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理学療法の評価と治療

理学療法に関連する臨床・研究・教育と評価・治療について書いていきたいと思います。

腰痛の原因 

医療機関で腰痛の原因や予後についてはっきり説明を受けられず、
不安になる経験は少なくないと思う。
これは画像所見や診察で原因を特定できる腰痛と
原因が特定できない腰痛に分かれるためである。

原因が特定できる腰痛を特異的腰痛というが、
骨折や椎間板ヘルニア、脊柱管狭窄症の他、
脊椎関節炎、脊椎腫瘍、動脈瘤、
尿路系・婦人系・消化器疾患がこれにあたるが
これらの腰痛は全体の15%に過ぎない。
その他の85%の腰痛は非特異的腰痛1,2)と呼ばれ、
原因はさまざまな要素からなるもので
はっきりとわかりにくい場合もある。

画像所見では椎間板の変性や脊柱管狭窄症などの
構造上の異常所見は見つかるが、
これは加齢によって生じることも多く
腰痛や坐骨神経痛がない場合も異常所見が認められる場合も多い3)。
またMRIによる画像所見と腰痛の関連性がない場合や、
腰痛患者の47%の所見は正常であった4)という報告もある。

要するに画像所見では腰痛の原因を説明することは困難で、
画像所見の状態を悲観的に考えることは、
かえって治療の阻害因子となる可能性もある。
そして悲観的な解釈は腰痛の予後を悪化させるということも
しっかり認識しておくことが必要である。
腰痛の原因
1)Deyo RA.et al.:What can the history and physical
 examinationon tell us about low back pain?JAMA 268:
 760-65,1992
2)Deyo RA.Weinstein JN:Low back pain,N Engl J Med 344:
 363-70,2001
3)Boden SD,et al.:Abnormal magnetic-resonance scans of
 the lumbar spine in asymptomatic subjects.Aprospective
 investigation.JBJS[Am]72:403-8,1990
4)Savage RA,et al.:The relationship between the magnetic
 resonance imaging appearance of the lumbar spine and
 low back pain,age and occupation in males.Eur Spine J 6:
 106-14,1997
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