理学療法の評価と治療
理学療法に関連する臨床・研究・教育と評価・治療について書いていきたいと思います。
痛みと鎮痛剤
2012/10/04 Thu. 00:00 [edit]
痛みはどういった経路で感じるのだろうか。痛みは最終的には脳で感じ認識する。
組織の障害やストレスが生じた場合、
疼痛物質であるブラジキニンやヒスタミン
そして感受性を亢進させるプロスタグランジンが分泌され、
自由神経終末により受け止められる。
痛み物質が存在しそれを感知して
はじめて痛みは認識されることとなる。
受け止められた刺激は脊髄後角から膠様体、
そして対側の脊髄視床路を通り、脊髄、延髄、中脳、視床
を通り大脳で認知される。
では痛み止めはどうやって効いているのだろうか?
最もよく用いられる薬は
それから非麻薬性鎮痛薬(NSAIDs)
脳への働きは弱いが、
鎮痛と熱を下げたり炎症を抑制する働きがある。
ロキソニン、ボルタレン、ロピオン、アスピリンが代表的なものである。
この非麻薬性鎮痛薬(NSAIDs)は痛み物質や
神経をブロックするのではなく
痛みの感受性を亢進させるプロスタグランジンを
作りにくくするのである。
こういった薬の副作用は
胃粘膜に影響し胃腸障害、胃・十二指腸潰瘍などの
症状が出現することを注意する必要がある。
そのため短期で服用するものと長期服用可能なもの
に種類が分かれる。
長期服用可能なものはCOX-2(コックスツー)選択的阻害剤
と呼ばれセレコックスやロルカムが代表である。
胃腸に何らかの症状があれば使用を中止することは
注意が必要である。

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Category: 痛み
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