Admin   Newentry   Upload   Allarchives

理学療法の評価と治療

理学療法に関連する臨床・研究・教育と評価・治療について書いていきたいと思います。

歩行の運動モデル 

歩行はそもそもエネルギーコストが低いものである。
安静時代謝量の50%上昇程度。
(0.6m/秒の歩行速度で2.44W/kg程度)1)

運動学的な歩行を言えば
位置エネルギー、運動エネルギー、
弾性エネルギーが効率よく変換される
移動方法であると言える。

立脚初期には運動エネルギーが高いが、
立脚中期になると体の位置は高くなることで
位置エネルギーが増加し、運動エネルギーは低下する。
立脚後期になると運動エネルギーに変換され、
位置エネルギーは低下する。
このように歩行は運動エネルギーと位置エネルギーが
変換されながら遂行される。
これによりトータルの力学的エネルギーは
同じにも関わらず、効率よく運動が遂行される。

Heel rocker functionは立脚初期から中期において
初速の形成に重要である。
これは倒立振り子モデル(inverted pendulum)もしくは
回転卵モデル(rolling egg)がよく用いられる。
これは立脚初期に前脛骨筋が働くことで
足関節背屈が生じる。
立脚初期から中期にかけて
前脛骨筋は遠心性収縮を行うことで
下腿を前方の力に変換させる。
これにより立脚期の円滑な
初速の形成が行われるのである2)。

走行においては弾性エネルギーの割合が高くなり、
弾むボールモデル(Bouncing ball)や
ポゴスティックモデル(Pago-stick)がよく用いられる。
両脚遊脚期では位置エネルギーと運動エネルギーが増加するが
着地になるとそれらのエネルギーは弾性エネルギーに変換される。
弾性エネルギーとは腱によるバネの要素のことであり、
これらの瞬発的なエネルギーを生むためには非常に有効である。

1)Saibene F et al:Biomechanical and physiological
 aspects of legged locomotion in humans.Eur J
 Appl Physiol 88:297-316,2003
2)Perry J:Gait Analysis:Normal and Pathological
 -Function,Thorofare,Slack,1992
関連記事
スポンサーサイト

Category:

TB: 0  /  CM: 0

top △

この記事に対するコメント

top △

コメントの投稿
Secret

top △

トラックバック
トラックバックURL
→http://pain0205.blog92.fc2.com/tb.php/582-1ae32590
この記事にトラックバックする(FC2ブログユーザー)

top △

2016-12