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理学療法の評価と治療

理学療法に関連する臨床・研究・教育と評価・治療について書いていきたいと思います。

日常生活での必要な角度 

入院患者さんのアプローチをする時に
日常生活を考えていくことは大切である。
いくら可動域があがっても動作として改善が認められなければ、
しているADLは変化しないので、成果としては認められない。
そもそも能力を改善する為に、機能改善を行っているので、
能力をいかに改善するかか重要なのは言うまでもない。

日常生活で身体を動かす時に、
療法士は筋肉の知識があるが故に、
筋肉からの視点に集中しすぎる傾向があるかもしれない。
動作を円滑に行なう為にはまず痛みがないこと。
痛みがあると関節は動かせないし、筋肉も力を発揮できない。
また痛みがない時に次の優先順位としては関節が動くこと。
関節が動かなければ筋の収縮力があっても、
モーメントとして機能しない。
痛みがなく、可動域があってこそ筋力は発揮される。

では日常生活の中でどの程度の可動域が必要なのであろうか。
日常生活では股関節屈曲120°と股関節の外転と
外旋が20°程度は必要になる。
より具体的に必要な角度を説明すると、
椅子からの立ち上がりで股関節屈曲104°、
床上での靴ひもを結ぶのに股関節屈曲124°、
膝関節の屈曲100°必要となる。
階段の昇段では股関節の屈曲104°、
膝の屈曲が80°必要となる。
階段の後段では股関節の屈曲80°、
膝関節の屈曲90°必要となる。

それらの動きが生じなければ代償動作を行なうことになり、
周辺の関節にさらに多くの可動域が必要であったり、
より強い筋力が必要になる。
屈曲角度が足りない場合は外旋で代償することが多い。
代償動作ではその部分を過剰に動かすことが多くなるので
障害をうけ痛みを生じることも少なくない。

痛みが出ているのは、どの部分の代償をしているからか。
目標としている能力の改善をする為には、
どの関節の可動域がどのくらい必要なのか。
こういった部分を新ためて確認していく必要がある。

中村隆一 他:臨床運動学 第3版.医歯薬出版株式会社,2011,pp92-93
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Category: 日常生活の影響

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