすることで体幹は前屈肢位をとる。
体幹前屈姿勢が長期化すれば、椎間板症状が出現しやすく
脊柱起立筋の過度な緊張、腹直筋の短縮、
屈曲している部分の脊椎椎間関節の副運動の低下が生じる。
また慢性的な姿勢変化は習慣化し、
良好な姿勢をとることを困難とする可能性もある。
単なる筋骨格系の問題だけでなく、内臓系の関与も疑われる。
また内臓系の機能障害は心理的なストレスによる
脳の機能障害も関与している可能性もある。
多岐にわたる問題点をどのように考察し、
アプローチするのか難しい部分でもあるかもしれない。
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Category: 症例検討

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