理学療法の評価と治療
理学療法に関連する臨床・研究・教育と評価・治療について書いていきたいと思います。
副運動検査
2012/09/15 Sat. 00:00 [edit]
関節の運動を確認する方法の中に副運動検査がある。関節包内の運動性をみる検査でjoint play testとも呼ばれる。
関節包などの非収縮性の組織の運動性を確認する。
これにより関節包内運動が過小運動性なのか
過剰運動性なのかを確認し過小運動性であれば
モビライゼーションの適応となる。
一般的なものとしては離開と滑りがあるが、
基準となる面は凹側の関節面となる。
離開は凹側の関節面から骨を垂直に動かす動きであり、
滑りは凹側の関節面から骨を平行に動かす動きとなる。
実際に臨床での評価では、
関節運動を行い、可動域制限があった場合、
end-feel(終末感)を確認する。
end-feelがHard capsular(硬い関節包)であれば
さらに副運動検査を行い関節副運動の制限が
可動域制限の原因なのか確認する。
副運動の制限があればモビライゼーションを行い、
再評価をし効果判定を行う。
可動域の改善、end-feelの変化、副運動の変化を確認し
可動域と副運動の関連性を考察していく。
筋に対してのみでは可動域の変化が認められない場合、
副運動に対するアプローチが次の段階には必要なのかもしれない。

1)奈良勲 他:系統別・治療手技の展開.共同医書出版.2007.pp129-147
2)Hertlind D and Kessler RM:Arthrology.In Management of common
musculoskeletal disorders:Physical therapy principles and methods.
Hertling D and Kessler RM(eds).Lippincott Williams & Wilkims,
Philadelphia,2006
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