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理学療法の評価と治療

理学療法に関連する臨床・研究・教育と評価・治療について書いていきたいと思います。

線維束 

線維束は皮質の連絡をする経路であり、
皮質連絡路とも言う。
神経ネットワークに関わる。
以前は霊長類追跡研究に依存していたが
現在はfMRINIRSにより機能的側面が
DTI(拡散テンソル画像診断)や
DSI(拡散スペクトラム画像法)で
解剖学的側面が確認できるようになった1)。

連合線維は同側半休の皮質間を連結する線維束。
・short association fiberは隣接する脳回間を結ぶ。
・long association riderは各葉間を結ぶ2)。

交連線維
対側半球の皮質間を連結する。
脳梁は主要な白質線維束となる。
・脳梁前部(脳梁膝)は左右の前頭前野
・脳梁中部(脳梁幹)は左右の運動領域
・吻部は意味論的な情報の転送に関与3)
・後部(脳梁膨大)は視覚、触覚、聴覚器官情報の転送に関与。
脳梁離断症状が出現する場合は
優位半球側の手は
・意図的な動作の障害
・観念運動失行
・言語命令下における脳梁性失行
・失書4)
劣位半球側の手は
・構成障害
・左半側空間失認5)

前交連は側頭葉の下部を結ぶ部位。
記憶との関連が示唆されている。
(アルツハイマー型認知症、
前頭側頭葉変性症で優位に萎縮)

投射線維は大脳皮質と下位の脳
(視床・大脳基底核・脳幹・小脳)と
下位の脳と脊髄を結ぶ2つを指す。
重要なのは錐体路で一次運動野の下行線維で
脳内で統合された運動指令情報を
脊髄に運ぶ直接的な経路である。
身体機能との相関が非常に高いとされる6,7)

1)Conturo TE,et al:Tracking neuronal fiber
 pathways in the living human brain.
 Proc Natl Acad Sci USA 96:10422-10427,1999
2)Schmahmann JD,et al:Association fibre pathways
 in the brain:parallel observations from diffusion
 spectrum imaging and autoradiography.
 Brain 130:630-653,2007
3)Shimizu T:Motor cortical disinhibition in the
 unaffected hemisphere after unilateral cortical stroke.
 Brain 125:1896-1907,2002
4)宇野彰:高次神経機能障害の臨床:実践入門:小児から老人,
 診断からリハビリテーション,福祉まで,pp62-69,
 新興医学出版社,2002
5)武田克:高次脳神経障害:その概念と画像診断,pp250-262,
 中外医学社,2006
6)Stinear CM,et al:Functional potential in chronic stroke
 patients depends on corticospinal tract integrity.
 Brain 130:170-180,2007
7)Lindenberg R,et al:Structural integrity of corticospinal
 motor fibers predicts motor impairment in chronic stroke.
 Neurology 74:280-287,2010
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