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理学療法の評価と治療

理学療法に関連する臨床・研究・教育と評価・治療について書いていきたいと思います。

筋の長さの変化 

筋は短縮位で固定されると長さは短くなる。
筋原線維では2~4週間で急速に直列の筋節が減少1-4)し、
その後筋節を増加させるよう要求されるということが起こる。
(生理学的修正機能)
このように筋の長さが変わるというのは
内部では構造的な変化が起きているのである。

筋の長さは生理的な刺激によって生じるのだが
その刺激というのが張力という力学的な要素である。
張力が高ければ筋節は増加し、
張力が低ければ筋節は減少する。
これによりアクチンとミオシンの適度な重なりを維持し、
筋収縮を維持することができるのである。

筋の長さを元に戻すためには
ストレッチが用いられることが多いが、
そのくらいの張力で筋節が増加したり減少するかは
今のところわかっていない。
しかしながら短時間(15~20分)で強引なストレッチは
筋フェラメントのアライメントを破壊し、
筋の損傷を招くことは知られている。
適切に行うためには関節を保護しながら
低負荷で長時間行うことが必要である。

可動域制限も短時間で変化する要素と
長時間必要な要素に分かれる。
短時間で変化するものではクリープ(Creep)がある。
筋の10~15%程度の変化は
短時間の筋組織の変化であるクリープの関与が大きい。
また長時間必要な要素では筋の変化が著しくなる。
具体的には筋節の減少や
コラーゲン線維の癒着や短縮が関与していると考えられる。

1)Tabary JC et al:Physiological and structural
 changes in the cat's soles muscle due to
 immobilization at different lengths by plaster casts.
 J Physiol 224(1):231,1972.
2)Tardieu C et al:Adaptation of sarcomere numbers to
 the length imposed on muscle.In Guba FMG,
 Takacs 0,editors:Mechanism of muscle adaptation to
 functional requirements,Elmsford,NY,1981,Pergamon Press.
3)Williams P,Goldspink G:The effect of immobilization on
 the longitudinal growth of striated muscle fibers,
 J Anat 116:45,1973
4)Williams P,Goldspink G:Changes in sarcomere
 length and physiologic properties in immobilized
 muscle,J Anat 127:459,1978
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Category: 可動域制限

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