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理学療法の評価と治療

理学療法に関連する臨床・研究・教育と評価・治療について書いていきたいと思います。

自律神経と症状 

ストレスにともない自律神経失調症様の
機能的な症状が生じることは臨床上よくある。
これらは抑うつとして出現することもあるが
診察しても器質的な原因がはっきりとわからない、
運動器の症状や臓器脳症状として出現することもある1)。
具体的には肩こり・腰痛・手足のしびれなどの他、
頭痛・めまい・動悸・息切れ・胃腸障害などである。

これらは心理的な問題が脳機能に影響を与えるものであり、
それにともない身体化徴候として生じる。
またこれらの症状は更年期障害や低血圧症などが
原因のこともあるので注意する必要がある。

またこれらの機能的な問題により身体症状が現れる症状を
Functional somatic syndrome(FSS)という
症候群として捉える必要があるのではという提案がある2)。
FSSに認められる訴えとしては、
異なる部位の痛みや異なる器官の機能障害。
また疲労や消耗に伴う訴えがある。
異なる部位の痛みとしては、
頭痛・腰背部痛・筋痛・関節痛・腹痛・胸痛など。
異なる器官の機能障害としては、
動悸やめまい、便秘や下痢などがこれにあたる。

FSSに包括される病名としては、
機能性胃腸症(ディスペプシア)、過敏性腸症候群、閉経後症候群、
緊張性頭痛、慢性疲労症候群、顎関節症、非特異的胸痛、
慢性むち打ち症、慢性骨盤痛、線維筋痛症、慢性腰背部痛など。
またDSM-Ⅳ診断による疼痛性障害や心身症などの診断も
これらの概念に含まれることが想定される。
FSS.jpg
1)Dionne CE:Psychological distress confirmed as predictor
 of long-term back-related functional limitations in primary
 care setting.J Clin Epidemiol 58:714-8,2005
2)Henningsen P,et al.:Managemnt of functional somatic syndromes.
 Lancet 369:946-55,2007
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Category: 心因性

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