理学療法の評価と治療
理学療法に関連する臨床・研究・教育と評価・治療について書いていきたいと思います。
社会情勢とニーズ
2014/11/13 Thu. 21:56 [edit]
医療現場では病院があり、職員がいて患者さんがいる。基本的には患者さんのニーズやデマンドを捉えて、
病院を変えていくことが必要である。
これは飲食店でも同じであり
お客さんが欲しいと思い求めるものを
提供するお店が人気が出る。
しかし、飲食店はサービスの内容や値段設定などを
お店独自で工夫し変更することが可能であるが、
病院は基本的には国がサービスや値段の設定を決めている。
これに関わるのが診療報酬であり、
今までコーヒー1杯250円売るのにホールスタッフ1名でよかったものが、
診療報酬が改訂になるとコーヒー1杯が
100円でしか売ってはいけないことになり、
ホールスタッフも2名でないのいけないということが起きてしまう。
もしホールスタッフが2名集まらない状態で、
運営を続けていたら不正請求ということになってしまうのである。
そういうわけで患者さんのニーズやデマンドを
捉えることがもちろん大切ではあるが、
国の診療報酬の改定が直接大きく売り上げに関わり、
私たちの給料に関わってくることになる。
こういったころから社会情勢の影響を病院は非常に受けやすい。
職員はこうした状況を把握した上で、
いかに患者さんに説明し納得してもらうかが大切である。
今後、2025年問題や年金問題など
医療や介護に関わる問題は山積みである。
国の大きな舵取りとともに病院も大きく方針を変える必要も出てくる。
私たち職員はある程度の大局を捉えつつ、
どういう方向に流れが生じているのかを見定めた上で、
それぞれのやるべきことを考えていく必要が出てくる。
私たちはプロとして専門的な知識と技術で患者さんをアプローチする。
しかし、その前にこうしたプロとした力を生かすための
環境づくりが必要になってくるのではないだろうか。

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Category: 医療
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