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理学療法の評価と治療

理学療法に関連する臨床・研究・教育と評価・治療について書いていきたいと思います。

長下肢装具と短下肢装具 

装具の適応には患者の状態観察と予後予測。
装具に対する知識が必要となる。
当院は整形外科病院であるので
装具処方をすることは少ない。
しかしながら近年は早期離床と自宅復帰が促され、
急性期での装具が処方されていないケースも少なくない。
整形外科疾患であっても
中枢系の疾患を伴っていることも珍しくなく、
装具処方の知識は必要と思われる。

装具の適応では大きな分類で考えると
長下肢装具短下肢装具である。
それぞれ一長一短があって
長下肢装具は支持性の低下や協調性の低下があり
短下肢装具では歩行困難な場合に用いられる。
短下肢装具は膝や足関節の変形や拘縮の予防にも用いられる1)。

膝折れがあるが、今後回復する見込みがある場合は
長下肢装具から短下肢装具に切り替えられるものが便利だ。
また角度の設定が容易なものも治療を行う上で有効である。
装具の変更を行いやすいものとしては
膝継手ダイアルロック
足継手は内側をダブルクレンザック
外側を油圧制動式継手(以下GS装具)がある。
GS装具ではヒールロッカーの補助が行うことができ、
前脛骨筋の遠心性収縮で踵接地から滑らかに足底接地
を行うことができる。。
ダブルクレンザックとGS装具の組み合わせは
歩行能力の低いレベルから
高いレベルまで段階的な設定が可能である。
歩行能力の低い状態では
足関節の固定もしくは底屈背屈制限
歩行能力の改善とともに
底屈制限+背屈フリーもしくは
底屈制動+背屈フリーに設定することができる2)。

GS装具が適応できないものとして
膝関節屈曲拘縮、足関節の尖足拘縮(-10°)3)、
円背で前傾が強いなどかがある。
円背では踵接地が困難で
立脚初期でのGSの機能が発揮できない4)。

1)加倉井周一,他(編):麻痺性疾患・神経疾患1
 脳卒中:装具治療マニュアル,pp41-86,医歯薬出版,2004
2)山本澄子:油圧ダンパーを利用した片麻痺患者の
 ための短下肢装具の開発.総合リハ31:323-328,2003
3)高木治雄:回復機能卒中片麻痺患者に対する
 Gait Solution長下肢装具の適応.日本義肢装具学会誌26:
 154,2010
4)山本澄子:Gait Solutionのモニター使用評価-1.
 医療関係者による評価と適応.総合リハ34:1079-1086,2006
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