Admin   Newentry   Upload   Allarchives

理学療法の評価と治療

理学療法に関連する臨床・研究・教育と評価・治療について書いていきたいと思います。

スポンサーサイト 

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。

Category: スポンサー広告

TB: --  /  CM: --

top △

不動による可動域制限 

関節可動域の治療効果は
8週間未満かどうかが重要である。
4週間未満であれば骨格筋の問題が大きく1,2)、
4週間以上で8週間未満では関節構成体の問題が大きい2)。
8週以上になると関節軟骨の変化7-9)が生じるため、
治療効果が減少してしまうのである。
(プリテオグリカンの減少が著明)

最も治療効果が出やすいのが
4週間未満の骨格筋の問題のときである。
骨格筋の伸張性の低下粘弾性の影響が大きい。
粘弾性とは力学特性のことで
粘性と弾性を合わせたものである。(他に収縮・塑性)
粘性とは速度に比例する抗力(流体の粘っこさ)のことであり
プリテオグリカン(水分や筋膜:結合組織)が最も関わる。
弾性は変位に比例する効力(加えられた外力に応じ変形し、
力がなくなれば戻る)
直列弾性要素(SEC:series elastic component)
と並列弾性要素(PEC:parallel elastic component)に分類される。
直列弾性要素は腱(筋線維自体と筋線維に直列に繋がっている)
の影響が大きい。
並列弾性要素は筋膜(筋線維と並列に位置し包み込んでいる)
また収縮要素は痛みや筋緊張の影響を受ける。
治療はストレッチングによる効果の報告がいくつかあるが
否定的な論文も多い。
現在のところ30分以上の伸張が必要との考えが多い3-6)。
短時間でのストレッチ効果は伸張効果よりも
1b抑制による緊張の変化やクリープに
よるものの可能性が高いのではないだろうか。

1)岡本眞須美,沖田実,加須屋茜,他:不動期間の延長に伴う
 ラット可動域の制限因子の変化-軟部組織(皮膚・筋)と
 関節構成体由来の制限因子について
2)Trudel G,Uhthoff HK:Contra cures secondary to
 immobility:is the restriction articular or muscular?
 An experimental longitudinal study in the rat knee.
 Arch Phys Med Rehabil 81:6-13,2000
3)Williams PE:Use of intermittent stretch in the preventn
 of sercomere loss in immobilized muscle.
 Ann Rheum Dis 49:316-317,1990
4)中田彩,沖田実,中居和代,他:持続的伸張運動の実施時間の違いが
 関節拘縮の進行抑制効果に及ぼす影響-マウスにおける
 実験的研究-.理学療法学29:1-5,2002
5)沖田実,中野治郎,吉田大輔,他:持続的他動運動(CPM)による
 拘縮の予防効果-ラットヒラメ筋の筋内膜コーラーゲン線維網
 の形態変化から-.日本物理療法学会誌12:61-66,2005
6)西田まどか,沖田実,福田幸子,他:持続的伸張運動と
 間歇的伸張運動が拘縮と筋線維におよぼす影響-関節固定法と
 後肢懸垂法を組み合わせたラットの実験モデルによる検討-,
 理学療法学31:304-311,2004
7)Leroux MA,Cheung HS,Bau JL,et al:Altered mechanics and
 histomorphometry of canine tibial cartilage fallowing
 joint immobilization.Osteoarthritis Cartilage
 9:633-640,2001
8)Jartikka MO,Inkinen RI,Tamm:MI,et al:Immobilisation
 causes long-lasting matrix changes both in the
 immobilized and contralateral joint cartilage.
 Ann Rheum Dis 56:255-261,1997
9)Okazaki R,Sakai A,Ootsuyama A,et al:Apoptosis
 and p53 expression in chondrocytes relate
 to degeneration in articular cartilage of
 immobilized knee joints.J Rheumatol 30:
 559-566,2003
関連記事
スポンサーサイト

Category: 可動域制限

TB: 0  /  CM: 0

top △

この記事に対するコメント

top △

コメントの投稿
Secret

top △

トラックバック
トラックバックURL
→http://pain0205.blog92.fc2.com/tb.php/706-95289e0b
この記事にトラックバックする(FC2ブログユーザー)

top △

2016-12
上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。