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理学療法の評価と治療

理学療法に関連する臨床・研究・教育と評価・治療について書いていきたいと思います。

多裂筋を機能的に働かせるためには 

多裂筋は多数の小さな筋束になり、
第2頸椎から仙骨に達する筋である。
腰部が最も発達しており、
第3腰椎付近は脊柱起立筋と
多裂筋の占める割合が同程度となる。
それより上部では脊柱起立筋が、
下部では多裂筋の占める割合が多いのが特徴。

神経支配は脊髄神経後肢枝内側枝。
作用は同時収縮で体幹の伸展。
片側の収縮で同側の側屈と回旋。
腰椎の過度な前彎の原因にもなる。
体幹伸展モーメント(L4-5で算出)は
胸部脊柱起立筋が50%、腰部脊柱起立筋が30%、
多裂筋が20%である。
よって伸展による動的モーメント機能より
分節的安定性の機能の方が比較的大きい。

多裂筋の筋出力低下が生じている場合は
腹横筋の出力も低下していることが多い。
こらは多裂筋が胸腰筋膜を介し腹横筋と連携するため
多裂筋と腹横筋は共同筋となるためである。
臨床的には多裂筋を働かせることにより
腹横筋を連動して働かせることが可能となる。
これは体幹深層筋の収縮に大きく関わっており
アプローチのヒントになる。

多裂筋の緊張が生じている場合は
同レベルの椎間関節に問題があることも多い。
椎間関節に生じた侵害刺激は反射回路を介して
同レベルの多裂筋のスパズムを引き起こすからである。
また二頭筋の長頭の関与も大きい。
多裂筋と大腿二頭筋の長頭は
臨床的に機能的な連続性が高い。
大腿二頭筋長頭は仙骨から腰椎に伸びる
仙結節靭帯を介して多裂筋と拮抗して仙骨を支える。
二頭筋長頭に短縮がある場合は
多裂筋は二頭筋の張力と質量を
受け止めなければならないためである。

多裂筋は腹横筋と連動して体幹深層筋となり
分節的な安定化をもたらす。
多裂筋は筋が緊張し短くなっても、
出力が低下し長くなっても機能的な働きが低下する。
しっかり評価し適切な状態にして
ドローイングなどを行うことができれば
より効率的なアプローチに繋がるのかもしれない。
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この記事に対するコメント

とても勉強になります
ありがとうございます。

神戸から #- | URL | 2014/04/24 18:29 * 編集 *

Re: タイトルなし

コメントありがとうございます。
これからもお役に立てるようにがんばっていきたいので、
これからも応援していただけるとありがたいです。

藤原大輔 #- | URL | 2014/04/25 21:38 * 編集 *

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