理学療法の評価と治療
理学療法に関連する臨床・研究・教育と評価・治療について書いていきたいと思います。
関節包の構造と不動の変化
2012/12/19 Wed. 00:00 [edit]
骨と骨の継ぎ目を関節と呼ぶがこの関節を補強しているものの一つに関節包がある。
関節可動域の制限は骨格筋の影響の他に
この関節包の影響も大きい。
では関節包とは一体どういったものなのだろうか。
関節包は内層と外層に分類され
内層は疎性結合組織で
滑膜という滑液を分泌する部分がある。
滑液は摩擦の軽減と軟骨の影響を与えている。
また外層は密性結合組織で線維膜になる。
自由神経終末のほかに、
機械受容器であるルフィ二小体、パチニ小体、
ゴルジ腱器官が存在する。
これら内外層の主成分になるのはコラーゲンとなる。
関節が不動であると関節包はGAG、ヒアルロン酸、
水分量の低下を生じる。
それにより関節包は滑膜の癒着や線維化が生じ、
可動域制限の原因となりうる。
関節包は関節にとっての機能を発揮する
重要な部分である。
不動による機能低下を生じないこととと、
不動を生じさせた場合は
早期に可動性を改善するようアプローチをする必要性がある。
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Category: 関節
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