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理学療法の評価と治療

理学療法に関連する臨床・研究・教育と評価・治療について書いていきたいと思います。

不動期間と可動域改善の関係 

関節可動域制限に対する治療報告は多い。
しかし可動域制限の責任病巣の特定は困難であり、
どの要素の変化が可動域改善になったのかは
はっきりとは分かっていない。
岡本らの報告では4週以内であれば
皮膚や骨格筋などの軟部組織による影響。
4週以降になれば関節包などの影響も受け、
12週以降では軟骨など関節構成体にも影響を及ぼす1)。

興味深い報告は
ナーシングホーム入所者に5回/週で
3時間の可動域訓練を7ヶ月行なった場合
治療効果が得られなかった2)。
また慢性病院の長期入院の寝たきり高齢者に
4回/週で40分の可動域訓練を8週行なった場合も
治療効果が得られなかった3)。
いずれもアプローチの時間と頻度的には十分と
考えられるが治療効果が得られていない。
対象者の可動域制限がいつからのものなのか
この報告からはわからないが
ナーシングホーム入所者と
慢性期病院の長期寝たきり高齢者というところから
長く経過している可能性は高い。
長期的な不動が続いた場合は可動域の改善が
困難になることが予想される。

Maoの報告では
不動が8週以内では関節可動域の拡大や
関節包容積の拡大などの可動域改善が期待できる4)。

可動域制限に大してはできるだけ
早期に不動を解除することが重要である。

1)岡本眞須美,沖田実,加須屋茜,他:不動期間の延長に伴う
 ラット足関節可動域の制限因子の変化-軟部組織(皮膚・筋)と
 関節構成体由来の制限因子について.理学療法学31:
 36-42,2004
2)Steffen TM,Mollinger LA:Low-load,prolonged stretch in the
 treatment of knee flexion contractors in nursing home
 residents.Phys there 75:886-895,1995
3)FoxP,Richardson J,McInnes B,et al:Effectiveness of a
 bed positioning program for treating older adults with
 knee contractors who are institutionalized.Phys There
 80:365-372,2000
4)Mao CY,Jaw WC,Cheng HC:Frozen shoulder:correlation
 between the response to physical therapy and follow-up
 shoulder arthrography.Arch Phys Med Rehabil 780:
 857-859.1997
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Category: 可動域制限

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