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理学療法の評価と治療

理学療法に関連する臨床・研究・教育と評価・治療について書いていきたいと思います。

痛みのある人の日常生活指導 

痛みのある人の日常生活の指導は難しい。
痛いけど動いた方がよいのか。
それとも動かない方が良いのか。
ほどほどに動くとはどの程度のことなのか。
動くと悪くなったけど動かない方が良いのか。

こういった質問をよく聞くのではないだろうか。
ここで大切なのは基本は動くこと。
そして痛みが出たら見直して原因を見つけ、
対処することである。
それでは具体的に説明していく。

基本は動くことはなぜ大切なのだろうか。
動かなければ体は硬くなり可動域が低下する。
また体力が減少し、筋力が低下する。
これらによって全体的な機能が低下し、
より痛みが生じやすい体になってしまう。
そして動かない状態というのは、
精神的にも大きな影響を受けやすく、
自信を失い慢性的な痛みを生じやすくなる。

それでは痛みが出たときの見直しとはどうすれば良いだろうか。
痛みが生じると痛くなる部分が悪いと思うことが多い。
頸が痛ければ頸が悪いと思うし、
腰が痛かったら腰が悪いと思う。
しかし、これらの部位が痛くなるには、
痛くなる理由があるはずである。
その理由が根本的な原因になるのである。

では具体的に対処をする前に痛みの根本的な原因を考える。
痛みが生じる理由は大きく分けて3つ。
一つは動作
何かいつもと変わったことをした時に痛くなることは多い。
強い力を入れた場合は比較的強い痛みが生じやすく、
弱い力で長く使った場合は2-3日後に痛みが生じることも多い。
動作による痛みはいつもと変わったことをした時に生じるので、
比較的覚えていることも多い。

次に姿勢
特に何もしていない時に悪化する場合はこれが多い。
じんわり重たくなったり、はってきたら、
その時の姿勢が負担をかけていると言える。
これは組織が損傷している痛みではないので、
早めに良好な姿勢をとることで、症状は消失しやすい。
症状が軽いため、夢中になっていると
気づかないこともあるので注意が必要なる。

最後に気分の問題。
上記二つに問題がない場合はこれにあたる。
この場合は痛みが一カ所ではない場合も多く、
体全体の不調を訴えることも多い。
ある考え事をしたり、悩み事が多いと、
交感神経が優位となり、
副腎皮質ホルモンの分泌による末梢血管の収縮、
筋肉の過緊張が生じる。
また内因性オピオイドペプチドの分泌が低下することで、
疼痛がより強くなる。

痛みのある人の日常生活指導は非常に重要であり、
ここが改善しないとうまくいかないことも多い。
しかし、提案や指摘は責められていると感じやすいため、
信頼関係がしっかりと構築できていなければ
受け入れてもらえないばかりかトラブルにもなりかねない。
また常に日常生活を気をつけることは大きなストレスにもなる。
普段生活をしていきながら症状が悪化したときだけ、
見直すという程度が現実的である。

また適切な姿勢や動作が行なえるように可動域を改善したり、
動機付けや思考の方向性などはコミュニケーションも大切である。
療法士任せのアプローチも良くないが、
患者さん任せのアプローチもうまくいかないこともある。
それぞれがお互いに役割を明確にしながら
進めていく必要があるのではないだろうか。
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Category: 日常生活の影響

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