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理学療法の評価と治療

理学療法に関連する臨床・研究・教育と評価・治療について書いていきたいと思います。

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軟部組織の治癒 

皮膚の傷は見た感じで治り具合がよくわかるのだが、
皮下にある軟部組織は表面からでは見えないので
良くなっているのかどうかわからないものである。
患者が不安になる理由も
治りがよくわからにことにもある。

軟部組織は外傷や使い過ぎにより障害を受ける。
そうすると炎症が生じ、
発赤・腫脹・熱感・痛みなどの4徴候が出現する。
捻挫の足首をイメージすればよいのではないだろうか。
炎症1
その後、貪食細胞が現れ損傷部位の
不要な部分を処理していく。
ここまでに約5日かかり最も痛い時期が
この頃ではなかろうか。
名称未設定1
炎症が少しずつ減少していく。
炎症ひく
今度は線維芽細胞が現れ、損傷した組織の修復に当たる。
分泌される物質はコラーゲンとムコ多糖類というもので
コラーゲンは線維質、
ムコ多糖類は接着剤のような役割を果たす。
名称未設定
障害部位はコラーゲンとムコ多糖類による
線維と接着剤で覆われ徐々に結合を増していく。
線維芽細胞による修復は意外に長く、
1ヶ月半から2ヶ月程度かかる。
ここからが非常に重要である。
コラーゲン
不動が続いてしまうと
組織の再配列はうまくいかなくなり
こわばってしまう。
これが可動域制限のひとつの要因である。
名称未設定 のコピー
しかし、修復が不十分な状態で動かすと
またそれが障害となり、
回復を妨げてしまうことにもなる。
名称未設定 のコピー 2
整形外科で有痛性の障害で来院される患者は
こういった不十分な状態で
動かすことを繰り返す方は多い。
受傷後2週間で50%回復するものの
1ヶ月半までの間は25〜30%程度しか回復しない。
(治癒率と時間)
今まで動かせなかった心理的な葛藤の影響や
回復が本人が思っている予測より
遅く感じることで焦りが生まれることで
過剰な運動負荷をかけやすいのである。

痛みが楽になっても以前と同じ運動量は避け、
50%の運動量でならしていくことを心がける。
修復を邪魔しない適切な運動負荷が必要である。
可動域訓練も顔が歪まない程度の痛みが
一つの目安である。
生理学的要素の強い痛みは鋭い痛みで
耐え難く表情が変わってしまう。
表情が変わらない程度の痛みであれば
物理的要素が大きく可動域を改善させるためには
適度な時期と言えるのではなかろうか。

この時期の見極めは病期で言う亜急性期であり、
リハビリテーションでは効果を一番出しやすい時期と言われる。
しかし病期の見極めが適切でないと
可動域訓練が早すぎて障害を生じてしまったり、
反対に遅すぎて可動域制限が難渋することになる。
(病期でアプローチの視点は変える)

適切な病期を見極め精一杯力を尽くしていきたい。
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Category: 痛み

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