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理学療法の評価と治療

理学療法に関連する臨床・研究・教育と評価・治療について書いていきたいと思います。

過度に動くことの害 

障害後の回復が不十分なときに
過度な運動強度や運動頻度で動いた場合、
回復を遅らせてしまうことになる。
整形外来で改善しない疼痛として
こういった状態の患者は少なくない。

その組織の限界以上の力が加わる場合、
組織は障害を起こすことがある。
回復が不十分なときにはそれが生じやすい。

実際に何が起きているかというと
脆弱な新生組織の障害や
炎症反応の持続が生じている1,2)。

炎症反応が減少し、組織の修復がある程度進むと
疼痛は急激に減少してくる。
軟部組織の治癒率は2週間で50%。
その後は緩やかな回復となり
焦りのため過度な運動を生じやすくなる。
またしばらく安静主体にしていたことで
フラストレーションを発散したいという
心理的な問題も混在している。

再び悪化した場合は
改善の兆しが見え始めていた分、
患者の不安は受傷時よりも大きくなりやすい。
こういった心理状態は交感神経の興奮や
副腎髄質からのノルアドレナリンの分泌など
疼痛の増強や慢性疼痛の原因にもなる。

あらかじめ説明を行ない、
悪化した場合でも不安が増強しないように
対処しておくことは非常に大切である。

1)Tillman,LJ,Cummings,GS:Biologic mechanisms
 of connective tissue mutability.In Currier,DP,
 Nelson,RM(eds)Dynamics of Human Biologic Tissues.
 Davis,Philadelphia,1992,pl.
2)Zohn,D,Mennell,J:Musculoskeletal Pain:Pain:Principles of
 Physical Diagnosis and Physical Treatment Little,Brown,
 Bostan,1976
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Category: 日常生活の影響

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