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理学療法の評価と治療

理学療法に関連する臨床・研究・教育と評価・治療について書いていきたいと思います。

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脳卒中片麻痺患者のエネルギーコスト減少 

脳卒中片麻痺患者のエネルギーコストの減少は
運動エネルギーと位置エネルギーの変換が
されていないことにある。

立脚初期から中期にかけてが
体は最も高い位置になる。
このとき運動エネルギーが
位置エネルギーに変換されることになる。
麻痺側下肢は位置エネルギーに
変換することが困難となる。
これ時期に運動エネルギーが大きく失われる1)。

ここでheel rockerの働きが重要となる。
立脚初期で前脛骨筋が働くことにより、
踵接地が生じる。
立脚初期から中期にかけて重心は前方に移動するが
前脛骨筋は遠心性収縮を続け、
足関節の背屈は維持し続けるため
下腿を前方に引きつける力が生まれる。
これが立脚期の初速の形成に重要となり、
運動エネルギーを位置エネルギーに
円滑に移行する要素となる。

運動麻痺が重度であればあるほど、
踵接地と蹴りだしのメカニズムが消失。
足圧中心軌跡は踵を通らない2)。

これらのメカニズムがエネルギーコストには
大きく関わってきていることを
念頭に置く必要がある。

1)Olney SJ,et al:Mechanical energy of
 walking of stroke patients.Arch Phys Med
 Rehabil 67:92-98,1986
2)Wong AM et al:Foot contact pattern analysis
 in hemiplegic stroke patients:an implication for
 neuro-logic status determination.Arch Phys
 Med Rehabil 85:1625-1630,2004
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