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理学療法の評価と治療

理学療法に関連する臨床・研究・教育と評価・治療について書いていきたいと思います。

社会の変化と患者の求めるもの 

臨床でここ最近よく気がつくことは
患者の要望が変化してきていることである。
「以前は前より良くなったわぁ」という言葉が多く、
悪い状態が少しでも改善することで
良しとされることが多かった。
説明も論理的に説得することで
クリアできていたことも多かった気がする。

ここ最近では今まで通りの変化を出せたとしても、
「もっと完全に良くなる方法はないの?」という
声が増えてきている。
説明で説得するだけでは満足度はなかなか上がらず、
患者に合わせて納得する話し合いの必要性を感じる。
(当然、治療技術や説明などの不十分さも
考慮してなければならないが)

これは社会的な変化の要因も大きいと考えられる
情報社会になることで情報がクローズな状態から
オープンな状態になり一般の国民も多くの情報を
手に入れることができるようになった。
医学という難しい分野でもマスコミのわかりやすい説明により
様々な情報が公開され、様々な疑問も持ちやすくなった。
また人権意識の高まりも大きいと考えられる。
医者や上の人の言うことは絶対というパターナリズムは
現在ではかなり薄らいできている。
それぞれの個性が尊重され、
自ら選択肢を選ぶことができるようになった。
こうしたことにより患者はより
本音を言いやすくなったのではなかろうか。

これは医療従事者として真摯に受け止めるべきところである。
患者の潜在的ニーズがより表面化しているので
より多様化したアプローチや説明が要求される。
これは一見難易度が高くなったと感じるところも多いが、
ポジティブにとらえることもできる。
以前の患者は受動的な「おまかせします。」
という声が多かったが、
能動的な声に変化している。
「どうなっているのか?」
「いつよくなるのか?」
「どこまでよくなるのか?」
「どうすればいいのか?」
「何をしてくれるのか?」
こうした声は患者自らが状態を把握し、
自分がどうすべきかという意識の現れでもある。
患者が自らの体と心と向き合い、
自分の力で前に進もうと努力し
医療従事者がそれを具体的に患者に伝え
サポートする体制を取りやすくなっている。
リハビリテーションの本来あるべき姿に
少しずつ近づいてきていると言っても
過言ではないのではなかろうか。
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Category: 哲学・思想

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臨床でここ最近よく気がつくことは患者の要望が変化してきていることである。「以前は前より良くなったわぁ」という言葉が多く、悪い状態が少しでも改善することで良しとされることが多かった。説明も論理的に説得することでクリアできていたことも多かった気がする。ここ...

まとめwoネタ速neo | 2012/05/27 17:49

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