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理学療法の評価と治療

理学療法に関連する臨床・研究・教育と評価・治療について書いていきたいと思います。

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二重思考 

二重思考(Doublethink)は、ジョージ・オーウェルの小説
『1984年』に登場する思考能力であり、
物語の中核をなす概念である。
「相反する二つの意見を同時に持ち、
矛盾し合うのを承知しながら双方ともに信奉すること」

作中では全体主義国家では民主主義などは存立しえないが
国家を支配する「党」が民主主義のプロパガンダをも
同時に信じることを指す。

よく対立する意見を誘導するときに
2項対立的な単純化はよく使われる。
政治家やテレビなどでもよく見ることが多いが
極論を持ってきて否定することで
もう一方の意見の優位性を主張する。
しかしながらそれは一つの方向性のデメリットを示しただけで
必ずしも客観的な視点とはいいがたい。
何らかの決断をする場合は双方のデメリットでメリットを
天秤にかけるなり導くべき方向性にどちらが近いのか
選択する必要があるのではないだろうか。
さらに環境や自分の強みも影響するであろう。
片方のデメリットのみの意見で方向性が正しいとは限らない。

現実的にも2つの思想で迷うことは少なくない。
本質的に誠実さとして正しい方向があったとしても
間違った選択をしてしまうことや
不都合な真実を見ない不利をしたることなど
客観性と主観性においても迷いが生じるものである。

自分の心の中にある対立した思想を同時に信じ、
その矛盾を完全に忘れなければならない。
これにより目標を持ちつつ現実的な予測を
するということを可能にさせる。
どちらが正しいか選択に迫られることは少なくない。
しかしながらどちらが正しいかは誰にもわからない。
選択した方向を信じ、支配されるのみである。

二重思考から参考になる考えは
どちらかが正しいという決断そのものが無意味であり
何をなし得るのかとういう結果に基づき
思考していくことではなかろうか。
それぞれの方向性の特性を生かし、
自らの強みや環境の状況に応じて
バランスをとっていく。
これこそが流れの速い現在の社会で
適応すべき思考なのかもしれない。

1) オーウェル,新庄哲夫訳:1984,ハヤカワ文庫、p48,1972
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Category: 哲学・思想

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