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理学療法の評価と治療

理学療法に関連する臨床・研究・教育と評価・治療について書いていきたいと思います。

天気と痛みの関係 

「天気が悪くなりそうだから調子が悪い。」
こういった言葉は外来でよく聞く。
あまりにも頻繁に聞かれるので、
たまたまではないのではと
感じることも多いのではないだろうか。
こういった天気による痛みは気象医学とも言われ、
1950年にドイツで研究が始まったのがきっかけである。

天気による痛みは特に上半身に優位で、
深部の筋や関節に症状が出るのが特徴である。
現在では気温の低下が冷受容器に、
気圧の変化が内耳に影響し、
脳が感知することが交感神経を優位に
働かせると言われている。

特に気圧の変化の影響は大きく、
心拍数や血圧の変動1)の他、
ノルアドレナリンの分泌増加の報告もある。
気圧の変化が内耳に影響を与え、
視覚情報と内耳の情報の不一致で脳が混乱し、
車酔いのような状態になる。
その後、脳へのストレスにより交感神経が優位になることで
痛みが増加してしまうのである。

10hPa以上の気圧変化が生じると痛みが生じやすく、
比較的緩やかな気圧変化である5hPaでも症状が出現することが、
モデルラットによる実験で確認されている2)

天気は変えることができないけれど、
辛い気持ちになるかどうかは自分で選ぶことができる。
「雨が降る前だから辛い。」と思うか。
「また天気になれば良くなる。」と思うか。
難しいことだがまずその選択を変えることからでも
はじめてみると良いかもしれない。

1)Sato J,Takanari K,Omura S,et al.:Effects of lowering
 barometric pressure on guarding behavior,heart rate
 and blood pressure in a rat model of neuropathic
 pain.Neurosci Lett 299:17-20,2001
2)Funakubo M,Sato J,Obata K,et al.:The rate and magnitude of
 atmospheric pressure change that aggravate pain-ralated behavior
 of nerve injured rats.Int J Biometeorol,in press,2010.
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Category: 痛み

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